クルマ、何に乗ってるの? 僕たちの愛車紹介 #02|シェビーバン
クルマ好きな若者たちの愛車を紹介する新コーナー! 今回はアメ車や欧州車のカスタムカー、ビンテージカー、国産旧車カスタムカーなどが集まるイベント「Let’s Chill Out! 2023」で出会ったステキな「シェビーバン」を紹介。
CAR #02|CHEVY-VAN(1975)
■愛車:シェビーバン(1975)
■オーナー:hikaruさん 36歳
■このクルマを選んだ理由は?
人と荷物を運べて、さらにビンテージトレーラーを牽引できるから。そして海が似合うクルマを探していたから。
■乗りはじめてどれくらい?
マイアミにあったものを購入。日本では自分が初のオーナーで、先日車検を取ったので丸2年。
■このクルマの好きなところは?
70年代のアメ車の雰囲気が残っているところ。
■このクルマに乗ってから苦労したところは?
所持していたトレーラーの荷重率と、初期のヒッチメンバーが合わず、後から追加してもらった。
■このクルマの前に乗っていたのは?
ダッジ モーターホーム(1975)
埼玉県の国営武蔵丘陵森林公園で開催されたアメ車・欧州車が集まるアウトドアイベントの会場で、シェビーバンで古着屋を出店している若いオーナーさんを発見。
普段は埼玉・北越谷でアウトドア酒場「CAMP」を営むhikaruさんは、クルマ、古着、音楽、キャンプといった、好きなことを仕事やアソビに取り込むマルチな才能の持ち主。
過去のイベントではコールマントレーラーにて古着と雑貨を販売し、今回は気分を変えて、若いスタッフとシェビーバンで古着屋「Smilestore」を出店。シェビーバンならたくさんの古着や雑貨を詰め込んでも問題ない。それにこのクルマなら、イベントでオブジェにもなるキャラクター性だってある。そんなところがお気に入りだという。
hikaruさんは、映画「ギルバート・グレイプ(1993)」に登場するトラック・トレーラーや、「ロング,ロングバケーション(2017)」に登場するキャンピングカー「ウィネベーゴブレイブ」のような、歴史を感じるアメリカのトラックやモーターホーム、トレーラーに惹かれ、このクルマを探したそうだ。
ちなみにシェビーバンの前には同じ型式のダッジ「モーターホーム(1975)」に乗り、仲間と海沿いを走ったりキャンプをしながらロードトリップを楽しんでいたというから、相当なアメリカン・キャンピングスタイル好きだということがわかる。
シェビーバンは、シボレーが1964年から3世代でモデル展開していたキャブオーバーワンボックス。全長4526mmに全幅2019mmの大型ボディ+アメ車+大排気量で燃費管理は大変だけど、このクルマに乗る人は、そんなことは気にしない。
ただし、hikaruさんが所有するビンテージトレーラーを牽引するにはシェビーバンのヒッチメンバーの強化が必要であった。そこで、日頃からお世話になり、鉄加工などを得意とする「L4Tcustoms」さんに相談し、強化してもらったことでこの問題をクリア。今ではお気に入りのポイントとなっている。
クルマ好きの輪って、こうやって広がるのね
hikaruさんがオーナーを務め、北越谷にあるアウトドア酒場「キャンプ」では、はじめはアウトドアをイメージして焚き火を囲むようなコミュニティの場として開業したが、コロナ禍を機に2022年にフルリニューアル。コンセプトを“海とアウトドア”に変更し、海の癒しを表現しているという。
また、ときにはタヒチアンダンスのイベントやライブを開催したり、2階には古着屋も増設している。そんな楽しいことを屋外で、トレーラーやクルマでもやってしまうのが、彼のスゴイところ。
次に出そうとしている店舗では、ガレージを意識して店内には古いクルマを展示し、バックヤードにはビンテージトレーラーを配置してお店の一部にしたり、必要とあれば遠征イベントでもアソビにも連れ出そうと企んでいるそうだ。
そういう楽しいことをやれば、いろんな世代と交流する機会が増え、一緒に働きたい人も集まってくる。今回のイベントにも、興味津々の若い世代が自ら手伝いたいと言って、参加してくれている。hikaruさんはこういう人たちに、クルマでも店舗でも、ワークショップやお花屋を出したり、自分が得意なことをやってもらいたいと思っている。
この日ついてきてくれた二人は20歳と21歳の女の子。二人ともクルマの運転免許を持っていて、新車にも旧車にも興味があるみたいだ。さすがにシェビーバンの運転は任されていないようだけど、こうやってクルマ好きの輪が広まっていくのだなぁと嬉しくなってしまった。
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