2022年02月09日 10:20 掲載
交通安全・防災 明日、関東で大雪?知っておきたいスリップや立ち往生対策
雪道でスリップ、立ち往生したら何が必要?
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2022年は日本各地で、車や電車などの交通を麻痺させるような大雪に見舞われている。このような天候で運転する際は、スタッドレスタイヤなどの冬用タイヤを装着していることは必須だが、最悪の事態まで想定しておくべきだろう。悪天候下での最悪の事態とは、車が動けなくなってしまうこと。すなわち、タイヤが空転してしまうスタックや、ホワイトアウトによる視界不良、短時間の豪雪による立ち往生などである。そんな万が一に備えておこう。
スタックやスリップに備えて用意するもの
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タイヤチェーン、ジャッキ、スコップ、軍手・防水手袋、長靴・スノーブーツ、頭につけるライト、砂、けん引ロープ
スタッドレスタイヤを履いていても、大雪となればタイヤが空転して立ち往生ということもあり得る。そんな万が一に備え、タイヤチェーンを積んでおこう。また車にジャッキが搭載されているか、積んである場所などを出発前に確認。出発までに時間の余裕があるなら、チェーン装着の練習をしておこう。一度やっておくと、いざというときにもすぐに行動に移すことができ、装着遅れによる事故やトラブルを避けることができる。
チェーン装着に備えて、準備しておいた方がよいものもある。まずはスコップ。チェーン装着時に邪魔になる雪を除いたり、圧雪でタイヤがスリップした際の雪かきなどには、スコップがあると非常に便利だ。
また車外作業では軍手や作業用手袋があると重宝する。防寒だけでなくケガの予防にもなるので、普段から積んでおくとよいだろう。可能なら防水や防寒機能があるものを準備しよう。防水機能がない場合は、内側にキッチン用等のビニール手袋をはめておくと、手が濡れて冷えることを緩和できる。
さらにスネまで覆うような長靴やスノーブーツがあると、足を滑らすだけでなくズボンなどの衣類が雪で濡れることの予防にもなる。ただし長靴・スノーブーツのままで運転はしないように。靴底についた雪でアクセル・ブレーキ操作に支障をきたす可能性があるし、そもそも長靴・スノーブーツは運転を想定した作りになっていないものが多い。
大雪ともなれば日中でも薄暗く、日の出から日没までの時間も短いので、昼間の運転でも懐中電灯は準備しておこう。可能ならば手で持つタイプより、バンドなどで頭などに装着できるものがよい。両手で作業ができるし、ライトで照らしたい場所を合わせやすいからだ。
砂はタイヤが空転してスタックした際の滑り止めとして、ペットボトルなどに入れて車に積んでおくといい。またスタックした際、他車に引っ張ってもらうためのけん引ロープがあると、いざという時に役立つだろう。
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立ち往生で用意するもの
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