ダッシュボードのベタベタをとる方法
ダッシュボードのベタベタは、樹脂や被膜の劣化が原因。しかし「あるモノ」を使って拭くだけで、スベスベになり3年経ってもキレイな状態が保てるとのこと。その「あるモノ」とは? また、ちょっとした注意点もバッチリ伝授します。
ちょっと古い国産車や輸入車のダッシュボード周りがいつの間にかベタベタになり、何をやってもとれない、という経験をした人はいないだろうか?実はこれ、数百円の投資で簡単に除去できるのだ。
●丸ごと交換で2万円?と言われたが……
筆者の車は1998年式のイタリア車だが、購入から10年経過した頃から内装、とくにエアコンやオーディオの操作パネルの表面がベタベタしてきて気になっていた。いろいろな洗剤を試したが、汚れが落ちないばかりか雑巾の繊維が付着して一層ひどい状態に……。整備工場に聞いてみたら、「このベタベタはちょっと古い欧州車によくあるんですよね。その部分丸ごと交換するしかないですね。2万円くらいでできますよ」と言われびっくり。に、2万円って……。ちなみにベタベタの正体は内装に使用されている樹脂やダッシュボード表面の被膜が劣化したことで起こる現象のようである。
ある時、同じくちょっと古いイタリア車に乗る友人から「ダッシュボードのベタベタには無水エタノールが効く!」という情報を得た。薄めてあるのはダメで、できるだけ濃度の高いものがいいそうだ。家に高濃度の消毒用アルコールがあったので、ひとまずこれで試してみることに。ティッシュにアルコールを垂らして、恐る恐る拭いてみると……お、おお。なんか、これまでと感覚が違う。あの頑固なベタベタが一瞬で拭きとれた!一皮むけた感じだ。すごい。ふき取ったあとは、頬ずりしたくなるほどの、スベスベ~である。
●消毒用アルコールで拭くだけでホントに綺麗になった。3年経っても「スベスベ」は続く。
高濃度のアルコールをティッシュに垂らして拭くだけ。本当にこれで操作パネル周りと、シフトレバーのフレームがすべて綺麗になった。樹脂部分が変色したり、表面が荒れたりしないか?心配もあったが、丸3年経過した現在も表面はスベスベを保っている。ちなみに、アルコールで拭いたのは3年前のその1回だけである。
●最後に
80%以上の高濃度アルコールを使うのがポイント。使う量は少なくて良いので(100mlもあれば十分)数百円の投資で長年悩んできたベタベタが完全除去できる!ただし、合成ゴムを傷めることがあるので、ゴム部分には使用しないこと。また他の素材でも変色、変質等の可能性があるので、気になる方は、まず見えにくい部分で試してから実施しよう。
2017年8月29日(雨輝・加藤久美子)