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最終更新日:2017.05.25 公開日:2017.05.25

第8回:見るなら覚悟が必要!? デンジャラス過ぎるTシャツたちを緊急リポートだ!

まだ5月だってのに、早くも夏日だの真夏日だのといってるから、もう身の毛もよだつジャパニーズ・ホラー調にしてみたぜ!

おいっすー!! 開梱デカこと、日々カラダを張って(?)小型家電やグッズを捜査している、芝大門署のグッズ特別捜査班の腕利き(自称)デカ、大間啓(おおま・けい)だ!

 俺は日々、パトロールしたり(家電量販店巡りともいう)、情報屋のイージー森野を使ったりして(インターネット検索ともいう)情報を収集し、小型家電やグッズを実際に購入して「脳内取り調べ(妄想ともいう)」をして、その使い勝手の善し悪しをリポートしている(前回まではこちら)。

すっかり暑いからなんか涼しいものをと思っていたら…!?

 まだ5月だってのに、早くも夏に突入しつつあるので、今回は何か涼しいものがないか捜査していたのよ。

 捜査範囲をアパレルにまで広げて、涼しげなTシャツとかないかと思っていたら、とんでもないアパレルメーカーにぶち当たった! そこのTシャツのラインナップがヤバすぎ! というわけで、今回はもはや凶器だ! というレベルのTシャツを取り調べるぜ。

マジで過激なので、心臓の弱い人は注意!!

 ちなみに、本当に過激だったりおどろおどろしかったりするので、ここから先は心臓の弱い人は進まないことをオススメする。

 目を限界までかっ開いて「ぎゃあぁーーーーーっ!!」とか「ひぃいぃーーーーーっ!!」なんて悲鳴を、ギザギザのフキダシと共に上げないよう、覚悟してくれよ!

 とりあえずモザイクを入れたバージョンの画像を紹介するので、ヤバそうな感じがしたら、きれいどころのお姉さんたちの記事がいくつもあるコーナー「写真ビストロ SNAP×SNAP」に移って、ぜひ目の保養をしてみてくれ。俺のオススメは、この記事のトップのお姉さんだぜ。

本当に覚悟がない人、そしてお子様は見ちゃダメだぜ。Park blogにはいろいろな記事があるから、ぜひ安心・安全な記事を楽しんでくれ!

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WARNING!! あんなおどろおどろしいミステリー映画が!?

こんな濃すぎるキャラクターもののTシャツってあるのか!?

 さて、こいつをキャラクター化して、早速脳内取り調べだ! 脳内取り調べは、俺の頭の中で取り調べるグッズや小型家電などを激しく締め上げる、俺の特殊能力(?)なんだぜ。

「まずは名前を教えてもらおうか」
「『犬神家の一族Tシャツ』と申します…」
「どこの出身だ?」
「ハードコアチョコレートです。角川映画とのタイアップで生誕しました…」

 何だかしゃがれ声でおっかねぇヤツだなぁ。何々、ハードコアチョコレートってのは、異色のキャラクターものをワンサカ販売しているアパレルメーカーなのか。尋常じゃない作品をチョイスしまくってるみたいだぜ。ともかく、前ページの画像からモザイクを外すから覚悟して見てくれ!

莫大な遺産を巡って、犬神家の身内で起きる骨肉の争い。いつしか殺人事件にまで発展してしまい…。同作品を象徴するこのゴムマスクの謎の人物は、財産を残して他界した佐兵衛の孫で、太平洋戦争の復員軍人(戦場で顔面に大けがを負ったためゴムマスクしている)の佐清(スケキヨ)。このゴムマスクも寒気が走るが、そこからのぞく狂気じみた目つきもヤバすぎだ! 演じたあおい輝彦はさすがだぜ。

「うわー、えぐいわぁ…。普通、こんなのTシャツにしねぇだろ!? どんなセンスなんだ! 確か、『犬神家の一族』といやぁ、横溝正史の原作だよな?」
「…はい、さようにございます。市川崑監督、石坂浩二主演による、探偵・金田一耕助シリーズの劇場版1本目でございます。公開は1976年のことになります」
「それにしても、そのゴムマスクの怪人物、スケキヨはおっかねぇなぁ…」
「同作品を象徴する登場人物でございますね…」
「これだけ目立つんだから、スケキヨTシャツって呼んだ方がよさそうだな?」

 こんなおどろおどろしいTシャツ、見たこともねぇよ。ウン!? 背面にもプリントがあるじゃねぇか!

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背中にはまさかのあのシーンが…!!

バックプリントは青沼静馬のあの…!!

「おい、お前、背中にもプリントがあるじゃねぇか!」
「はい、私、フロントもバックもプリントされたTシャツなんです…。でも、ほかと同じ4100円(税込)です…」
「お得ってことか! ちょっとしっかり見せてみろ! 何てこった。オーマイガッ!! って感じだぜ!」
「さようでございますか…」

 何と、俺の目の前に広がったスケキヨTシャツの裏面には、まさかの青沼静馬の水死体! シンクロナイズドスイミング状態で、那須湖の湖面から両脚をY字に突き出したあのシーンだ!

 スケキヨが犬神家の一族を象徴とするキャラクターなら、青沼静馬の水死体が発見されるシーンは、同作品を代表するシーンといっていい。実に数多くの作品でパロディとされており、本家を見たことがない人にも知られているような有名なシーンなのだ!

このシーンをパロディ化した作品を数えたら、いったいどれだけの数になるだろうか? というぐらい、有名なシーン。遺産を巡る醜い一族の争いの中で、他界した当主・佐兵衛の妾である青沼菊乃の息子・青沼静馬は、このようなあり得ない形で遺体をさらすことになる…。

「何てこった…。こんな、着るだけで手も震えそうな、戦慄を覚えるTシャツ、見たことがねぇ!」
「さようでございますか…。ワタクシめの同胞には、刑事さまにもっと喜んでいただけるものたちがおります…。お呼び致しましょう…」
「何ぃ!? ハードコアTシャツ軍団の中でも、スケキヨTシャツクラスの仲間を連れてくるってのか!? うぉ、何だ、いきなり取調室に冷気と共に霧が…!!」

冷気と共に霧が取調室に入ってきやがった! これはスーパーナチュラルな現象が起きているのか!? しかも、口笛をベースにしたような、とても不安にさせる脳内BGMも流れ出した! K_handsさんの画像だぜ。

 もうこれ以上イヤだという人は、「写真ビストロ SNAP×SNAP」に避難してくれ。

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モザイク必須か!? 闇と狂気のホラーマンガTシャツ!!

続々とハードコアTシャツ軍団トラウマ組が集結!

 取調室にいきなりが冷気と共に霧が発生して、口笛をベースにしたような不安にさせる脳内BGMが鳴り出したと思ったら、影の軍団が現れた! 俺を取り囲む恐怖のTシャツ軍団。スーパーナチュラルな展開だ。「X-フ○イル」か!? 俺のことは茂呂田捜査官とでも呼んでくれ!

「お、お前たちはいったい!? ここをどこだと思ってやがる」
「ワタクシたちは、刑事さまに危害を加えようというのではありません…。刑事さまの心の奥底に眠る、トラウマ場面を思い出していただきたいだけなのです。刑事さまも小学生の頃、ワタクシの同胞を見て、恐怖したのではありませんか?」
「な、何で俺の恐怖マンガ体験を知ってるんだ! …というか、トラウマの再現て、十分危害を加えてるよ!」
「ワタクシの同胞たちを怖いもの見たさで読んで、当時、どれだけの小中学生が悪夢にうなされたことでしょう…。それではまずはこのものから…」

心霊マンガの第一人者・つのだじろう!

 いきなりつのだじろうが来たか! 俺よりももう少し上の世代なら、「空手バカ一代」のマンガ担当のイメージがあるだろうが、俺の世代にとっては心霊マンガの第一人者のイメージしかない。もちろんこの作品、「うしろの百太郎」は読んでるぜ!

主人公の少年・後 一太郎(うしろ・いちたろう)と、その先祖で格の高い守護霊の百太郎(上部の麻呂眉の青年)。百太郎に助けられながら、一太郎は心霊事件を解決していくのだ。

「つ、つのだじろうといえば、『恐怖新聞』はないんだな?」
「いえ、かつては恐怖新聞Tシャツもラインナップしていたのですが、人気で完売したのです…」

 た、助かった…。「うしろの百太郎」と「恐怖新聞」のツープラトンを食らったら、今晩は家中の明かりをつけないと寝られないところだったぜ!

狂気をはらんだ、らんらんと光る目がヤバイ・日野日出志!

「では、次のもの、前へ。刑事さまは、彼と目を合わせることができますでしょうか…?」
「ま、まさか! 絵のはずなのに目を合わせられないほどの狂気をはらんだそのタッチは…!? ひ、日野日出志!?」

絵とわかっていながら、目を合わせてはいけないと感じる狂気が漂う日野日出志の自画像。当時、小学生だった俺は、日野日出志のマンガを読んで、心が汚染された気持ちになったもんだぜ。未だにそのときの吐き気を思い出すほどだ!

「日野日出志作品のTシャツは、この『地獄の子守唄』のほか、『毒虫小僧』、『蔵六の奇病』があります…。」
「ぐむむ…」

 今回は助かったぜ…。その3作品に囲まれたら、今晩はトイレにも行けなくなるところだった!

 さて、いよいよ次のページはトラウマ本番だ! もうさすがにこれ以上はダメだ! という人には、動物たちが癒やしてくれる『日替わりアニマルみるみる』に脱出してくれ!

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次は本番! トラウマもののバイオレンスマンガ!!

トラウマもので超有名なあのマンガの残虐シーンがTシャツに!!

「次はバイオレンス要素が最凶、いや、最狂でしょうか…。ともかく、トラウマシーンとして非常に有名な永井豪の『デビルマン』のあの場面です…」
「ま、まさか! ヒロインがとんでもない事態になっちゃうあのシーンか!?」
「さすがは刑事さま。その通りでございます…」
「これ、モザイク入れないで大丈夫かな…。永井豪先生よ、人の心の暗部を克明に描写しすぎだよ、もう!」

デビルマンものTシャツはそのほかにも、食らった人間の魂を取り込み、甲羅に顔が浮かび上がる妖獣「ジンメン」、敵を握りつぶして血しぶきを飛ばすデビルマンの「ブラッド・エンド」の2種類がある。

 永井豪というと、「マジンガーZ」などの元祖スーパーロボットの原作者のイメージもあるが、とにかく人の心の暗部を描ける希代のマンガ家でもあり、そんな代表作のひとつが「デビルマン」だ。悪魔と融合してしまった青年・不動明が、デビルマンとなって、本来は同胞である悪魔たちと死闘を繰り広げる作品である。

 トラウマシーンが多いことで有名な作品だが、中でもコミック史上屈指のトラウマシーンとして伝説級となっているのが、ヒロインのミキが物語の終盤、人類全滅の絶望的な状況から理性のたがが外れてしまった人々によって悪魔狩りに遭い、ちぎられた生首を串刺しにされてさらされる場面。そんなデビルマン最大のトラウマシーンをあしらったTシャツって…。こんなの表に着てけないよ!

「お楽しみいただけましたでしょうか…。本当は、楳図かずお作品、藤子不二雄A作品、古賀真一の『エコエコアザラク』など、人の心の暗部をえぐるような心理要素も多分に含んだホラーものはいくつもあるのですが、今日はやめておきましょう…」
「も、もう十分。こんなおっかねーのばっかじゃなくて、せめて、せめて最後に、なんか心温まるTシャツを見せてくれよ!」
「わかりました…。ほかならぬ、刑事さまたってのご希望とあらば、彼らをお呼びしましょう…」
「あぁーっ! お、お前らはーっ!?」

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あまりにもすごかったので最後は癒やし(?)系を!

まさかの異色の特撮ヒーローものが登場だ!?

 拷問のようなトラウママンガTシャツの連続攻撃にで息も絶え絶えの俺の話を聞いてくれたスケキヨTシャツ。本当に、そんな願いを叶えてくれるのか?

「刑事さま、とっておきの3人をお呼び致しました…。必ずや、刑事さまが癒やされ、お気に召されることでしょう」
「もう、俺、涙目だよ。誰よ、来てくれたのって?」
「では、まずはこのものからご覧くださいませ…」

トモダチのいないボッチな俺はたまにひとりカラオケに行くんだが、水木一郎のアニキが歌う主題歌「地獄のズバット」を熱唱するぜ! 歌い終わると、寂しいんだけどよ…。

 こいつは、個人的に俺が大好きな特撮ヒーローもので、未だにコアな人気がある「快傑ズバット」じゃねーか! 77年の作品で、石ノ森章太郎の原作で、何といっても宮内洋(アオレンジャーとか仮面ライダーV3役で有名)が演じる主人公の私立探偵・早川健の外連味たっぷりの演技がクセになる作品だ。

 早川健が、親友の飛鳥五郎を殺害した真犯人を求め、全国をさすらうというストーリー。弱者がいじめられたりしているところに、ギターを弾きながら「ちょいと待ちな!」といって現れ、毎回必ず敵の用心棒とのさまざまなスポーツや格闘技、そのほか技術を擁するものを用いて日本一はどちらかを勝負するのがポイント。そして最後はズバットに変身して、悪い奴らをムチでしばきまくって成敗しちゃうぜ。

続いては「ロ~ボコン、0点!」だ

「ちっちっち! 日本一は、この俺さ!」
「ご気分がよくなられたようで、何よりです…」
「すばらしいね。で、次は?」
「これまた、石ノ森章太郎原作でして、ドジロボットシリーズの元祖でございます…」
「え? ということは、まさか『がんばれ!! ロボコン』か!?」
「さようでございます…」

 

ロボコンは「ロボ根性」の持ち主で頑張り屋だが空回りすることが多く、お手伝いロボットとしてかかわる大山家の人々に迷惑をかけることもしばしば。そのため、ロボコンは0点が多く、なかなか高得点を取れなかった。

 ロボコンを初めとするロボットたちが毎回さまざまな事態に直面し、仲間や大山家の人々などとかかわって大騒ぎとかしつつ、それをどうにかこうにか解決していくかというお笑い系の特撮で、そのがんばり具合を教師ロボットのガンツ先生が点数をつけて評価してくれるという内容だった。74年から77年に放送された。俺の世代では、その当時、ロボコンを知らないなんていったら、友達たちに相手にしてもらえなくなるほど人気のあった作品だぜ。

 予断だが、ロボコンはガソリン駆動だからなぁ。今なら電気駆動でバッテリー搭載にしてほしいところだな。

ハードコアTシャツ最強の癒やし系も登場だ!?

「最後のひとつは、何なんだ?」
「とびきりの癒やし系でございます…。これなら女性でも身につけていただけるのではないかと存じます…」
「マジかよ。どんだけ癒やし系なのよ」
「動物ものでございます…。もちろん、刑事さまもご存じかと」
「ホントかよ?」

「ドン・チャック物語」は動物を擬人化したアニメで、主人公のドン・チャックはビーバー。ザワザワ森を舞台に、ドン・チャックと仲間たちが成長していく姿が描かれるんだぜ。75年から78年にかけて放映されたぞ。

「まさかの『ドン・チャック物語』かよ! 東京ドームシティアトラクションズの前身である後楽園ゆうえんちのマスコットキャラクターだったんだよな」
「さすがは刑事さま、よくご存じのことで…。癒やされましたでしょうか…?」
「んー、まぁ…そうね」
「ご満足されたのでしたら、私どもも幸いです。今後も、ご用命がありましたら、いつでも我々をお呼びください…」
「いやー、お前ら、どのTシャツだろうと、上に何かを着るのなら別だけど、さすがにそのままじゃあなぁ…。まぁ、でも笑いを取るなら完璧だな!」
「それではご機嫌よろしゅう…」

 今日は、それにしても強敵だったな…。心の内側から侵食してくるような、こんなに怖い取り調べは初めてだったぜ…。

 あ! そういえば、途中でオチに「X-ファ○ル」とか考えて伏線張りかけたんだけど、何も思いつかねー! もういいや、また放り出して、今回もオチなしってことで!

芝大門署、グッズ特別捜査班、そして登場人物はすべてフィクションです。
ハードコアチョコレートは実在する企業で、今回紹介したTシャツはすべて同社から発売されている実在の商品です。

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