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最終更新日:2016.10.08 公開日:2016.10.08

生カップヌードルを食べてみた

 ちょうど1週間前の9月30日に突如世に現れた「生カップヌードル」。日清食品オンラインストアのリニューアル記念として1万個用意され、同ストアで2000円以上お買い物をした人だけがもらえるプレゼントだったのだが、わずか2日間で終了。あっという間にカップヌードル界のレジェンドとなり、今は入手不可となっている。そんな超レアカップヌードルだが、運良く受付初日に気づき、マニア殺到でつながりにくくなったホームページで頑張って入手した “生” が届いたので、さっそくレポートしてみたい。

これで合計2000円ちょっと。普段コンビニでは躊躇することの多い一発芸系のカップヌードルと、美味しいんだけど普段は高くて手が出づらいグラノーラを選んでみた。

早速生カップヌードルが届いた!

 「生カップヌードル」が送られてきたのは、購入後4日目。途中、ストアからは、思いもよらぬ(本当に?)申し込みの多さで遅れるかもしれないというメールを頂いたが、思いの他早く届いた。段ボールを覗くと、その他諸々の協力購入商品にまじって、本命「生カップヌードル」の立派な箱が。食べないでヤフオクで売るか、との思いも頭をよぎるが、そこは中身を見たいという好奇心に負けた。

 箱の中身は、「生カップヌードル」本体と、温め用の専用マグカップ。「生カップヌードル」は、缶コーヒーより少し太めの缶詰だ。中には、調理済みのカップヌードルが入っているのだが、レトルトでも、ペットボトルでも、紙パックでもなく缶詰。コレクションとして長期保存できそうだが、賞味期限は1年弱だった。保存品とするか、食べるか。今、この瞬間、数千人の日本人がこの問題で悩んでそうである。

 一方、缶詰よりも存在感のある専用マグカップは、たった1個の「生カップヌードル」を食べるためだけに準備されたなんとも豪勢な付属品。使用後はリフィルのカップヌードルにも使えるらしいが、リフィルって、手間がかかる割にあまり安くないんだよなぁ……。

ぱかっと開けてみた。中身は……?

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中身はこんな感じ。ん、具はどこへいった!?

生カップヌードルを調理してみる!

 蓋をあけると、ノーマルよりもちょっと太めの麺と、しっかりと油の浮いた濃いめの色のスープが覗く。具がほとんど見えないのに一抹の不安を感じながら、さっそく作ってみることに。といってもすでに完成品なので温めるだけ。温め方は、鍋か電子レンジかの二択が指示されていたので、電子レンジ嫌いから鍋を選択。鍋に移すと、お馴染みの卵や海老や謎肉も姿を現して、ちょっと一安心。直火でしっかりと温め、せっかくなので専用マグカップに移してみた。

 麺が太いのと、油がスープの表面にしっかり浮かんでいるので、オリジナルのカップヌードルよりも本格的なラーメンに見える。海老も一回り大きい。実は、麺はこんにゃく麺である。外箱の原材料名などの欄をよく見ると、「生カップヌードル」はこんにゃく加工品であるらしい。たしかに、小麦の麺をずっとスープにつけておくと、たべるときには伸びてるどころか、ぐしゃぐしゃになってそうだ。

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さて、肝心の味は。 “生” は美味しいのか!?

そのお味ははたして!?

 写真は、オリジナルのカップヌードルと並べたところだ。残念ながら、見た目の “生” はちょっと寂しい。まず、量がすごく少なく見える。ただ、重量で比べると “生” は247g。オリジナルは77gだがこれは乾燥状態なので、180ccのお湯を入れると257gである。実はそれほどの差はない。オリジナルは水分を吸って膨張しているともいえそうで、食後のお腹へのたまり具合はたしかにそれほどの差はない。一方、具の少なさは見た通り。もう少しあってもなぁと思わずにいられない。

 そして肝心のお味。ノーマルのカップヌードルとは全然違ってびっくり。麺は “まるでしらたき” との意見もあったものの、太くて食べ甲斐があり、スープは出汁とシナチクの香りがきいて、脂肪もしっかりと浮いた、粉末スープとは別格のもの。具も少ないけど、ノーマルのフリーズドライとは一線を画す食べ心地。どれもより本物のラーメンに近く、2000円の価値があるかはともかく、カップヌードル好きには楽しめる限定品だった。

 ちなみに、 “生” の熱量はなんと88kcalしかなく、炭水化物も6.7g。ノーマルは353kcalと43.4gなので、”生” はダイエット食としても優秀。糖質制限中の人にも嬉しい数値だ。本題とは関係ないけど、こんにゃくの威力を思い知らされた一食でもありました。

2016年10月8日(JAFメディアワークス IT Media部 鳥塚俊洋)

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