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最終更新日:2025.02.27 公開日:2025.02.27

世界のユニークな交通ルール6選! 左側通行は騎士道文化の影響?

海外旅行に行くと、さまざまな場面で日本文化との違いに驚かされます。それは交通ルールも同様で、国によって文化や歴史が反映されたユニークな法律があります。この記事では、そんな世界のユニークな交通ルールを紹介します。

文=大門道子

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世界のユニークな交通ルール6選!

世界には日本人から見ると不思議な交通ルールがたくさんある

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海外の交通ルールに注目すると「えっ、こんなルールがあるの?」と思うような面白いルールがたくさんあります。それぞれの国の文化や歴史が反映されたユニークなルールに触れると、交通ルールが決められた背景に面白さや深さを感じることができるでしょう。

今回は、世界各国のユニークな交通ルールとその背景についてご紹介します。旅行やビジネスで海外に行く際に、知っておくと便利な情報も盛り込んでいますので、ぜひチェックしてみてください。

イギリス:実は日本と同じ左側通行!

イギリスは日本と同じ左側通行の文化

世界中の多くの国で自動車は右側通行ですが、日本は左側通行です。そして、イギリスも日本と同様。なぜイギリスは左側通行なのでしょうか。

騎士や武士など剣を扱う人の多かった時代は、世界でも左側通行が主流でした。当時の騎士たちは、右手で剣を扱うために左側に鞘をさしていました。そのため、すれ違うときに鞘同士がぶつからないようにという配慮があったようです。

また、早くから馬車文化が発達していたイギリスでは、馬車の御者が右手で馬をコントロールするためにムチを振るう際、このムチが歩行者に当たらないように左側通行が定められていたから、など諸説あるようです。

しかし、ナポレオンによるフランス革命の後、フランスでは右側通行が採用されるようになりました。当時のフランスは強国だったため、そのフランスの影響を受けて、他の国も右側通行を導入するようになったといいます。

一方で、フランス革命による直接的な影響を受けなかったイギリスでは、左側通行の文化が今日まで残っているようです。

ドイツ:速度制限なしの道「アウトバーン」がある

ドイツには速度制限なしの道路がある

ドイツのアウトバーン(高速道路)には、なんと制限速度が設けられていない区間があります。

速度無制限の区間では、基本的に好きなスピードで走っていいとされています。そのため、時速200kmで走行するクルマを見かけることも(推奨速度は時速130km)。

ただし、無秩序にスピードを出し放題にしているわけではありません。

速度無制限区間であっても走行のマナーやルールは存在しています。アウトバーンでは基本的に右車線を走行しなくてはいけません。なぜなら左車線は基本的に追い越し専用であり、速度を上げて前車を追い越す際に使用するからです。日本とは左右が逆でスピードも違いますが、基本的な考え方は同じようです。

また、アウトバーンは日本の高速道路よりも広く、走りやすい設計がされています。そのため、日本と比べるとスピードを出しやすいという性質もあるのでしょう。

フィンランド:所得連動型のスピード違反罰金

フィンランドの罰金は所得によって額が違う

フィンランドでは、スピード違反に対する罰金がユニークです。高所得者ほど罰金額が高くなる仕組みになっています。

例えば、所得が高いドライバーがスピード違反を犯すと、その罰金額は低所得者と比較すると非常に高額になります。実際に、スピード違反に対して日本円で1000万以上の罰金が科された事例もあるそうです。

逆に、低所得者が同じスピードを出していたとしても、罰金額は高所得者より少なくなるのです。

フランス:アルコール検知器の車内常備義務がある

フランスでは車内にアルコール検知器を常備することが義務

フランスでは2012年7月から、原動機付き自転車を除く全ての車両にアルコール検知器を常備することが義務付けられています。

このルールは、飲酒運転の防止策として導入されました。違反した場合、罰金11ユーロが科されてしまいます。

もし、フランス国内でクルマを運転することになったら、レンタカーでも知人のクルマであっても、必ずアルコール検知器が備えられているかチェックしましょう。

スウェーデン:日中もヘッドライトの点灯義務がある

日照時間が短いスウェーデンでは、日中でもヘッドライトを点ける必要がある

スウェーデンでは、日中であってもクルマのヘッドライトを点灯させなければなりません。

緯度の高いところに位置する北欧の冬は日照時間が短いため、視界確保を目的として制定されたといいます。ちなみに、ノルウェーやアイスランドなどいくつかの北欧の国でも同様のルールがあります。

日本人から見ると不思議な光景ですが、土地柄の違いが交通事情にも影響するのです。

オーストラリア:カンガルー注意の標識がある

オーストラリアには「カンガルー注意」の標識がある

自然豊かなオーストラリアの道路には、「カンガルー注意の標識」が設けられている地域があります。

オーストラリアにはカンガルーやその他の野生動物が多く生息しており、クルマとの接触事故が発生しやすいです。

そのため、ドライバーの身の安全を守るためにも、標識のある道路では減速を心がけるなど注意を払って走行する必要があります。

特に夜間や早朝など、視界が悪い時間帯にこの標識のある地域を走行する際は、十分に気をつけなくてはなりません。

海外で運転をする場合は、事前にルールを調べよう!

世界には、その国の歴史や文化、交通事情に基づいた日本では考えられないようなユニークな交通ルールがたくさんあります。

旅行や出張で訪れる国々での運転をより安全で楽しいものにするために、現地のルールやマナーを事前に調べ、しっかりと理解しておくようにしましょう。

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