イラストレーターいとうみゆきの クルマのおうちで埼玉一周の旅 vol.3 川の国埼玉をめぐる〜北部地域編〜
海外でのクルマ旅を綴ったエッセイが話題となり、多くのファンに支持されるイラストレーター・いとうみゆきさん。ワーキングホリデーをきっかけにニュージーランドを訪れ、車中泊生活を経験したことからその魅力に取り憑かれたそう。そんないとうみゆきさんの新たな旅の様子を、連載企画としてお届けしていきます! 第1回目、2回目の記事では旅の準備編として愛車のカスタムを行いました。そして、第3回目は、いよいよ埼玉一周の旅がスタート。いとうさんが現在住んでいる埼玉県を5つの地域に区切り、テーマを設けて巡っていきます。「川の国埼玉」をテーマに、埼玉県の北部地域へ出発!!
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目次
記事提供元/カエライフ
埼玉一周へ出発! 「川の国埼玉」を体感
ベッド、収納、机に調理台づくりを経て、快適に過ごせるようになった白くまハウス。
布団を積んで、食べ物や生活用品や好きなものを積んで、最後にたっぷりガソリンを注いだら白くまの準備は完了。ドリンクホルダーには淹れたてのお茶が入った水筒。今日の音楽は中村佳穂の新しいアルバム「NIA」。ナビを準備して、Bluetooth スピーカーの電源入れて、鍵を回せばこっちの準備も完了!
音楽を流してエンジンをかければ、わくわくでいっぱいの私たちの旅がついにはじまります。

今回巡るのは、埼玉県の北部地域。川や山が多く、農業が盛んな地域です。
実は埼玉県には、「川の国埼玉」というキャッチコピーがあります。
海なし県ではありますが、県土に占める河川面積の割合は全国2位なうえに約2.5kmの日本一の川幅(鴻巣市と吉見町のあいだを流れる荒川の川幅)もあるんです。たしかに私の地元にもいくつも川や土手があって、水辺は昔から身近な存在でした。
ということで今回のテーマは「川の国埼玉」!
埼玉県の北部で、川に縁のある場所を巡っていきます!
①熊谷市〜川沿いのフラワーロードを駆け抜ける〜

まずはじめに向かった場所は、熊谷駅のそばにある荒川堤防。ここには、たくさんの桜の木や菜の花が咲いています。
まだ閉まっているお店も多い朝の時間、桜吹雪の舞う桜並木の下を白くまと一緒に走り抜けます。河川敷に用意された駐車場に白くまを止めて堤の上へ行けば、2kmにわたって続く500本の桜並木。散り始めだったので、風が吹くたびに花びらが「ぶわあ」と舞って、とっても綺麗でした。

桜の木、青い空、たくさんの菜の花が混じり合うここは、春の三原色。

外で花見をするのもいいですが、車窓によって切り取られる景色はいつまでも見ていられます。
たくさんの花に囲まれながら、次のスポットへ。
②寄居町〜埼玉の川を知る〜

川を巡るクルマ旅をするにあたって、まずは荒川について深く知れる川の博物館(かわはく)へ。

日本一の大水車が目印の、楽しい川の博物館です。荒川の歴史や昔の人たちがどのように川と共に生きていたかを、体験型の展示やイベントから楽しく学ぶことができます。

埼玉県を運転しているとあちこちに登場する川のことを、旅のはじまりにしっかり学ぶことができました。盛り沢山だったな〜。
住所:〒369-1217 埼玉県大里郡寄居町小園39
営業時間:通常期 9:00~17:00 ※入館は閉館30分前まで
夏休み期間 [平日]9:00~17:00 [土・日・祝・8/11~8/15]9:00~18:00
定休日:月曜日(祝日・振替休日・県民の日・夏休み期間は開館)、年末年始(12/29~1/3)
電話:048-581-7333
Instagram @kawashirou
駐車場あり
③深谷市〜川見ながら小休憩〜

川の博物館のすぐ近くに、かりんとう屋さんに併設されたカフェを発見しました。たくさん運転した後に「かわはく」で遊びまくったので、ここでちょっとひと休憩。
ここでは竹林と荒川を眺めながらゆったりとした時間を過ごすことができます。川の流れる音と、ウグイスの鳴き声が美しすぎてぼーっとしてしまう……。

名物は108層のレイヤータルト。荒川の美しい地層や岩層のように重なったパイ生地はサクサク、なかはとろとろ。おいしいタルトと熱々のコーヒーが運転で疲れた身体にすうっと入ってほっとできる、とっても素敵なカフェでした。

住所:〒369-1246 埼玉県深谷市小前田 509-2
営業時間:9:00~18:00 (3 月~11 月)※L.O. 17:30 9:00~17:00 (12 月~2 月)※L.O. 16:30
定休日:年末年始 ※悪天候、諸事情により営業時間変更や、臨時休業の可能性あり
電話:048-501-7350
Instagram @layercafe.asahi
駐車場あり