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最終更新日:2020.12.11 公開日:2020.12.11

高速道路の冬用タイヤ、まだ小型車の約2割が未装着。NEXCO東日本が発表。

NEXCO東日本新潟支社は、新潟県内などの高速道路SA・PAにおいて冬用タイヤ装着率の調査を年4回実施している。その第4回の結果から、冬用タイヤを装着している車両は約9割だった。しかし、車種別にみると小型車の約2割がいまだに未装着であることがわかった。

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小型車の約2割が冬タイヤ未装着!

©Mariakray – stock.adobe.com

 NEXCO東日本新潟支社は、新潟県内などの高速道路SA・PAにおいて12月8日に実施した冬用タイヤ装着率の調査結果を発表した。同調査は、11月17日~12月8日間において4回実施されるもの。

【冬用タイヤ装着率調査の実施概要】
調査日程
・第1回 11月17日(公表日:11月19日)
・第2回 11月24日(公表日:11月26日)
・第3回 12月1日(公表日:12月3日)
・第4回 12月8日(公表日:12月10日)

調査場所
・E17 関越道・谷川岳PA
・E8 北陸道・米山SA
・E8 北陸道・黒崎PA
・E18 上信越道・妙高SA

調査方法
・調査対象のSA・PAに駐車している車両のタイヤ種別を調査員が目視で確認。
・1か所につき50台程度を調査する。
・大型車は料金車種区分の特大車、大型車、中型車。小型車は普通車・軽自動車のことをいう。
・調査台数は、駐車場の利用状況により変更となる場合あり。

2020年 冬用タイヤ装着率調査(第4回)。 出典:NEXCO東日本

 ここでは、12月8日に実施された第4回調査の結果を見てみよう。冬用タイヤを装着している車両は、全体で87%にとどまり、13%が冬用タイヤを未装着であることがわかった。クルマの区分別に見ると、小型車は83%(前回比6ポイント増)。大型車は99%(前回比7ポイント増)となり、大型車の装着率が極めて高く、小型車の未装着が目立つ。

 大型車の装着率を調査箇所ごとに見てみると、E17 関越道・谷川岳PA、E18 上信越道・妙高SA、E8 北陸道・米山SAの3か所では100%なっている。しかし、E8 北陸道・黒崎PAだけ94%と未装着車がいることが分かる。

 EXCO東日本新潟支社は、新潟県内における今年の初雪が11月9日だったことから、早期の冬用タイヤ装着を呼びかけている。

夏タイヤでは制度距離が約1.7倍

圧雪路における制動距離(時速40kmから急ブレーキをかけた場合)。 出典:JAF「ユーザーテスト」の結果をもとに編集部で作成

 ここからは、日本自動車連盟(JAF)が2017年に実施したノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの制動距離の比較を見てみよう。圧雪路を時速40kmで走行した状態から急ブレーキをかけた場合、スタッドレスタイヤの制動距離は17.3m。ノーマルタイヤの制動距離は29.9mだった。ノーマルタイヤの制動距離は、スタッドレスの約1.7倍である。

 仮に高速道路上において、もっと高い速度で走行したとすると、制動距離はさらに長くなる。

 積雪や凍結した路面を夏用タイヤで走行することは大変危険である。必ず早期に冬用タイヤ装着やタイヤチェーンの携行をして、速度を抑え、車間距離を通常より空けるなど、安全運転を心がけてほしい。

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