2021年06月19日 06:00 掲載

交通安全・防災 高度な防災機能を持つ「防災道の駅」。国交省が39駅を初選定

国土交通省は、2021年6月11日、全国の道の駅から39駅を「防災道の駅」に選定。初の試みで、今後、選定された道の駅に対して、防災機能の整備や強化のための支援を重点的に行うという。

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くるくら編集部 会田 香菜子

救援活動拠点となる「防災道の駅」

「防災道の駅」に選定された道の駅「のと里山空港」の航空写真(国土地理院)

「防災道の駅」に選定された道の駅「のと里山空港」の航空写真 出典:国土地理院

 2021年3月30日現在、全国に1187駅ある道の駅は、今やクルマでの長距離移動の休憩場所として欠かせない施設だ。その中で約500駅が、都道府県の地域防災計画等で防災拠点に位置付けられていることをご存じだろうか。

 国土交通省では6月11日、この防災拠点の「道の駅」のうち、39駅を「防災道の駅」として初選定した。同省は、当該39駅について、さらなる防災機能の整備、強化を重点的に支援するとした。

 国では、2025年までを目標に、道の駅が地方創生、観光の拠点として活性化することを目指している。「地方創生」の中には、道の駅の防災面強化も含まれており、「防災道の駅」選定はその取り組みのひとつだ。具体的な取り組みとしては、道の駅の防災機能の整備、強化に対して交付金をつけBCP(事業継続計画)策定や防災訓練のノウハウ支援が行われる。

 こうした「防災道の駅」は、自衛隊、警察、テックフォース等の救援活動や緊急物資等の配布、復旧活動の拠点などとしての機能が期待されている。

 「防災道の駅」39駅は以下の通り。

【「防災道の駅」選定箇所一覧】

都道府県 市町村 道の駅名
北海道 天塩町 てしお
北海道 ニセコ町 ニセコビュープラザ
北海道 猿払村 さるふつ公園
北海道 厚岸町 厚岸グルメパーク
青森県 七戸町 しちのへ
岩手県 遠野市 遠野風の丘
秋田県 大仙市 協和
山形県 飯豊町 いいで
福島県 猪苗代町 猪苗代
茨城県 大子町 奥久慈だいご
栃木県 壬生町 みぶ
群馬県 川場村 川場田園プラザ
千葉県 八千代市 やちよ
長野県 塩尻市 小坂田公園
山梨県 富士川町 富士川
新潟県 妙高市 あらい
石川県 輪島市 のと里山空港
岐阜県 大野町 パレットピアおおの
静岡県 富士宮市 朝霧高原
愛知県 豊橋市 とよはし
三重県 志摩市 伊勢志摩
福井県 大野市 越前おおの荒島の郷
滋賀県 甲良町 せせらぎの里こうら
兵庫県 朝来市 但馬のまほろば
奈良県 奈良市 中町(仮称)
和歌山県 すさみ町 すさみ
岡山県 玉野市 みやま公園
広島県 東広島市 西条のん太の酒蔵
山口県 周南市 ソレーネ周南
徳島県 板野町 いたの
香川県 綾川町 滝宮
愛媛県 久万高原町 天空の郷さんさん
高知県 四万十町 あぐり窪川
福岡県 うきは市 うきは
長崎県 佐世保市 させぼっくす99
熊本県 芦北町 たのうら
大分県 由布市 ゆふいん
宮崎県 都城市 都城
鹿児島県 垂水市 たるみずはまびら

自衛隊の災害支援イメージ

自衛隊の災害支援イメージ © yoshiyayo - stock.adobe.com

 「防災道の駅」の選定要件については、以下の通り定められている。

【「防災道の駅」の選定要件】

  1. 都道府県が策定する広域的な防災計画(地域防災計画もしくは受援計画)及び新広域道路交通計画(※)に広域的な防災拠点として位置づけられていること。

※国土交通省と都道府県で策定中

2. 災害時に求められる機能に応じて、以下の施設、体制が整っていること。
  ●建物の耐震化、無停電化、通信や水の確保等により災害時においても業務実施可能な施設となっていること。
  ●災害時の支援活動に必要なスペースとして、2500㎡以上の駐車場を備えていること。
  ●道の駅の設置者である市町村と道路管理者の役割分担が定まったBCPが策定されていること。

3. 2が整っていない場合は、今後3年程度で必要な機能、施設、体制を整えるための具体的な計画があること。

 国土交通省道路局企画課によると、今後も各都道府県1~2駅程度を選定していき、全国で100駅を想定しているという。

 災害が頻発化・激甚化する中で、防災機能を有した施設が増えることは安心にもつながる。今後の「防災道の駅」の整備に期待を寄せたい。

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