オリックス・レンテック、 EV関連メーカー向けに開発用プラットフォームをレンタル開始
オリックス・レンテック(ハイテク機器レンタル業)は8月14日、EVのプラットフォームレンタルサービス(写真上)を開始すると発表した。
ここでいうプラットフォームとは、バッテリーやモーターなどの駆動・制御装置と、シャシーなどの台車を組み合わせたものを指す。同社では、2016年から次世代自動車の研究開発を支援するためのレンタルサービスを開始しており、今回の発表もこの取り組みの一環と見られる。
EVの主要部品に求められる性能・機能は従来の自動車とはまったく異なる。例えば、エアコンや電子部品、各種システムなどはEV用に適応させる必要があるといった具合だ。製造の枠組みもこれまでと大きく変わるので、逆に考えれば自動車関連メーカー外からの参入もしやすくなると見られている。
同社ではこうした拡大するEV開発市場において、部品や素材、システムを開発するメーカーへEVの車体をレンタルすることで、コスト軽減や開発スピードの加速化につなげてもらいたい考えだ。
レンタル用の車体は、GLMが開発したスポーツEVの「トミーカイラZZ」(写真上)がベース(記事はこちら)。リチウムイオンバッテリーを搭載し、外装部分がなくても自走可能だ。定員2名で公道走行はできない。
GLMは京都大学の京都電気自動車プロジェクトを母体に2010年に創業したEVメーカー。 2015年には、 日本初となるスポーツEVのトミーカイラZZの量産化に成功した。
オリックス・レンテックではGLMが培った技術やノウハウを活かしたサポートプランも提供していきたいとしている。
EV開発加速の一助となるか、期待したいところだ。