高知道・川之江東JCT~大豊ICで冬用タイヤ規制。チェーン走行も不可。
NEXCO西日本は、E32 高知道・川之江東JCT~大豊ICにおいて冬用タイヤ規制を試行的に実施すると発表。通常の冬用タイヤ規制は、スタッドレスタイヤなどの冬用タイヤかチェーンを装着していれば走れるが、同箇所の冬用タイヤ規制は冬用タイヤのみで、チェーン装着では走行できないので注意が必要だ。
高知道・川之江東JCT~大豊ICで冬用タイヤ規制
NEXCO西日本は、E32 高知道・川之江東JCT~大豊ICにおいて冬用タイヤ規制を実施すると発表した。これは、冬季の積雪や路面凍結による高速道路の通行止め時間を減らす施策として試行的に実施されるもの。
冬用タイヤ規制時には、道路情報板に「川之江東JCT~大豊 冬用タイヤ装着」と表示。新宮IC(上下)、一の瀬第3トンネル南口(上)、法皇トンネル北坑口(下)においてタイヤチェックが実施される。冬用タイヤを装着していない車両は、当該区間を走行できないため、高速道路を降りて、国道32号および192号を使って迂回する必要がある。実施概要は下記の通り。
【冬用タイヤ規制の概要】
試行実施区間:E32 高知道・川之江東JCT~大豊IC
試行実施期間:2020年12月1日~2021年3月31日
※常時実施ではなく、降雪や交通状況を加味して実施する。
タイヤチェック場所:新宮IC(上下)、一の瀬第3トンネル南口(上)、法皇トンネル北坑口(下)
【冬用タイヤ規制の実施条件】
・冬用タイヤ規制区間と隣接する区間に置いて、通行止めや通行に支障となる渋滞が発生していないこと。
・通行車両がタイヤチェック場所までノーマルタイヤで安全な走行が可能なこと。
高知道ではチェーン装着車も走行不可
冬用タイヤ規制中のE32 高知道・川之江東JCT~大豊ICにおいて走行可能なタイヤ種別は下記の通り。
【走行可能(全車輪装着)】
・スタッドレスタイヤ
・スノータイヤ
・オールシーズンタイヤ(スノーフレークマーク付き)
【走行不可】
・タイヤチェーン(樹脂製を含む)
・ノーマルタイヤ
・オールシーズンタイヤ(スノーフレークマークなし)
通常の冬用タイヤ規制では、スタッドレスタイヤなどの冬用タイヤや、タイヤチェーンを装着した車両が走行可能だ。しかし、E32 高知道・川之江東JCT~大豊ICにおいては、タイヤチェーン装着車も走行不可となる。※道路整備特例措置法 第5条 第2項に基づく特例の対象
当該区間はトンネル延長が14kmと長い。NEXCO西日本によると、雪のないトンネル内でチェーンを装着したまま走行すると、チェーン切れによる後続車への危険、舗装路面の損傷、チェーン着脱による交通への危険が想定されるため、チェーン装着車も走行不可なのだという。また、オールシーズンタイヤでもスノーフレークマークが付いていないものは走行不可なので注意したい。
冬季の高速道路では、降雪や路面凍結などの道路状況によりスリップ事故が発生しやすくなる。必ず冬用タイヤを装着し、速度を抑え、車間距離を通常より空けるなど、安全運転を心がけて欲しい。