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最終更新日:2019.04.17 公開日:2019.04.17

「ミウラ」でも「Z」でも「スープラ」でもない!? あの曲線美の名車だったのか!!【クルマ好き4択・シルエットクイズ第2回・解答編】

メイトパークの公式Twitterにて、実施中の「クルマ好き4択」。新企画「シルエットクイズ」の第2回は、第1回が簡単すぎたばかりに助っ人を呼んで早くもフルモデルチェンジ! “快傑スーパーカー仮面”が出題したあのクルマの正体は!?

 シルエットクイズ第1回はあまりにも簡単すぎて、90%近い正答率に! そこで、もっと難しい問題を出せるようにと、担当記者が知り合いの”快傑スーパーカー仮面”を呼んで、第2回の出題を考えてもらうことにしたのでした。ヒントとなるシルエットは以下の3点。はたして、あなたはわかりましたか!?

 正解はトヨタ「2000GT」だったのですが、なんと、またもや80%超えの正答率!! 参加者の圧勝です! ちょっと快傑スーパーカー仮面さん、役に立ってないじゃないですか! 言い訳を聞きましょう。

 快傑スーパーカー仮面「何をいう。7ポイントも下げたではないか。私が力を貸してやってまだ1回目だろうが。2回目では80%を切ってやるわ!」

 いや、まぁ…。でも、せめて50%切りしてやるとか、もう少しかっこいいタンカを切ってくれません? ともかく今回も我々の惨敗なので、第3回は本気で難しいのをお願いしますよ!

 「レベルの高い読者たちのようだな。私も甘く見ていたよ。仕方あるまい。快傑スーパーカー仮面の名にかけて、今度こそ、読者をぎゃふんといわせてやるわ!」

 本当に”ぎゃふん”なんていう人、いるんですかねぇ? ともかく、難問をお願いします!

トヨタ「2000GT」はこんなに美しい名車だ!

 というわけで、正解である「2000GT」の美しい姿をご覧いただきましょう。今回は2017年3月に公開した『トヨタとヤマハが共同開発した幻の名車「2000GT」! その中のさらにレアな1台の海外輸出用試験車両「2000GT MF12型(67年)」』で掲載した画像と、その取材で撮影した未使用画像を使用しました。

 「2000GT」は1967年2月に市販されました。美しいボディが最大の特徴ですが、この曲線美を生み出すため、ヤマハのスタッフがハンドメイドで1台1台仕上げたそうです。そして、同年に公開された映画「007は二度死ぬ」に登場したことなどから、世界的な人気を博します。その一方で総生産台数が337台しかなかったことから、「幻の名車」といわれるようになりました。今でも世界的に高値で取引されるほどの人気があります。

ヒント(左)の元画像。通常の「2000GT」の型式は「MF10型」ですが、撮影したMEGA WEBのヒストリーガレージで所蔵している1台は、米国に輸出するための試験車両。排気量を2000ccから2300ccにアップし、カムシャフトをDOHCからシンプルなOHVにしたエンジンを搭載した「MF12型」。ファンの間では、通称「2300GT」と呼ばれている。

ヒント(中)の元画像。MEGA WEBの「2000GT」は輸出仕様の左ハンドルであることから、サイドミラーの位置が特殊。左側はドアミラーで、右側が国内仕様と同じフェンダーミラーになっている。

ヒント(右)「2000GT」のリアビュー。フロントフェンダーの曲面や、リアフェンダーからテール部分へとつながる曲線がとても美しい。

【トヨタ「2000GT」の関連記事はこちら】
トヨタとヤマハが共同開発した幻の名車「2000GT」! その中のさらにレアな1台の海外輸出用試験車両「2000GT MF12型(67年)」
●僕は、車と生きてきた『トヨタ・2000GT』(ライター:下野康史氏)
フォト&動画・同乗試乗レポ#4 日・伊、曲線美の競演!「ディーノ」と「2000GT」!!

選択肢の3車種、初代S30型「フェアレディZ」、5代目「スープラ」、「ミウラ」も紹介!

 今回、「2000GT」とシルエット的に似ているであろうクルマということで、快傑スーパーカー仮面さんに選んでいただきました。初代S30型「フェアレディZ」、5代目「スープラ」、ランボルギーニ「ミウラ」を集めたわけですが、これはどんな理由で選んだのでしょう?

 快傑スーパーカー仮面「もちろん曲線美だな。どのクルマも曲線部分があるだろう。美しい弧を描いたラインがあって、なんともセクシーなのばかりじゃないか」

 確かに、1980年代から1990年代前半ぐらいまでの直線的なデザインの車たちとは異なりますね。それでは、それぞれのクルマを紹介しましょう^^。

日産・初代S30型「フェアレディZ」

 ロングノーズ、ショートデッキ、ファストバックなどのスタイリングが「2000GT」とは共通していますが、「フェアレディZ」の方がより直線的でシャープなイメージでしょう。フロント部分はフェンダーが弧を描いておらず、「2000GT」との区別は容易だったかもしれません。

 リアも同様に「2000GT」よりも直線的なイメージが強いデザインとなっています。

1969年10月に発表されたS30型の初代「フェアレディZ」。上写真は、その上級グレードである「フェアレディZ-L」だ。「オートモビルカウンシル2019」の日産ブースで撮影した。

「フェアレディZ-L」のリアビュー。初代S30型に関しては別記事『今もって人気の初代S30系 ラリーでも大活躍した「フェアレディ240Z」!』に掲載。

トヨタ・5代目「スープラ RZ」

 同じ角の取れたエクステリアデザインではあるのですが、曲線というよりは、3次元曲面で構成されているという表現の方がより正確でしょう。ロングノーズである点は「2000GT」と同じなのですが、「フェアレディZ」と同様にフロントフェンダーのデザインが「2000GT」とは大きく異なります。

 リアはスポイラーが付き、リアエンド下端もディフューザー構造になっているなど、現代のスポーツカーらしいデザインです。「2000GT」とはあまり似ていないデザインとなっています。

5代目「スープラ」はTOYOTA GAZOO Racing直系のコンプリート・スポーツカーブランド「GR」から初のワールドワイドで発売(国内では今春発売)。上写真は、その最上級グレード「スープラ RZ」。「オートモビルカウンシル2019」のトヨタブースにて撮影した。

「スープラ RZ」のリアビュー。「スープラ RZ」に関しては、別記事『「70スープラ」や「ソアラ」など、80年代ならではの白さがまぶしかった!【オートモビルカウンシル2019】トヨタ編』で紹介した。

ランボルギーニ「ミウラ P400S」

 「ミウラ」はその美しいスタイリングにより、ランボルギーニの名を世に知らしめた車種。フェンダーラインが曲線を描いているので、選択肢の3車種の中では、フロントから見た場合のシルエットが最も似ているといっていいでしょう。

 その一方で、リアは「2000GT」ほど曲線的なイメージがありません。どちらかといえば、直線的といってもいいほどです。またリアウインドー部分がルーバー構造になっているなど、「2000GT」とはかけ離れた外見も有しています。

ランボルギーニ「ミウラ P400S」。ランボルギーニ「カウンタック」の先代モデルで、ランボルギーニの知名度を一気に上げた名車だ。「オートモビルカウンシル2019」にて撮影。

「ミウラ P400S」のリアビュー。フロント部分が「2000GT」と似ている部分があるのに対し、リアは大きく異なる。


 「2000GT」、S30型「Z」、5代目「スープラ」、「ミウラ」、どれを見ても特徴的です。どのクルマも、シルエットにしてもその車名がわかるほど、特徴的なエクステリアデザインといえます。シルエットだけでもわかるということは、名車の条件のひとつなのでしょう^^。

 それでは、快傑スーパーカー仮面さん、最後に第3回に向けた抱負をどうぞ。

 「次は難問を用意してやる。間違いなく迷うやつだから、待っておれよ~! I shall returnだ!」

 というわけで、近日中公開のさらに難易度アップ(意地悪度アップ?)のシルエットクイズ第3回をお楽しみに^^。

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