「日本で一番長い国道」は何号? 国道の長さランキングTOP3!
国道で最長の路線は何号なのだろうか。「日本で一番長い国道」を調べてみたら、ロマンに溢れていた。
【最長の国道 TOP3】日本一長いのはあの道路!
国土交通省の発表をもとに、最長の国道TOP3を発表していこう。TOP3の国道は長きにわたって日本人の移動や輸送を支えてきた重要な幹線道路ばかりだ。
第3位 国道2号(大阪-福岡間)
日本の国道で3番目に長いのは国道2号だ。大阪-福岡間を結ぶ、実延長596.3kmの道路である。起点の大阪府大阪市から兵庫、岡山、広島、山口を経て福岡に至る。なお、終点は福岡県福岡市ではなく福岡県北九州市の門司で、下関-門司間は関門(国道)トンネルを通過する。
国道2号は古来から続く山陽道を原型としている。京の都と大宰府を結ぶ官道として政治・外交で大きな役割を果たした。明治以降、大阪、倉敷を経由させるなど、元来の山陽道と比較して大きく経路変更がされている。
第2位 国道1号(東京-大阪間)
日本の国道で2番目に長いのは、かつての東海道として日本の交通網を支えてきた国道1号だ。東京-大阪間を結ぶ実延長619.3kmの道路である。起点の東京都中央区から神奈川、静岡、愛知、三重、滋賀、京都を経て大阪府大阪市に至る。
その途中には、川崎、横浜、名古屋という大都市も位置しており、日本の経済活動を支える重要な道路といえるだろう。
第1位 国道4号(東京-青森間)
最長の国道は東京都中央区を起点、青森県青森市を終点とする国道4号だ。実延長は742.5km。東京から順番に埼玉、茨城、栃木、福島、宮城、岩手を経て青森に至る、関東と東北を結ぶ大動脈である。
じつは日本一長い国道は58号!?
国土交通省では最長の国道を4号としているが、それはあくまで「実延長」の場合だ。総延長での最長は国道58号(879.6km)。総延長から重用延長・未供用延長・渡船延長を引いたものが実延長である。
「重用延長」とは上級の国道など主要幹線道路と重複している区間。「未供用延長」は路線の認定の告示がされているが、まだ供用開始の告示がされていない区間。そして「渡船延長」は海上、河川、湖沼部分で渡船施設があり、道路法の規定に基づき供用開始されている区間のことだ。
つまり総延長には、海の上を含めて実際には走行できない区間も含まれるのだ。国道58号は、渡船区間の占める割合が7割と、ほぼ海の上の道となっていることから、起点から終点まで自らの運転で走破することはできない。
実延長で最長の国道4号は東京から青森まで、総延長で最長の国道58号は鹿児島から沖縄まで、山を越え海を越え道はつながっている。最長の国道、なかなかロマンがあるのではないだろうか。