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最終更新日:2025.01.02 公開日:2025.01.05

元カーデザイナー渕野健太郎が選ぶ今年の1台は「レクサス GX」━━【若者はこれに乗れ! KURU KURAカー・オブ・ザ・イヤー2024-25】

日本を代表する著名モータージャーナリスト20名が、20代・30代の若者にオススメしたい今年いちばんのクルマを選出。新車・中古車問わず、いま購入できる車両の中から、元カーデザイナーの渕野健太郎が選んだベストカーを紹介しよう!

文=渕野健太郎

写真=トヨタ、ボルボ、スバル、MINI、マツダ

今年いちばんのクルマ

レクサス GX550|Lexus GX550

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レクサス GX550|Lexus GX550

私は新型車が発表されると、まずスマホの写真で確認します。小さな写真ですが、その第一印象で大体の魅力が決まるんですよね。このクルマの写真は、一目見て素直に「カッコいい」と思ったのと同時に「またトヨタにやられた」と思いました。

レクサスで本格的なクロカンという意外性がある中、とても納得感のあるデザインで登場し、また売れるなと直感で思いました。後から発表された姉妹車であるランクル250よりデザイン的に洗練されていると感じます。おそらくこちらを最初にデザインし、後からランクルなのではないかな?

それにしてもこのクルマといい、コンパクトSUVの「LBX」といい、「そうそう、こういうのが欲しかった」というユーザーの声が聞こえてきそうな商品企画には本当に脱帽です。

ドライブデートしたいクルマ

ボルボ EX30|Volvo EX30

ボルボ EX30|Volvo EX30

若い頃、ドライブデートにオープンカーは絶対ダメだと体感した私は、デートには快適性が一番だと考えます。しかしこれ見よがしの高級感があるクルマだと引かれてしまう可能性が……。

快適性に加え、センスの良さもアピールにするには、このクルマがうってつけです。シンプルながら良いもの感にあふれるデザインは、実はスタンスがとても良く、プロポーションにめちゃくちゃこだわっているんです。

また内装のデザインや仕立ても北欧デザインのミニマルを具現化しており、むしろクルマに詳しくない方のほうが魅力的に映るだろうと思います。

さらにEVというところもミソ。給電施設を事前に検索すれば、自ずとドライブプランが完成します。行き当たりばったりのデートよりも、計画性がある方が断然ポイント高いはず。

家族でお出かけしたいクルマ

スバル レガシィ アウトバック|Subaru Legacy Outback

スバル レガシィ アウトバック|Subaru Legacy Outback

2025年3月末で、日本での注文受付が終了してしまうこのクルマは、スバルの中でも一番スバルらしいクルマだと思います。

そのオールマイティー性は唯一無二の個性で、比較するクルマが実はいないんですね。サルーンの快適性に加え、地上高の高さから道や環境を選ばない走破性能。また山にも街にも似合う絶妙なスタイリングと、まさにキング・オブ・クロスオーバーではないかと思います。

このクルマの乗り心地、室内の広さ、質感の高さなら、家族からも文句は出ないはずです。さらにアイサイトXの優秀さには驚くはずだし、後席シートヒーターは本当にありがたい装備です。販売が終了してしまう前に、今買っておくのは大正解だと思いますよ。

運転が楽しいクルマ

ミニ クーパー|MINI Cooper

ミニ クーパー|MINI Cooper

2024年に新型が出ましたが、最大のトピックは円形のディスプレイでしょう。正直、これだけで欲しくなりました。MINIの伝統であるセンターの大型円形メーターを、カタチを継承しつつ大きく進化しているのが良いところです。とにかくグラフィックが美しいし、ユーザビリティも良いですね。

さらに選べる8つのモードは、モニターのインターフェースとプロジェクターによるアンビエント・ライトでコーディネートされ、さらには音声も変わるので気分次第でインテリアの表情を大きく変えることができます。純粋な走りの楽しさはもちろん、これまでにないドライビング体験ができるクルマです。

いま20代だったら欲しいクルマ

マツダ ロードスター(ND)|Mazda Roadster(ND)

マツダ ロードスター(ND)|Mazda Roadster(ND)

私は20代の頃、スズキ カプチーノ、BMW Z3、アウディ カブリオレ、と3台立て続けにオープンカーに乗っていました。日本ではオープンカーが気持ちのいい時期はかなり少ないですが、「気候」と「場所」がドンピシャにハマると他には変え難い気分になりましたね。

今売られているクルマの中では、ロードスターが一番です。秀逸なデザインは年数がたっても全く色褪せません。初代NA型ももちろん魅力的ですが、現行ND型もデザイン史に残るデザインだと思います。敬遠されがちなオープンカーですが、ぜひ若いうちに乗ってください。大袈裟にいうと、人生観が変わるかも? です。

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次回は2月9日からスタートです!
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