雪の日は、フォグランプの点灯がおすすめ! それはなぜ?
クルマの運転時に降雪によって視界が遮られた際は、フォグランプを点灯させるべきだと言われますが、それはなぜでしょうか。そもそも、フォグランプにはどのような役割があるのでしょうか?
この記事をシェア
フォグランプの役割とは

フォグランプはヘッドライトとは別に装備されている補助灯。
記事の画像ギャラリーを見るクルマに装備されているフォグランプは、濃霧や豪雨、降雪といった視界不良時に使用する補助灯のひとつです。通常のヘッドライトとは異なり、路面を広範囲に照らすのが特徴で、視界が確保しづらい環境での安全運転をサポートする役割を果たします。
「fog(霧)」を名に冠していることからもわかる通り、基本的には濃霧の発生時に使用することが想定されています。
フロントフォグランプは、ヘッドライトよりも低い位置に配置され、路面を効果的に照らすことができます。霧などが発生している際には、ヘッドライトと併用することで視界を確保しやすくなります。
降雪時は、リアフォグランプの点灯が重要!

降雪時はクルマの足元も不安定。
一方、後方に装備されるリアフォグランプは、後続車に対して自車の存在を明確に知らせる役割があります。通常のテールランプと比べると極めて明るく発光し、悪天候時に後続車が自車の位置を正確に把握しやすくなります。
降雪時には特に雪によって視界が遮られて車両の輪郭が見えにくくなり、車間距離が縮まるとスリップによる追突事故が発生しやすくなります。リアフォグランプを点灯することで、後続車へ自車の位置を知らせ、追突事故のリスクを低減させましょう。
フォグランプの使用時の注意点

後続車に位置を知らせられるが眩しすぎる場面も。
フォグランプは便利な装備である一方で、不適切な使用は違反となる可能性があります。
道路交通法でフォグランプの点灯が認められているのは、霧や降雪などの視界不良時だけです。これはフォグランプが強い光を発するため、不要な状況で点灯し続けると、対向車や後続車の視界を妨げてしまい、交通事故を誘発する危険性があるからです。そのため、晴天時や小雨などでは点灯しないことが原則と言えるでしょう。
フォグランプのスイッチはヘッドライトとは別に設置されていることが多いので、こまめに使用状況を確認して不要な場合は速やかに消灯しましょう。
フォグランプの適切な活用を!

フォグランプを使う状況はあくまで限定的。
このようにフォグランプは、濃霧や降雪時など、視界が極端に悪化する状況で使用することが推奨される補助灯です。特にリアフォグランプは後続車に自車の存在を明確に知らせる役割を持っており、視界不良時の安全確保に有効です。
ただし、霧や雪がない状況でフォグランプを使用すると、対向車や後続車にとって眩しく感じられ、かえって危険を引き起こす可能性があります。フォグランプを使用した後は、状況が改善したら速やかに消灯するなど、適切な使用を心がけましょう。
記事の画像ギャラリーを見る