国のEV購入補助金受付が開始!最大40万円交付。
世界各国で脱エンジン車への取り組みが発表され、環境問題やエネルギー問題の解決策の一つとして、近年注目が集まるクリーンエネルギー自動車(CEV)。そんなCEVの購入時に、国から交付される補助金について紹介しよう。
一般社団法人 次世代自動車振興センター(NeV)は4月22日、2019年度の「クリーンエネルギー自動車導入事業補助金」(以下:CEV補助金)の申請受付を開始した。同センターは、CEVやそれらの充電・燃料供給設備の普及促進を目的とした団体である。
クリーンエネルギー自動車導入事業補助金(CEV補助金)とは?
同センターが交付するCEV補助金は、国庫補助金等の公的資金を財源としているもの。補助対象車両は、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、燃料電池自動車(FCV)、クリーンディーゼル自動車(CDV)で、これらを総称してCEV(Clean Energy Vehicle)と呼んでいる。
CEVは、従来のガソリン自動車に比べCO2の排出量が少ないまたは排出しない車両であるため、CEVの自動車を増やすことでCO2排出量を削減することが狙いだ。
また、CEV補助金の申請書に「給電機能を有した車両は災害時に国・地方団体から要請があった場合には、可能な範囲で協力するように努めること」という要件が追加されたことから、災害時の緊急電源として活用する意味も併せ持つようだ。
補助金申請から交付までの流れ
CEV補助金申請の大まかな流れは以下の通りだ。
1.CEV補助金の対象車両の購入またはリース、車検登録
2.補助金交付申請書の提出
3.補助金交付申請書類の審査
4.補助金交付決定
5.補助金の交付(振込)
6.車両(財産)の一定期間の保有義務(4年または3年)
申請書の受付期間(2019年度の場合)
受付期間:2019年4月22日~2020年3月2日(必着)
申請対象となる車両の初年度登録期間(※):2019年1月1日~2020年2月21日
※2018年12月31日以前の初年度登録車両は補助金申請の対象外。
補助金を受けたCEVは、原則として、定められた期間(4年または3年)の保有が義務付けられる。やむを得ず、期間中に処分をする場合は、事前の手続きと補助金の返納が必要となる。
補助金の交付額はいくら?
CEV補助金の交付額は、購入価格には関係なく、自動車の区分ごとに定められた方法で算定し、車種・グレードごとに定額。自動車の区分ごとに上限額がある。
【例1】電気自動車(3ナンバー)
日産・リーフS(ZAA-ZE152)の場合
EVの「日産・リーフS」(ZAA-ZE152)の場合、一充電走行距離が228kmなので下式となり、補助金額は5万6千円。
(一充電走行距離当たりの補助単価2,000円/km)×(228-200)= 5万6千円
【例2】クリーンディーゼル自動車
トヨタ・ランドクルーザープラドTX(LDA-GDJI50W-GGTEY)の場合
CDVのトヨタ・ランドクルーザープラドTX(LDA-GDJI50W-GGTEY)の場合、①車両本体価格が384万5千円。②基準額が347万6千円。③補助率が1/15なので下式なり、補助金額は2万4千円。
(①車両本体価格384万5千円 ― ②基準額347万6千円)× ③補助率1/15=2万4千円
車両価格全体から見ると少額かもしれないが、これからCEVの購入を検討している人には嬉しい制度である。補助金額の算出方法は以下の通りだ。また、ページ下部に対象車種全種類とその補助金額の一覧表を掲載しているので気になる方は参照のこと。
【電気自動車】
・3ナンバー車
補助金額=(一充電走行距離当たりの補助単価2,000円/km)×(一充電距離-200)
・3ナンバー車以外、小型・軽自動車
補助金額=(一充電走行距離当たりの補助単価1,000円/km)×(一充電走行距離)
※上限額40万円
【プラグインハイブリッド自動車(EV走行換算距離が40km以上の車両に限る)】
・補助金一律20万円
【燃料電池自動車、クリーンディーゼル自動車、電動バイク(側車付二輪自動車、原動機付自転車)】
・補助金額=(①車両本体価格 ― ②基準額)× ③補助率
①メーカー希望小売価格で消費税抜きの価格
②申請車と同種・同格のガソリン自動車(ベース車)の価格。さらに、CDVについては、一定年数分の燃料代などのランニングコスト削減想定分を加える。
③CEVの区分ごとに定めた補助率。燃料電池自動車は2/3、クリーンディーゼル車は1/15、側車付二輪自動車は1/4、原動機付自転車1/4。
※上限額:燃料電池自動車225万円、クリーンディーゼル自動車15万円、
電動バイク(側車付二輪自動車、第一種原動機付自転車)6万円、
電動バイク(第二種原動機付自転車)12万円