宇宙から南極まで。ストリートビューで世界の果てまで行ってみよう!
バーチャルな世界で旅行気分はいかが? 宇宙ステーションから南極や海中まで、現実ではめったに行けない秘境の地をGoogleストリートビューで大冒険。「コロナ禍で今年の夏はどこにも遊び行けなかった!」という方も超必見!
宇宙から地球を眺めてみよう!
Googleストリートビューを使えば、世界中ワンクリックでひとっ飛び。まさに「どこでもドア」の世界を味わえる。旅好きからすれば、実際に自分の足で現地に行くから旅行なんだよ、とその手軽さにお叱りを受けるかもしれないが、コロナ禍のいま、旅欲を満たしてくれるツールのひとつとして、その価値は高い。
ストリートビューが面白いのは世界中のありとあらゆる場所が網羅されていること。現実世界で、宇宙や南極に行きたいとしても、実行できる可能性は極めて低いが、ストリートビューならお金、時間、運など一切関係なくもれなく旅路へ誘ってくれるのだ。
そこで本稿では”現実ではめったに行けない秘境の地”をテーマに、「宇宙」「南極」「グレート・バリア・リーフ」「アフリカの野生動物」「軍艦島」「オーロラ」を散策したい。では早速、宇宙へと出発しよう!
まずは、地上から400km上空にある国際宇宙ステーション(ISS)から。1周約90分というスピードで地球の周りを回りながら、ここでは実験・研究、地球や天体の観測などが行われている。360度カメラで撮影された、キューポラ観測モジュールから見える地球の姿は圧巻の美しさだ。ISSは約108.5m×約72.8mと大人用のサッカー場とほぼ同じ大きさで、重さはなんと420トンもあるという。宙に浮かぶその巨大建造物は、地上からでも天気の良い日は肉眼で見ることもできるそうだ。
では、ストリートビューを使って宇宙ステーションの内部に入ってみよう。15個のモジュールによって複雑にレイアウトされた空間が続くのだが、艦内は無重力空間ゆえ上下左右の概念がなく、実際にその場にいなくても平衡感覚を失いそうになる。
南極点に立つ!
宇宙の旅を終えたら次は、地球の果て「南極」へ。ここは南極条約締結を記念して立てられた記念のポールが並ぶ南極点。日本の国旗もハッキリと見える。うーん、寒そう!
地表が露わになっており、南極が氷の塊ではなく大陸であることが分かる。よく見ると岩の上にペンギンの群れが!
ストリートビューでダイビング体験!
極寒の南極の次はちょっと北へ進み、オーストラリア北東部に広がる世界最大のサンゴ礁地帯「グレート・バリア・リーフ」でダイビングを楽しもう。2300kmにわたって続くこの色鮮やかな一帯には400種を数えるサンゴ、1500種もの魚類が生息。世界中のダイバーが憧れる海洋生物の楽園となっている。
海中を散策していると、偶然イルカの群れとバッタリ!こんなワクワクもストリートビューで楽しめる!
これがアフリカの大自然!
海の世界を満喫したら、今度は東アフリカが誇る野生動物の楽園、マサイマラ国立保護区へ。ここは数ある東アフリカのサバンナの中で最も多くの動物が生息する稀有な地域で、特にゾウの生息地として知られている。マサイマラ国立保護区はケニアとタンザニアの国境付近に位置しており、首都ナイロビから車で6時間ほどで到着する。
野生のゾウの家族に遭遇! 母親?のすぐ後ろを付いて歩く子ゾウの姿が愛らしい!
軍艦島を歩く!
オーストラリア、アフリカの大自然を堪能した後は、ちょっと趣向を変えて我が国、日本を訪れたい。ここは先日、世界文化遺産にも登録された長崎県にある端島。通称、軍艦島だ。明治から昭和にかけて炭鉱によって栄え、1960年代には当時の東京以上の人口密度を有していたという島内には、日本初の鉄筋コンクリート造の高層集合住宅が今もそびえ立つ。
1974年の閉山から半世紀近くが過ぎた今、老朽化と桟橋が台風で被害を受けたことで上陸は禁止となっているが、ストリートビューでは自在に散策が可能だ。入り組んだ階段や建物内部も広範囲にわたり撮影が行われているので、ダンジョン感覚で楽しめること間違いなしの秘境スポットだ!
オーロラだって見れる!
最後は、北欧フィンランドの夜空に輝く神秘な光、オーロラを眺めながら締めくくりたいと思う。年間200日以上出現すると言われるオーロラだが、ストリートビューなら間違いなく見ることができる。
さて、宇宙の旅を皮切りに、南極探検、ダイビング、野生動物観察、廃墟めぐり、そしてオーロラと世界の旅を楽しんできたが、いかがだったろうか。今年は新型コロナウイルスによって世界中で移動が制限される前例のない年となった。旅好きのひとりとして、一日でも早く普通の日常が、そして自由に旅ができる日が戻ることを願っている。