「日本で一番短い国道」は何号? 国道の短さランキングTOP3!
国道で最短の路線は何号なのだろうか。国土交通省の発表をもとに、最短の国道TOP3を発表していこう。どこの路線がどれだけ短いのか結果を期待してほしい。
【最短の国道 トップ3】 起点から終点まで徒歩2分!?
国道といえば国、あるいは自治体が管理する主要な幹線道路だ。ということは、市町村道などと比べると長い道路が多いようにも思われる。しかし、そうとは限らない。起点から終点まで徒歩でも2分という、起点に立てば終点が見えるような短い国道も存在するのだ。
第3位 国道130号(東京都港区)
日本の国道で3番目に短いのは、東京港を起点に東京都港区芝1丁目を終点とする国道130号だ。重要な港や飛行場と主要国道を結ぶ、いわゆる港国道のひとつである。実延長はわずか0.5km、徒歩だと6分程度の路線である。
東京港の日の出桟橋付近からはじまる国道130号は国道15号(第一京浜)に接続しており、東京港から首都圏の各地まで様々な物資を供給する重要な道路として指定された路線だ。
第2位 国道189号(山口県岩国市)
日本の国道で2番目に短いのは、岩国空港を起点に岩国市を終点とする国道189号である。実延長わずか0.4km。徒歩だと5~6分程度だ。実はこの起点の「岩国空港」は民間の「岩国錦帯橋空港」ではなく、アメリカ海兵隊岩国航空基地の正門を指す。どうして国道の起点がアメリカ海兵隊岩国航空基地の正門となっているのか。
岩国空港は1952年以降、軍民共用の国際空港として、民間航空路線の定期便が就航していた時期があり、当時はこの国道189号が国際空港までのアクセス道路として重要な役割を果たしていた。しかし、1964年以降、民間航空路線の定期便が消滅。民間航空の利用が中断し、国道189号の空港アクセス道路としての機能も失われることとなった。
その後、2012年には、軍民共用空港として民間航空路線の定期便も就航したが、ターミナルビルの新設に伴い空港アクセス道路として県道110号が設置されたため、空港の利用者や関係者に国道189号が使われることはなさそうである。
第1位 国道174号(兵庫県神戸市)
最短の国道は神戸港を起点に、神戸市中央区を終点とする実延長0.2kmの国道174号である。起点から終点まで徒歩2分という短さ。しかし、西日本の大動脈である国道2号と神戸港をつなぐ産業道路として国道に指定された。
最短の国道TOP3はいずれも主要幹線道路と港湾や空港を結ぶ港国道だった。港国道は国内に複数ありいずれも路線の延長は短いが、重要な産業道路としてなくてはならない存在といえそうだ。