車酔いに強くなるためのトレーニング
体は”動いていない”のに、目からは流れる車窓の風景によって”動いている”という情報が入ってくる。目から入ってくる情報と、体感で得られる情報とのギャップに脳が誤作動を起こし、自律神経のバランスが崩れて車酔いが起こります。車酔いすると、せっかくのドライブも台無しです。
そこで今回は、車に乗る前にやっておくと車酔いしにくくなる方法、そして、車酔いしにくくなるために、日常気軽にできる、三半規管を鍛えるトレーニングをご紹介します。
エクササイズ1
後頭下筋群(こうとうかきんぐん)をほぐそう
後頭下筋群とは、首と頭の境目にある筋肉群。ここが固くなると、頭を細かく動かすことができなくなるため、その分、目に負担がかかり、目の疲れや頭痛などが起こりやすくなります。そしてそれは車酔いにもつながる要素です。車に乗る前に、両手の親指を使ってほぐしておきましょう。
エクササイズ2
三半規管を鍛える日常トレーニング①
肩の高さで両腕を前に伸ばして手を組み、左右の親指を立てます。目は親指を見つめたまま、ゆっくりと顔を右へ動かし→中央に戻り→同様に顔を左へ。これで1セット。10セットを毎日1、2回ほど行ってみてください。
エクササイズ3
三半規管を鍛える日常トレーニング②
脚は腰幅に開いて立ち、両手を胸の前でクロスに組んで、目をつぶります。そのまま上体を右に倒し、倒しきったら元へ戻り、今度は左に倒し、また元の位置に戻ります。次は、同様にして上体を右にねじります。ねじりきったら正面に戻り、左へ。ねじりきったら、また正面に戻します。この一連の動きを3、4回繰り返し、毎日1~2セット行いましょう。
指導:大久保圭祐(おおくぼ けいすけ)
パーソナルトレーナー・ロルファー™。
中央大学卒業。同大学キックボクシング部に在籍し、主将として活躍。在学中、プロライセンスを取得し本場タイのムエタイジムに留学。卒業後は様々なフィットネスクラブの専属パーソナルトレーナーを経験し、フリーランスとして独立。ボディワークの”Rolfing®”に興味を持ち、渡米してRolf Institute®を卒業。筋膜メソッド+パーソナル技法で女性の身体を美しく整えるケイスケ式メソッドを綴った初の著書『筋膜ボディセラピー』(三栄書房)好評発売中。
大久保圭祐先生のWEBサイトhttp://www.keisuke-o.net/
撮影=中村レオ 企画・編集=鈴木珠美(オフィスタマ)