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最終更新日:2019.11.20 公開日:2019.11.20

東京メトロが新型車両17000系を来年導入。有楽町線・副都心線で21編成。

東京メトロは2020年度、有楽町線・副都心線に新型車両17000系を導入すると発表した。同車両は、運行中の7000系に代わる車両で2022年度までに全21編成180両を導入する予定だ。17000系はどんな車両なのだろう。

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東京メトロの新型車両17000系とは?

東京メトロの新型車両「17000系」。2020年度中に有楽町線・副都心線に導入予定。 出典:東京メトロ資料

 東京メトロの新型車両「17000系」は、約45年にわたって有楽町線・副都心線で活躍する7000系の代わりとなる車両。副都心線開業15周年および有楽町線開業50周年に向け、2020年度中に10両×1編成で営業運転を開始。2022年度までに10両×6編成、8両×15編成の全21編成180両を導入予定である。

約45年にわたって有楽町線・副都心線で活躍する「7000系」。出典:東京メトロ資料

有楽町線・副都心線で活躍する「10000系」。出典:東京メトロ資料

 従来の7000系や10000系の特徴だった丸型のヘッドランプを継承しつつ、フロントマスクは丸みを帯び、これまでよりも優しい印象を持ったデザイン。車体のラインカラーは副都心線のブラウンをベースとし、有楽町線のラインカラーであるゴールドの細いラインが描かれている。

東京メトロの新型車両「17000系」の内装デザインイメージ。 出典:東京メトロ資料

 車内空間もラインカラーのブラウンとゴールドを基調として、つり革にブラウン、シートの背もたれにゴールドを使ったスタイリッシュなデザインとなっている。また、車両の連結面、座席横の仕切り、荷棚に透明な強化ガラスを採用することで車内の開放感を高めている。

17000系は7000系よりも快適性が向上!

東京メトロの新型車両「17000系」のフリースペースイメージ。 出典:東京メトロ資料

 東京メトロによると17000系は7000系と比較すると、冷房能力の向上(48.9kW → 58.0kW)、座席幅を拡大(430mm → 460mm)するなど利用者の快適性を大幅に向上。さらに、全車両にフリースペースを設置、車両の床面高さを低減(1200㎜→1140㎜)、ドア出入口下部をホーム側に傾斜させるなど、車いすやベビーカーなどに配慮した空間となっているようだ。 

7000系と比較すると床面の高さを60mm低減。ホームとの段差が短くなる。出典:東京メトロ資料

床面を低くし、出入り口に傾斜を設けることで車いすやベビーカーに配慮。出典:東京メトロ資料

【17000系と7000系の車内環境の違い】
・冷房能力の向上(48.9kW → 58.0kW)
・座席幅を拡大(430mm → 460mm)
・全車両にフリースペースを設置
・車両とホームの段差を低減
 車両床面の高さを低減(1200㎜→1140㎜)
 ドア出入口下部の形状をホーム側に傾斜
・車内案内表示の多言語対応(英語、中国語、韓国語)

TIMAシステムを導入し、安全・安定性を向上

 17000系は安全・安定性を向上させるため「車両情報監視・分析システム(TIMAシステム)」を導入する。

車両情報監視・分析システム(TIMA)のイメージ。 出典:東京メトロ資料

 「TIMAシステム」は、運行中の列車の走行位置、車内温度、乗車状況、車両搭載機器の電流値や電圧値など、さまざまな情報を随時データセンターに集約して分析するシステム。そのデータを指令所や車両基地でモニタリングし、運行に問題があった時の対応の迅速化、各種機器の定期検査や部品交換周期の最適化をすることで、安全・安定な運行を可能とするものだ。現在運行中の丸ノ内線2000系車両にも導入されている。

 さらに17000系は、万一脱線した場合に自動で列車を停止させる「脱線検知装置」を搭載。犯罪行為を未然に防止するため、車両内へセキュリティカメラを搭載。動力には、これまでよりも高効率な永久磁石同期電動機(PMSM)とシリコンカーバイド(SiC)素子を利用した制御装置を採用。7000系に比べて消費電力量を削減したという。
 
 東京メトロは2019年度~2021年度までの中期経営計画「東京メトロプラン2021」において、5路線で4つの新型車両を導入すると発表。そのうち、日比谷線13000系と丸ノ内線2000系はすでに営業運転を開始。2020年度に有楽町線・副都心線で17000系。2021年度に半蔵門線で18000系の営業運転開始を予定している。続々と登場する新型車両に注目だ。

 【お詫びと訂正】公開時、鉄道車両の名称に誤りがありましたので、正しい表記に修正いたしました。お詫びして訂正させていただきます。

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