レクサスが国内販売累計50万台を達成。記念車両に、開発に15年かけたカラーを採用
レクサスは4月5日、18年3月末時点で国内累計販売台数50万台を達成したと発表した。レクサスが国内で販売を開始したのが05年。現在は11車種をラインナップする。今回の国内累計販売台数50万台の達成を記念して、同ブランドのフラッグシップクーペ「LC」に特別仕様車「Structural Blue」(写真上)を設定した。
この車、注目すべきはストラクチュラルブルーと呼ばれる車名と同名のボディカラーだ。このカラー、南米に生息するモルフォ蝶(写真上)の羽から着想を得た「構造発色」という原理を応用したボディカラーだという。
モルフォ蝶は南米に生息する大型の蝶。鱗粉の特殊な形状による光の反射で羽が青に発色し、「世界で一番美しい蝶」とも呼ばれている。モルフォ蝶の羽は本来無色だが、光を受けると特定の波長だけが反射、強調される構造になっているため、人間の目には青く輝いて見えるのだという。
この原理を再現した自動車用の構造発色性顔料(図上)を生み出すために15年の開発期間を要したという。レクサスでは、このボディカラーがLCのラグジュアリークーペとしてのデザインを引き立たせるのに一役買っているとしている。
2018年4月11日(JAFメディアワークス IT Media部 伊東 真一)