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クルマ2018.03.26

燃費ランキング2018。普通・小型車ベスト10

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 国土交通省は3月20日、2017年末時点で販売されているすべての乗用車を対象に、6種類のカテゴリー別にガソリン1L当たりの燃料消費率(燃費)が最も優れたクルマのベスト10を発表した。

 カテゴリーは、以下の6種類だ。

●普通・小型車
●軽自動車(記事はこちら)
●ハイブリッド車を除いた普通・小型車
●ハイブリッド車を除いた軽自動車
●2020年度燃費基準達成・向上達成レベルの普通・小型車
●2020年度燃費基準達成・向上達成レベルの軽自動車

 今回は、普通・小型車の最も燃費の優れたベスト10を紹介する。

 なお燃費値は、カタログにも掲載されている、国交省の審査値(規定通りに測定されたことが認められた燃費値)であるJC08モードによる値だ。

 JC08モードとは、それまで使われてきた10・15モードに替わるの燃費測定モードとして、2011年4月から導入された。現在、さらに最新となる世界標準のWLTCモードへのシフトが徐々に進んでいるが、現在もJC08モードは掲載されている。

 またJC08モードは、10・15モードよりも実際の走行に近づけてられており、細かい速度変化で運転が行われるのが特徴。また、エンジンが暖まった状態だけでなく、冷えた状態からのスタートも加わった。

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最も燃費の優れたクルマ・第1位は!?

最も燃費の優れたクルマ上位3車種を発表!

 それでは、普通・小型車の最も燃費の優れたクルマのベスト10を発表する。まずは1~3位からだ。

 なお、実際には同じ車名であっても、グレードや仕様によって燃費はそれぞれ異なるが、国交省から発表されたランキングでは同じ車名の内で最も燃費に優れた値が採用されている。当記事では、どのグレードの燃費値なのかを明記した。

1位:プリウス E(トヨタ) 40.8km/L ※車重1310kg限定

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トヨタ「プリウス」の全グレードの内、実際に40.8kmを達成したのは「E」(型式「DAA-ZVW51-AHXBB型」)。しかも、車重が最軽量の1310kgという条件があり、メーカーオプションの追加などで車重が10kg以上増えた場合は、39.0kmに落ちる。「E」はFFで、1797ccの直列4気筒ガソリンエンジン「2ZR-FXE」と、それをアシストするフロントモーター「1MN」の組み合わせでこの数値を達成した。なお、「プリウスPHV」も含めて、「プリウス」の全グレードの燃費の幅は34.0~40.8km。

2位:アクア L(トヨタ) 38.0km/L

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「アクア」の全グレードの内、38.0kmをマークしたのは「L」(型式DAA-NHP10-AHXCB)。そのほかのグレードはすべて34.4kmだ。「アクア」もFFで、パワートレインは1496ccの直4ガソリンエンジン「1NZ-FXE」を搭載し、モーター「1LM」がアシストする組み合わせだ。車重は1100kg。「プリウス」などにも搭載されているハイブリッドシステム「THS(Toyota Hybrid System) II」はパラレル方式で、エンジンとモーターで車輪を駆動すると同時に、モーター走行時でも発電が可能。THS IIにより、高速走行に有利なエンジンと、低速トルクに優れたモーターを走行状況によって使い分けたり組み合わせたりして、低燃費を実現している。

3位:ノート e-POWER S(日産) 37.2km/L

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燃費値37.2kmで同着3位に入ったのは、日産「ノート」のグレード「e-POWER S」(型式は「DAA-HE12」、駆動方式はFF)。e-POWERとは、日産のシリーズ式ハイブリッドパワートレインの名称で、発電は1198cc・直列3気筒のガソリンエンジン「HR12DE」が担当し、駆動はモーター「EM57」が担当するという、役割を完全に分担している。「S」は、「ノート e-POWER」の3グレードの内、最も車重が軽く1190kg。1210kgの「X」と1220kgの「MEDALIST」の燃費は34.0kmとなる。また、ガソリンエンジンのみのグレードは、2WDが23.4~26.2km、4WDは18.2km。

3位:フィット HYBRID(ホンダ) 37.2km/L

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燃費値37.2kmで同着3位に入ったホンダ「フィット」。グレードは、FF方式の「HYBRID(型式:DAA-GP5)」だ。車重は1080kg。高知能可変バルブタイミング・リフト機構「i-VTEC」装備の1496cc・直4ガソリンエンジン「LEB」を搭載し、モーター「H1」が前輪の駆動をアシストする。スポーツ・ハイブリッドシステム「i-DCD(Intelligent Dual-Clutch Drive)」が搭載されており、モーターだけの低燃費走行の「EVモード」と、”刺激的な走り”を楽しめるエンジン+モーターの「ハイブリッドモード」を、アクセルの踏み方だけで切り替えられる。「フィット」の燃費の幅は広く、ハイブリッドのFFは31.8~37.2kmで、同じく4WDは28.0~29.4km。ガソリン車は19.2~24.6kmとなっている。

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続いて5~6位!

5位:グレイス HYBRID DXおよび
HYBRID LX・Honda SENSING(ホンダ)
34.8km/L ※どちらもFF車

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ホンダのセダンのエントリーモデルである「グレイス」。34.8kmを記録したグレードは、「HYBRID DX」のFF車(車重1160kg)と「HYBRID LX・Honda SENSING」(車重1170kg)のFF車(型式は共にDAA-GM4)。エンジンとモーターはフィットと同じで、i-VTEC装備の1496cc・直4ガソリンエンジン「LEB」と、モーター「H1」の組み合わせとなっている。また、ハイブリッドシステム「i-DCD」も同じく搭載。「グレイス」の燃費は、ハイブリッド車の内のFFが32.4~34.8km。4WDは26.6~29.6km。ガソリン車はFFが22.0km、4WDが19.6kmとなっている。

6位:ヴィッツ(トヨタ) 34.4km/L
※ハイブリッド車全グレード

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同着6位は4台。トヨタ「ヴィッツ」のハイブリッドグレードは4車種あるが、燃費はすべて34.4km(車重はどれも1110kg)。1496cc・直4ガソリンエンジン「1NZ-FXE」と、モーター「1LM」の組み合わせは「アクア」と同じ。そしてほかのトヨタのハイブリッド車と同様に、ハイブリッド・システム「THS II」を装備している。また、可変バルブタイミングを電動モーターで制御する「VVT-iE」や、排出ガスを水で冷やしてから吸気側へ導いて再度吸気させることでエンジンの熱効率を高めて排出ガス中の窒素酸化物(NOx)を低減できる「クールドEGR」も備える。ガソリン車の燃費は18.0~25.0km。

6位:カローラ アクシオ(トヨタ)
34.4km/L ※ハイブリッド車全グレード

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初代は1966年に販売を開始した、現在のトヨタのセダンのエントリーモデル「カローラ アクシオ」。同車で燃費値34.4kmを記録したグレードは、ハイブリッド車3車種すべて(FF、車重は1140kg)。「カローラ アクシオ」も「アクア」と「ヴィッツ」と同じハイブリッドパワートレインを搭載し、1496cc・直4ガソリンエンジン「1NZ-FXE」と、モーター「1LM」、そしてハイブリッドシステム「THS II」の組み合わせからなる。ガソリン車の燃費は、16.4~23.4km。

6位:カローラ フィールダー(トヨタ) 34.4km/L ※ハイブリッド車全グレード

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トヨタのFFステーションワゴン「カローラ フィールダー」。「カローラ アクシオ」よりも車重が30kgほど重量があるが、3車種あるハイブリッド車はすべて34.4kmの燃費値を記録した。ハイブリッドパワートレインは、これも「アクア」、「ヴィッツ」、「カローラ アクシオ」と同じで、1496cc・直4ガソリンエンジン「1NZ-FXE」+モーター「1LM」+ハイブリッドシステム「THS II」の組み合わせ。ガソリン車の燃費は16.0~23.0kmと、「カローラ アクシオ」よりもわずかに劣る。

6位:シャトル HYBRID Honda SENSING(ホンダ)
34.4km/L ※FF車

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同着6位の4車種目は、ホンダのステーションワゴン「シャトル」。かつては「フィット シャトル」という車名であり、「フィット」の派生車種である。燃費値34.4kmを記録したのは、「HYBRID Honda SENSING」のFF車(型式「DAA-GP7」)。車重は1190kgだ。1496cc・直4ガソリンエンジン「LEB」と、モーター「H1」の組み合わせは、「フィット」や「グレイス」と同じ。「シャトル」のグレードは4車種あるが、その内の3車種がハイブリッド車。そして4グレードともFFと4WDがラインナップされている。ハイブリッド車の燃費は26.0~34.4km。ガソリン車は19.6~22.0km。

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最後は10位と燃費ベスト10をグラフで!

10位:カムリ X(トヨタ) 33.4km/L

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2017年7月にフルモデルチェンジしたトヨタのFF上級ミッドサイズセダン「カムリ」。3種類あるグレードのすべてがハイブリッド車だ。その中で、燃費値33.4kmを記録したのはグレード「X」(型式は「DAA-AXVH70」、車重は1540kg)。最大熱効率41%を実現した、2487cc・直列4気筒の新型ガソリンエンジン「A25A-FX5」と、モーター「3NM」によって実現した。A25A-FX5は基本構造が刷新され、高圧縮比・ロングストローク化が行われた。さらに、タンブル流(燃焼室内の縦の渦)強化と吸気流量アップを両立する高効率吸気ポートと、新開発の直噴インジェクタを備え、高速で安定した燃焼を実現したという。なお、搭載しているハイブリッドシステムはお馴染みの「THS II」だ。「G」および「G」の特別グレード「レザーパッケージ」は、28.4kmとなっている。

ベスト10をグラフで見てみると?

 燃費値ベスト10をグラフにしてみると、「プリウス」の40.8kmが頭ひとつ抜け出しているのがわかる。今回のベスト10はすべてハイブリッド車であり、トヨタ車、次いでホンダ車が多い結果となった。

 また簡単ではあるが、現在の主な燃費向上技術についても触れておく。ガソリンエンジンそのものの燃焼技術としては、リーンバーン(希薄燃焼)や直噴などが主流だ。そして、低速域と高速域の性能を両立させるための吸排気系の可変バルブタイミングもポイントとなっている。さらに、ロスの少ない駆動力の伝達機構として、CVT(自動無段変速機)も重要視されている。また、アイドリングストップ装置も大いに貢献しているようだ。

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普通・小型車の燃費ベスト10。今回のランキングは、車種の内の最も燃費のいいグレードの値を採用している。そのため、全グレードの平均となると、また大きく変わってくる。

2018年3月26日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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