「東京都版」図柄入りナンバー導入検討へ。31日まで都民アンケート実施中
2022年4月から、図柄入りナンバープレートが新たに都道府県単位での導入申込受付を開始した。東京都では、都単位の図柄入りナンバープレート導入に向けて検討を開始。8月31日まで、都民の意見を確認するためのアンケートを実施している。
東京都版の図柄入りナンバープレート交付開始、2023年10月を目指す
4月から全国版図柄入りナンバープレートが交付されるなど、図柄入りナンバープレートの存在がますますドライバーにとって身近になってきたように思う。国交省は、4月から新たに都道府県単位の図柄入りナンバープレート導入申込受付も開始しており、東京都が地域振興と観光振興のため、都単位でのナンバープレートの導入に向けて取り組みを始めた。
東京都では、すでに江東、世田谷、杉並、板橋、葛飾でそれぞれの自治体による地方版図柄入りナンバープレートが交付されている(江戸川は現在検討中)。今回は東京都単位のため、これら6地域に加えて、都内の品川、練馬、足立、多摩、八王子が東京都版図柄入りナンバープレートの対象となる。
地方版図柄入りナンバープレートのデザインは、縁取りのない「自家用登録車」用、緑の縁取りがある「事業用自動車」用、黄色の縁取りがある「軽自動車」用が用意されており、さらに寄付金の有無でカラーかモノクロを選ぶことができる。東京都版図柄入りナンバープレートにおいても、同様の4種類が展開される予定だ。
都単位での図柄入りナンバープレート導入申込には、都民の賛同や区市町村の過半数の同意が必要になるという。東京都は、8月31日まで特設サイトで都民を対象としたアンケートを実施中だ。賛同が得られた後、国へ導入の申し込みをして、図柄の提案などに進み、2023年10月の交付開始に間に合わせたい意向のようだ。
都内5地域で交付中の図柄入りナンバープレートはこんな感じ
この機会に、すでに交付中の都内5地域の図柄入りナンバープレートデザインを改めて紹介しよう。まず、「江東」では、東京湾にかかる東京ゲートブリッジが図柄に採用されている。「江東区の輝く未来をイメージした」デザインで、ゲートブリッジが未来への懸け橋としての象徴にも感じられる。
「世田谷」は、「多摩川とサギソウ」。サギソウは区の花で先端近くに1-3輪の白い花をつけるラン科の植物。別名を「サギラン」ともいう。中央に描かれた多摩川は、都心でありながら川周辺に広がる豊かな自然をイメージさせてくれる。
「杉並」は、区のキャラクター「なみすけ」と、その妹である「ナミ―」がナンバープレートの左右に置かれている。さらに、下部には地名の由来でもあるという杉並木と街並みが描かれている。この街並みは、「杉並木と人とがにぎわう明るいまち」をイメージしてデザインされたそうだ。
「板橋」は区の木「ケヤキ」、花「ニリンソウ」、鳥「ハクセキレイ」をモチーフにした模様がデザインされている。カラフルでシンボリックなデザインに、さらに外枠をチェッカーフラッグ柄で囲うことで若々しいイメージを演出しているのだとか。
そして、「葛飾」のナンバープレートでは、区内にある3つの川(江戸川、中川、荒川)と、菖蒲、カワセミが織物や染物風のデザインで表現されている。下町の風情を感じさせる和のデザインは、まさに伝統が息づくまち「葛飾」らしい図柄といえよう。
東京都の図柄入りナンバープレートデザインは未定だが、数あるランドマークや伝統などの中からどのようなモチーフがデザインされるのだろうか。今からそのデザインが楽しみだ。
東京都版図柄入りナンバープレートについてのアンケート特設サイト
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdIHKJZDSMEqeMIMGWIcArIuwfgsmZdQ3MF-bkeG5I-t9VhNA/viewform