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最終更新日:2024.03.19 公開日:2024.03.18

ルールとマナー守ってる? 子供乗せ自転車の正しい乗り方とは。

保育園や幼稚園の送り迎えなどに役立つ「子供乗せ自転車」。便利な反面、転倒などの事故も多い。また、利用者のマナーが問題になることも。安全に利用するためのポイントを再確認してみた。

文=KURU KURA編集部

資料=消費者庁

便利な子供乗せ自転車だが、危険も多い

子供乗せ自転車は重く、バランスを崩して転倒しやすい。(画像:(c) yamasan - stock.adobe.com)

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「子供乗せ自転車」は2人までの子供を乗せられることから、保育園や幼稚園の送り迎え、近所の買いものなど、時間に追われる子育て世帯の必需品となっている。最近は、「電動アシスト付き」のモデルも増え、小柄な女性でも前後に子供を乗せて容易に使えるようになった。

しかし、便利な子供乗せ自転車は事故も多いという。消費者庁の資料をみてみると、走行中と停車中、どちらの状況でも発生している。

【走行中】

  • 段差でつまずいて転倒
  • マンホールでスリップして転倒
  • 漕ぎ出し時に転倒
  • カーブを曲がりきれず転倒

【停車中】

  • 保護者が自転車から離れたときに転倒
  • 保護者が目を離したときに転倒
  • 子供を乗せ降ろしするときに転倒

自転車の重量(特に、電動アシスト付きは重い)に、親の体重と子供の体重を合わせれば、総重量は100kgを超えることもある。バイク並の重量となれば、当然、バランスを取りづらく、走行中にふらついたり、転倒したりする危険性は高い。その際に頭部を損傷する可能性もある。

子供乗せ自転車の事故を防ぐには

子供のヘルメット装着は必須。乗せる前に装着してあごひもをしめる。(画像:(c) yamasan - stock.adobe.com)

子供乗せ自転車の事故を防ぐために、保護者はどのようなことに気を付ければいいのか。消費者庁のアドバイスによると、以下の項目をあげている。

  • 乗せる前にヘルメットを着用させる
  • シートベルトを確実にしめる
  • 乗せ降ろしは傾斜や段差のないところでする
  • 荷物は前後左右のバランスを考慮して乗せる
  • 自転車に子供を乗せたら「手」も「目」も離さない
  • 段差の乗り越えはできる限り避ける
  • 雨の日は自転車を避ける

段差を避けられないときは、速度を落としながら、進入角度を深くして乗り越えてほしい。

進入角度を深くして段差を乗り越える。(画像:荒川区の資料をもとに作成)

その他、以下の点検も忘れないでほしい。

  • 幼児用座席の目安とする身長や上限とする体重の範囲内である
  • リコールされていないか(消費者庁のリコール情報サイトで確認すること)
  • 不具合がないか(乗る前に確認すること。定期点検もすること)
  • 道交法の基準に適合しない電動アシスト自転車には乗らない(漕がずに進むなど)

また、道路交通法では、未就学児のおんぶ乗車は認めているが、抱っこ乗車は認めていない。おんぶ乗車についても、都道府県によっては禁じている。消費者庁は、抱っこはもちろんだがおんぶも避けてほしいとしている。

交通ルールとマナーを徹底すること

後部に子供を乗せた子供乗せ自転車。(画像:(c) taka - stock.adobe.com)

子供乗せ自転車に限ったことではないが、歩道を速度を出して駆け抜ける、歩行者の間を無理にすり抜ける、降り始めた遮断機を通り抜けるなど、ルールに反した危険な運転はよく指摘されている。

子育て中の保護者は、日々、時間に追われており、自転車のスピードを出したくなるかもしれない。しかし、自転車は「軽車両」でもある。事故を起こしたときには、運転する保護者や同乗する子供だけでなく、他人(歩行者など)に危害を加えかねない。だからこそ、子供乗せ自転車をはじめ、自転車を運転するときは、ルールを厳守してほしい。

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