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クルマ最終更新日:2016.08.04 公開日:2016.08.04

ヴァレオ、半自動運転車「Cruise4U」で全米1周の旅へ

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全米1周ツアーに出発したヴァレオの半自動運転テストカー「Cruise4U」。

 自動車部品メーカーの仏ヴァレオ社は8月1日、同社の半自動運転テストカー「Cruise4U」による、部分自動運転の最長記録を目標とした、全米1周1万3000マイル(約2万921km)の「ハンズオフ U.S.ツアー」をスタートしたと発表した。

 ツアーで回る主立った都市は、ロサンゼルス、ラスベガス、シアトル、シカゴ、デトロイト、ボストン、ニューヨーク、マイアミ、サンアントニオ、サンディエゴなどだ。そして、9月15日にサンフランシスコでゴールとなる。

 Cruise4Uは、ヴァレオが2016年1月に、ラスベガスで開催されたCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で実演走行を実施した、半自動運転機能を搭載するテスト車両。昨年はフランス一周にも成功している。

 「半自動」としているのは、無人運転が可能な完全自動運転車ではないためだ。自動運転中もドライバーが常に運転できる状態にある必要がある。自動運転のレベルでいうと、レベル3または、それに近いものと思われる。

 そうしたCruise4Uの半自動運転を実現しているキーテクノロジーが、2017年から量産開始予定の同社製「SCALA レーザースキャナ」。一般的にはLIDARと呼ばれる全周型の赤外線レーザレーダ系のセンサで、収集したデータに基づいて自車周辺のマップを生成して分析を行い、周囲の状況を把握する仕組みとなっている。昼夜問わず利用でき、自車が低速で走っていても高速で走っていても対応できる性能を有する。

 今回のツアーでは同レーザースキャナに加えて、フロントカメラを用いて自車前方をスキャン。レーンチェンジには4つのレーダーを使って安全確認をする仕組みだ。

 ツアーでは昼夜問わず、実際の道路状況の中で走り続けるとしている。

 同社は今回のツアーによって、得意とするアクティブセーフティ機能と自動運転技術をアピールしていくとした。

2016年8月4日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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