野菜をよく食べる子どもは成績が良い?野菜摂取と成績の関係。
株式会社ネオマーケティング(東京都渋谷区)が「野菜の摂取と成績」をテーマにしたユニークなアンケート調査の結果を発表した。それによるとテストで90点以上をとる子どもは野菜が好きなのだという。どういうことなのだろうか?
1月中旬~2月末にかけては、大学生入試センター試験や中学受験など何かと子どもの成績に話題が集まる時期である。どうにか我が子の成績を良くする手段はないかと考えるのは世の親の常だが、野菜を食べると成績が良くなるとしたらどうだろう。
株式会社ネオマーケティング(東京都渋谷区)が2018年11月28日~30日の3日間、長子が小学校4年生~6年生の親600名を対象に「野菜の摂取と成績」をテーマに実施したインターネットリサーチの結果を紹介しよう。
野菜摂取に積極的な子どもは全体の53.5%
上の円グラフを見てみよう。子どもの野菜摂取に対する姿勢を4段階で評価した結果、「野菜摂取に積極的である」と「野菜摂取にやや積極的である」を合わせると、野菜摂取に積極的である子どもは半分以上であることがわかる。子どもは野菜が嫌いであるというイメージだが、最近の子どもはそうでもないようだ。
次に、上グラフを見ると、野菜摂取に積極的な子どもは野菜が好きであるとわかる。一方、野菜摂取に消極的な子どもは、その逆で野菜が苦手であるとわかる。ここまでは、野菜好きが積極的に野菜を摂取しているという当たり前な話である。だが、その好き嫌いが意外な部分に影響していることが次の調査で明らかになっている。
野菜摂取に積極的な子どもの半数以上がテストで90点以上
それは、なんと、学校の勉強の出来・不出来に影響しているという。上グラフは、各教科「90点以上」と回答した子どもの野菜摂取に対する姿勢を比較をしたものだ。その結果、野菜摂取に積極的な子どもが多数派であることがわかる。それぞれ僅差ではあるが、成績上位者のうち、すべての教科で野菜好きが優っているのだ。
上グラフは、通知表の成績で「よくできた」と回答した子どもの野菜摂取に対する姿勢で比較したものだ。「よくできた」とは、3段階評価の最上位である。こちらでも、野菜摂取に積極的な子どものほうが、消極的な子どもよりも上回っている。さらに、勉強だけではなく、体育でも7.1ポイントの差をつけて野菜摂取に積極的な子どもが上回っている。
同社は、この結果について、管理栄養士の小山浩子さんのコメントも発表している。それによると「脳を動かす燃料となるのがパンやごはんに含まれる糖質。常に糖質を一定量安定供給するためには、糖質の分解や吸収を抑える食物繊維やミネラルを一緒に取ることで少しずつ脳に栄養素を送る必要がある。野菜を一緒に摂取することで、給食までの間、燃料切れをおこさないようにしてくれる」と解説している。
また、野菜が苦手な子どもへの対策として小山さんは「野菜ジュースでの野菜トレーニングが有効。市販の野菜ジュースには、子どもが苦手とする野菜がバランス良く含まれている。また、野菜ジュースでごはんを炊いてバターを混ぜてピラフにしたり、カレーに野菜ジュースを混ぜたりするなど調理に使うのもおすすめである」とコメントしている。子どもの健康と学力の増進のために、野菜トレーニングを取り入れてみてはいかがだろうか。