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最終更新日:2019.01.23 公開日:2019.01.23

日産編:クローラー型「ジューク」や大坂なおみ選手コンセプト「GT-R」&「エクストレイル」!【東京オートサロン2019】(4)

国内最大のチューニングカー・カスタマイズカーの祭典「東京オートサロン」。 2019年は1月11日から13日まで開催された(幕張メッセ)。 まずはメーカー別にどのようなクルマが出展されていたかまとめておこう。 その4は日産編として、レーシングカーやコンセプトカーを取り上げる。

「ジューク パーソナライゼーション アドベンチャー コンセプト」。機構的に大幅な改造が施されているように見えるが、タイヤをクローラーに交換しただけだという。

 日産ブースの目玉のひとつが、コンパクトSUV「ジューク」をベースにした、「ジューク パーソナライゼーション アドベンチャー コンセプト」。タイヤの代わりにクローラーを装着し、大型のオーバーフェンダーを装着している点が外見的な大きな特徴だ。個人用途を想定したものではなく、降雪地帯でのレスキュー用途を想定しており、車体上方には情報収集用のドローンが飛行しているイメージで吊り下げられていた。同車は実際に走行が可能で、条件がよければ雪上を時速60kmほどで走れるという。

「ジューク パーソナライゼーション アドベンチャー コンセプト」のリアビュー。オーバーフェンダーの大きさがよくわかる。

「ジューク パーソナライゼーション アドベンチャー コンセプト」を側面から。

「ジューク パーソナライゼーション アドベンチャー コンセプト」のクローラー部分のアップ。

大坂なおみ選手とのコラボ2連発! 「GT-R」&「エクストレイル」

 テニスプレイヤーの大坂なおみ選手が日産ブランドアンバサダーに就任したことは、別記事『テニスプレイヤー大坂なおみ選手の愛車はGT-R? 日産ブランドアンバサダーに就任』の通り。そして、実際に贈呈された様子も別記事『GT-Rでぶっちぎれ! 大坂なおみ選手の願い、ついに叶う』でお伝えした。

 そんな大坂選手とのコラボレーションモデルが2車種展示された。1台は、「GT-R 大坂なおみ選手 日産ブランドアンバサダー就任記念モデル」。そしてもう1台は、「ジューク」よりも大型のミドルサイズSUVがベースの「エクストレイル+Naomi Osaka コンセプト」である。

「GT-R 大坂なおみ選手 日産ブランドアンバサダー就任記念モデル」。「Premium edition」グレードをベースにした特別仕様車。展示車両のボディカラーはミッドナイトオパール。エクステリアとして、カーボン製リアスポイラーとゴールドモデルナンバープレートのオプションも設定されている。インテリアは大坂選手の協力の下、新規の組み合わせの3色が用意されている。展示車両はアイボリーレザーインテリア&アーバンブラックレザーフロントシートを装備した。車両価格は1260万4608円(税込)。

参考出品された「エクストレイル+Naomi Osaka コンセプト」。ボディはマットブラックにゴールドをあしらったデザインの専用カラー。エクステリアは、フロントおよびリア、サイドのスタイリングガード、オーバーフェンダー、ドアミラーカバー、マッドガード、専用色のRAYS製20インチアルミホイールなどを装着。インテリアはブラックの内装色にプレミアムタンレザーのアクセントで上質でスタイリッシュな空間を演出したという。また専用色のインテリアパーツなども多数装着されている。

そのほかコンセプトモデルは「エルグランド」、そしてオーテックが「リーフ」を出展

 コンセプトモデルとして目を引いていたのが、「GT-R」専用色である鮮やかなアルティメットシャイニーオレンジが参考で塗装された「エルグランド ザ スポーツ プレミアム コンセプト」。そのほか、「GT-R」専用のパーツを装着しており、まさに「GT-R」風味の大型ミニバンとなっていた。

ホイール、タイヤ、ブレーキローター&キャリパーは「GT-R」専用のものが装着されていた。インテリアも「GT-R」専用色のセミアニリンレザーシートだ。フロントグリル、フロントプロテクター、リアスポイラーなどのエアロパーツはオリジナル。

 日産系列の架装メーカーのオーテックは、EV「リーフ」をベースとした「リーフ オーテック コンセプト」を展示。オーテックオリジナルの専用エクステリアと専用のインテリアを装着した1台となっていた。

フロントグリル、フロントバンパー、ドアミラー、サイドモール、17インチアルミホイールなどを専用エクステリアとして装着。インテリアもシートやセンターコンソール、インストルメントパネルなどが専用となっている。

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日産のレーシングカーたち!

NISMOの技術をフィードバックした「リーフ NISMO RC」

 「リーフ NISMO RC」。同車はその名の通り、日産のレース部門であるNISMOのレーシングテクノロジーをフィードバックして開発したEVレーシングカーだ。初代「リーフ」の時代にも「リーフ NISMO RC」(初代)が開発されたが(別記事『レースもエコ化進行中! HV&EVレーシングカー、どれだけ知ってる?前編』で紹介)、7年後に登場した2代目「リーフ NISMO RC」は、最高出力が2倍以上になるなど、その歳月でどれだけ技術が進歩したかがわかるスペックとなっている。詳しくは、別記事『日産リーフのレーシングカー登場。ニスモの「走り」へのこだわりが、たくさん詰まったその中身とは。』に詳報)をご覧いただきたい。

初代「リーフ」をベースにして、2011年に発表された初代「リーフ NISMO RC」に対し、最高出力は2倍以上の240kW、最大トルクは640N・mに。重量は1220kgで、時速0→100kmの加速時間は、初代「リーフ NISMO RC」より約50%も早くなり、3.4秒。

フルカーボンファイバーのレーシングモノコック構造を採用することで、軽量化を達成。2代目「リーフ」は1490~1680kgの車重があり、各パーツの軽量化も行われた。

「リーフ NISMO RC」のリアビュー。ドライブトレーンの主要部分は2代目「リーフ」の技術が採用されている。

フォーミュラEGen2マシンとスーパーGT・GT500仕様「GT-R」も!

 日産が18-19シーズン(第5シーズン)から参戦を開始したEVのF1ことフォーミュラE。18-19シーズンからはマシンが変更となり、Gen2マシンが導入されている。現在のフォーミュラカーとして異彩を放つデザインは注目だ。ちなみに、フォーミュラEや日産のGen2マシンについては、カラーリングコンセプト車両を撮影した別記事『来期参戦する日産のフォーミュラEマシンがカッコイイ!!「フォーミュラE カラーリングコンセプト」』に詳しい。

俗に”フォーミュラ”と呼ばれる、オープンホイールのシングルシーターのレーシングカーとして、特徴的なデザインを有するのがこのフォーミュラE・Gen2マシン。Gen2とはGeneration2、つまり第2世代マシンということ。

 国内で最も人気のあるレースカテゴリーがスーパーGTだ(同レースについては別記事『国内開催のモータースポーツ2019年カレンダー第2報。開催情報を徹底収集。ビギナーズ向け解説ページもあります!』に詳報)。そのGT500クラスには、トヨタとホンダと共に日産も参戦している。そのマシンが、R35型「GT-R」のGT500仕様だ。展示車両は2018シーズンのワークスナンバー23を背負う「モチュール オーテック GT-R」。ちなみに、スーパーGTはマシンのレギュレーションをドイツ・ツーリングカー選手権と統一する「クラス1」を採用しており、2019年は交流戦が行われるとされる(別記事『世界最速のGTレースはどっちだ!? 2019年、スーパーGT対ドイツツーリングカー選手権の交流戦が始まる。新規則「クラス1」とは何?』に詳報)。

23号車「モチュール オーテック GT-R」2018年式。「GT-R」はサイドの空力処理に労力がかけられており、今までにないデザインとなっている。NISMOスタッフに話を聞いたところ、わずかでもダウンフォースを増やすことなどが目的だという。

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