タイヤの洗い方とポイント! 正しい方法やタイミング、洗剤の選び方を解説。
普段あまり洗う機会のないタイヤですが、どのような頻度やタイミングで洗うのが適切なのでしょうか。また、正しい洗浄方法や洗剤の選び方についても解説します。
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タイヤの適切な洗い方やポイントを解説!
クルマの清掃といえば、ガソリンスタンドでの洗車や車内清掃を思い浮かべる人が多いでしょう。一方で、タイヤを重点的に洗おうと考える人は少ないかもしれません。タイヤは常に地面と接しているため、汚れやすい部分ですが、普段意識して洗うことはあまりないのが実情です。
そのため、「タイヤは定期的に洗うべきなのか?」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。ここでは、タイヤの洗浄が必要なタイミングと正しい洗浄方法などについて詳しく解説します。
タイヤは定期的に洗うべき?
タイヤのメンテナンスは後回しにされがちですが、そもそもタイヤはボディと同じように定期的に洗浄する必要があるのでしょうか?
実は、タイヤは頻繁に洗わない方がよいとされています。タイヤのゴムには、オゾンや紫外線などによる劣化や亀裂を防止するために「老化防止剤」が含まれています。この老化防止剤がタイヤ表面に滲み出してタイヤを保護しています。頻繁に洗浄すると、この保護膜が剥がれてしまい、結果的に劣化を早めてしまう恐れがあるのです。
そのため、タイヤの洗浄は汚れが目立つ場合や見た目に影響がある場合に限り、軽くおこなう程度で十分だといわれています。
タイヤの汚れの原因とは?
タイヤの汚れの主な原因は何でしょうか。
タイヤの汚れの多くは地面の泥や砂に起因します。特に雨の日や、土が多い山道を走行した際は汚れが付着しやすくなります。
また、ブレーキ操作時に発生する「ブレーキダスト」も汚れの原因です。ブレーキダストは、ブレーキをかける際に発生する鉄粉や炭化物の粉のことで、ホイールに付着すると黒ずみやシミとなってしまいます。この汚れを長期間放置すると酸化が進んで腐食の原因となったり、汚れを落としにくくなるため注意が必要です。
タイヤの正しい洗浄方法とポイント!
それでは、タイヤの洗浄手順を確認していきましょう。
①タイヤハウスを洗う
タイヤを洗う前に、タイヤハウスの汚れを水で洗い流します。この部分は想像以上に汚れが溜まりやすいため、タイヤを洗う際にあわせて掃除するようにしましょう。タイヤハウスを洗うことで、タイヤの汚れもつきにくくなります。
②タイヤに水をかける
ホースを使ってタイヤ表面の泥や砂を洗い流します。高圧洗浄機を使用することも可能ですが、そのときは注意が必要です。ノズルをタイヤに近づけすぎるとゴムを傷める恐れがあるため、30cm程度の距離を保ち、タイヤ全体に満遍なく水をかけることを意識しましょう。
③ ブラシやスポンジで汚れを落とす
水だけで落とせない汚れは、ブラシやスポンジ、タオルで軽くこすり洗いします。強くこすりすぎるとタイヤを傷めるため、優しく行うことが重要です。タイヤは基本的に水洗いがおすすめですが、ブラシだけでは落とせない汚れには、洗剤を使用してもよいでしょう。
ただし、洗剤の選び方には注意が必要となります。アルカリ性の洗剤を使用してしまうと、タイヤを保護している油分まで落としてしまいます。洗剤を使うときは、中性のものを選ぶようにしましょう。
④ホイールを洗う
タイヤの洗浄が終わったら、ホイールも洗いましょう。ブレーキダストなどの汚れが付着しているため、ブラシやタオルを使って丁寧に掃除します。
⑤水分を拭き取る
最後に、タイヤとホイールの水分をしっかりと拭き取ります。特に、ホイール部分に水滴が残っているとウォータースポットの原因になるため、念入りに拭き取りましょう。
※注意するポイント
タイヤを洗うときは専用のブラシやスポンジ、タオル等を用意するとよいでしょう。ボディと兼用すると、タイヤについていた砂や粉塵がボディを傷つける原因となってしまいます。
このようにタイヤの洗浄時は、水洗いを基本とし、ブラシやタオルで優しく汚れを落とすことが大切です。力を入れすぎたり、洗剤を多用しすぎると、タイヤを傷める可能性があるため注意しましょう。特にゴム素材はデリケートなので気をつけましょう。
さらに、タイヤ専用の保護ワックスを使用すると、見た目が良くなるだけでなく、汚れの付着防止や紫外線対策にも効果的です。汚れを落とす成分が含まれた製品もあるため、必要に応じて活用するとよいかもしれません。
また、タイヤの洗浄にあわせてトレッド面に異物が挟まっていないか、サイドウォールに擦れやキズがないかを確認しておくと、パンク防止につながります。これを参考に愛車のメンテナンスの一環として、タイヤ清掃をしてみてはいかがでしょうか。
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