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クルマ最終更新日:2017.10.20 公開日:2017.10.20

ロータリーピュアスポーツ! マツダ「RX-7」の最終型 3代目・FD3S型

マツダ「RX-7」といえば、ロータリースポーツとして今でも人気のシリーズ。初代「SA22C型」、2代目「FC3S型」に続き、最終モデルとなる3代目「FD3S型」を取り上げる。

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マツダ「RX-7」の3代目となるFD3S型。「AUTOMOBILE COUNCIL 2017」(同展示会のまとめ記事が新しいタブで開きます)のヴィンテージ宮田自動車ブースにて撮影した。

 世界で唯一ロータリーエンジン(RE)の量産化に成功し、同エンジンの搭載車を世に送り出したマツダ。「コスモスポーツ」で先鞭をつけ、その後、いくつもの車種にRE搭載グレードをラインナップしてきた。

 そんな中、ガソリン車とRE車の共用ボディではなく、RE車として専用設計されたボディを持つコスモスポーツに次ぐピュアスポーツとして、初代「サバンナRX-7」(SA22C型)は、排気ガス規制やオイルショックなどの苦難を乗り越え、新型RE「12A」を搭載して1978年に発表された。同車は本格的なREの量産車として、日本だけでなく米国においてもヒットした。

 1985年によりスポーツカーとして進化を遂げた2代目「サバンナRX-7」(FC3S型)を経て、1991年10月に、今回紹介する3代目「アンフィニRX-7」(FD3S型)が発売となった。画像の3代目は、同年12月に追加された3種類のグレードの内、走りを追求した「タイプR」だ。

 3代目になり、初代がREの名車「サバンナGT」の流れを汲むことを表していた「サバンナ」の名が外され、当時存在したマツダの販売チャネルにちなんで「アンフィニ」が冠せられた。ただし、1997年にアンフィニブランドが廃止となった以降はマツダブランドとなり、「RX-7」となっている。

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この3代目(なおかつ同じ「タイプR」)は、大人気コミック「頭文字D」で準主役マシンとして活躍し、クルマに興味がなかった人たちにも知られるほどになった。劇中では2代目「サバンナRX-7」も活躍していたことから、区別するために型式を略して2代目を「FC」、3代目を「FD」と呼んでおり、近年はその呼び方をする人も多い。

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3代目にもRE「13B」が搭載されたが大幅パワーアップ!

2代目と同じRE「13B」だが、出力が大幅パワーアップ!

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2代目「サバンナRX-7」から引き続いて、RE「13B」を搭載する。ただしツインターボ化したことにより、2代目では最高で215ps止まりだったところを、255psまでアップすることに成功している。

 3代目「アンフィニRX-7」は、2代目「サバンナRX-7」と同じ型式のRE「13B」を搭載するが、もちろん同じ仕様ではない。

 排気量こそ654cc×2と同じだが、ツインターボ化され、最高出力は215ps(158kW)から255ps(187.5kW)へと大きくパワーアップ。最大トルクも2kg・mアップして、30.0kg・m(294.2N・m)となった。

 なお、3代目に搭載されたツインターボは「シーケンシャル方式」のもので、レスポンスの良さと出力の両方に対応するため、回転域に合わせて大小のタービンを使い分ける仕組みだ。

 その後も3代目のRE「13B」の改良は続けられ、1996年1月のマイナーチェンジの際には、最大トルクは同じだが最高出力をアップさせて265ps(195kW)に。さらに、1999年1月のビッグマイナーチェンジでは、当時存在していた国内の馬力規制上限となる280psに到達した。

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3代目のリアビュー。「RX-7」のエンブレムの下に見えるのが、「アンフィニ」のロゴ。「εfini」と書いて(ただし、「ε」の上にチルド(~)が付いている)、「アンフィニ」と読む。

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ボディの進化に迫る!

ボディはよりワイドかつ低重心化

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初代と2代目はどちらかというと直線が主体の外見をしていたが、3代目になって曲線的なデザインに大きく変更された。

 開発スタッフは、「RX-7」のデザインを踏襲することへのこだわりはなく、初代から2代目にモデルチェンジした際も「スポーツカー」としての走りなどを追求した結果として、デザインを大きく変更した。さらに、2代目から3代目へのモデルチェンジにおいても同様で、初代、2代目が直線的だったのに対し、曲面で構成された外見となったのである。

 3代目は2代目と比較して全長、ホイールベース、全高は減ったが、70mmほどワイドボディとなり、初めて3ナンバー車となった。これは運動性能の向上を図るための変更だ。より姿勢を低くして低重心化することで、コーナリングでの安定性を求めたのである。

 また3代目のボディに関しては、パワーウェイトレシオで5.0kg/psを切るべく、軽量化も大きな目標として掲げられた。2代目が最終形の最も高性能なグレードでも5.7であったことから、5.0切りは果敢なトライだったといえよう。軽量化は「ゼロ作戦」と名付けられ、まずボディは、大きな荷重がかからない部分の肉抜きを実施。さらに、ペダル類などにもアルミを採用するなどして、徹底的に軽量化を追求している。その結果、3代目はデビュー時点でパワーウェイトレシオ4.9を達成し、最終的には4.5にまで到達したのである。

 サスペンションも3代目は方式を一新し、前後共にオールアルミ製のダブルウィッシュボーンを採用、バネ下重量を軽減させた。

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サスペンションは、2代目の前がストラット方式・後ろがラテラルロッド付きのセミトレーリングアームから、3代目では前後共にダブルウィッシュボーン方式に変更した。さらに、自然な操縦性を実現することを目的とした「4輪ダイナミック・ジオメトリー・コントロール」機構が採用された。

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1992年式「タイプR」のスペック

1992年式「RX-7(FD3S型) タイプR」スペック

【スペック】
全長×全幅×全高:4295×1760×1230mm
ホイールベース:2425mm
トレッド(前/後):1460/1460mm
車重:1260kg
サスペンション(前/後):共にダブルウィッシュボーン方式

【エンジン】
型式:13B型(シーケンシャルツインターボ)
総排気量:654cc×2
最高出力:255ps(187.5kW)/6500rpm
最大トルク:30.0kg・m(294.2N・m)/5000rpm

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コックピット。「RX-7」は2002年に生産終了となり、後継の「RX-8」にバトンタッチとなった。しかし、その「RX-8」も2012年に生産が終了し、しばらくRE車は販売されていない。ただし、2017年の東京モーターショーにコンセプトモデルとして「RX-9」が出展されるといわれている。

2017年10月20日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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