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クルマ最終更新日:2017.07.26 公開日:2017.07.26

赤ちゃんがすやすや!? クルマの揺れや音を再現した 「ゆりかご」をルノーが開発

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フォード・スペインが開発した車の揺れなどを再現したベビーベッド。© Ford

 赤ちゃんのための電動ゆりかごは今までにもあった。しかし、クルマに乗っている時の揺れや音を再現したなんともユニークな電動ゆりかごを、仏ルノー社が製品化した。

 まずは、なぜこういったゆりかごが出来たのかが分かる、ほのぼのとする動画をご覧いただきたい。

 夜鳴きする赤ちゃんをクルマに乗せて、近所を一周する眠そうなパパ。寝入った赤ちゃんをクルマから下ろそうとそっとドアを開けると、音に反応してまた泣き出す赤ちゃん。ルノーの自動ゆりかごがあれば、自宅で赤ちゃんも、そしてパパもすやすや。フランスらしいエスプリが効いたCMである。

 クルマが走る時の振動や音が赤ちゃんにとって、どれほど安眠効果があるかは定かではないが、この前代未聞のゆりかご「ドリーム・クレードル」のアイデアは、2016年にアルゼンチン・ルノーが制作した赤ちゃんがクルマの中で安眠するコマーシャルに端を発する。実際にカスタマーからFacebookを通して、そういったゆりかごを作って欲しいとリクエストがあり、ルノーはベビー用品で有名な伊キッコ社に製造を依頼。5月にイタリアでお披露目された。

→ 次ページ:
クルマのベビーベッドやゆりかごがブームに?

クルマのゆりかご?Why not?

 製品化についてルノーのマーケティング・マネージャーであるジョバンニ・コスタは、「Why not?(そういうのがあってもいいじゃないですか)」と発言している。
 「赤ちゃんがクルマで安心する理由はたくさんあります。こういう製品を欲しがっている両親は多いと思います」。
 このゆるさ!ドイツ人だったら、きちっとしたデータや統計に基づいてマーケティング展開をするのが当たり前の世界だが、ユーモアのセンスあふれるルノーの姿勢に拍手を送りたい。作品発表の席でも、集まったジャーナリストも開発側も終始、笑顔でほのぼのとした暖かい雰囲気の中で行われているのが動画から窺える。

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電動ゆりかご「ドリーム・クレードル」の台座。© Renault

 ドリーム・クレードルは、ゆりかごやベビーカーをはかりのような形の台座に載せて、スマートフォンで専用のアプリから操作する。クルマに乗っている時の音や揺れがスタートし赤ちゃんをあやすといった仕組みだ。オフロードコース、シティコースなどいくつかのドライブコースもシミュレーションしてあり、選択することができる。

 まずはイタリアで2017年に製品化し、2018年から全世界での展開が予定されている。値段は約100ユーロ(約13,000円、7月25日現在)の予定だ。このゆりかごで育った赤ちゃんの末はレーサー?少なくとも自動車好きになるのだろうかと想像をたくましくしてしまう。

 これに似たプロジェクトとして、クルマに乗っている時の揺れや音だけでなく、照明も再現したベビーベッドがフォードからも開発されている(以下、動画参照)。
 今後クルマがあやす、ゆりかごやベビーベッドがブームになるかも?

参考:仏ルノー社 現地プレスリリース

2017年7月26日(JAFメディアワークス IT Media部 荒井 剛)

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