ユーザーフレンドリーなパナソニックの新型、9Vカーナビに注目
パナソニックは、9月4日に東京都・江東区で開催した発表会で、9V型大画面カーナビを幅広い車種に取り付け可能にした、SDカーナビステーション「ストラーダ」の新製品2機種を、2017年11月上旬に発売すると発表した。
近年のカーナビ市況は、価格10万円以上と6万円以下の二極化が進んでいるとされている。特に10万円以上の高価格機については、多機能・大画面の製品の需要が増加している。これまで大画面カーナビは装着できる車種が限られていたが、パナソニックでは幅広い車種に装着可能な大画面カーナビを昨年発売し、大人気になっていた。
今回発表された新機種は、このヒットモデルの”進化版”といえる。進化のポイントは、画面。左右へ角度調整が可能になったことと、反射するような強い光の下でも見やすくなったことだ。
画面を見やすい角度へ自在に動かせる!
先代モデル(CN-F1D)で搭載したディスプレイ部を本体部から浮かせた状態で取り付けるフローティング構造を活かし、上下、前後チルト、奥行方向のディスプレイ調整に加え、大画面カーナビとして初だという左右各々15度の角度調整が可能になった。9インチ大画面がドライバー側を向くことで、画面の視認性・操作性が向上。
また、左右にスイングしても、ディスプレイが傾かず、水平方向を保持し見やすさを確保する独自の角度補正機能を搭載している。
この機能を追加するために、パナソニックでは悪路での走行試験を繰り返し、改良を重ねることで、画面ブレを軽減させることができたとしている。
反射や映り込みを低減して、画面がクリアに見える!
太陽光などの反射や、ドライバーの衣服の映りこみなどで画面の見づらさを経験したことのあるドライバーも多いだろう。今回の新開発の画面は、表面の低反射フィルムと、ガラス面と液晶の間にある空気層をボンディング剤で埋めるエアレス構造で、反射や内部光の内部反射を低減した。結果、日中でも明るく見やすい画面を実現したという。
また、左右・上下視野角170度の明るく高コントラストな液晶を採用し、画面をドライバー側に向けていても、助手席や後部座席からも明るく見やすい画像・映像が見られる。
使いやすくて安全にもつながる。新機能を続々搭載!
指の動きにあわせて、ストレスなく地図のスクロールが可能。スマホやタブレットを使うときのように、指を動かす早さや角度で画面遷移がスムーズに行える。
ブルーレイフォーマットの高音質リニアPCM音源に加え、新たにFLAC、WAVフォーマットのハイレゾ音源が、SDカードやUSBを通して再生可能に。もちろん市販のブルーレイディスクだけでなく、家庭で録画したブルーレイも再生可能だ。
また、一時停止や制限速度など道路標識情報を音と表示で知らせる、「安心運転サポート」機能を更に充実させた。今回新たに、高速道路のSA・PAにおいて、自車位置を自動測位し、SA・PAにいることを検知し、エンジン再スタート時に、音声で逆走の注意を喚起する「逆走注意アラーム」機能(逆走そのものを検知する機能ではない)を新搭載。
価格はオープン価格だが、機能満載の上位モデルCN-F1HDで18万円前後。画面の左右スイングやハイレゾ音源対応などの機能が制限される、廉価版のCN-F1SDで17万円前後の実勢価格となる見込みだ。
2017年9月5日(JAFメディアワークス IT Media部 伊東 真一)