2021年07月25日 18:50 掲載

クルマ ETC・・・ではなくETCX。ドライブスルーの支払いに使えるETCXとは何だ?

今や利用率93%を超えるETCを活用し、クルマに乗ったままドライブスルーや駐車場などの料金支払いをできるようにするのがETCX。まだ知られていないが、どのようなサービスなのだろうか?

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くるくら編集部 会田 香菜子

ETCが、道路料金以外の支払いにも使えるようになる「ETCX」

ETCシステムを活用したサービス「ETCX」は、クルマに乗ったまま料金決済ができる。

出典=ETCソリューションズ株式会社

 ETCXとは、ETC車載器とETCカードで、ドライブスルーや駐車場などの支払いが行えるサービスだ。2021年4月からサービスが始まっているが、まだ知っている人は少ないかもしれない。

 すでに多くの人が道路料金の支払いで使っているETCは、高速道路等で走行しながら道路料金が支払える、無線技術を使った決済システムだ。この仕組を使えば、ドライブスルーや駐車場などでの支払いも容易にできそうだが、道路料金の支払いを滞りなく行えるように設計されたETCは、非常に高度な無線やセキュリティの技術を使っており、仕組みが複雑で、設備等も非常に高価。このため、広く一般的な支払いに使うのは難しい面があった。そこで考えられたのが、決済時には "一旦停止" をするなどでシステムを簡易化し、低コストで利用できるようにしたETCXである(スマートICで使われるETCは一旦停止が必要だが、ETCXではなくETCの一種)。

 ETCはクレジットカードからの支払いで使っている人が多いと思うが、ETCXを利用するには、改めてETCカードと支払いを行うクレジットカードを紐付ける登録が必要になる。これはETCXが、既存のETCとは異なる、別の会員登録制サービスとなっているためだ。もちろん、ETC車載器とETCカードは、従来ETCで使っていたものが利用できる。

ETCX登録と利用イメージ

 出典=ETCソリューションズ株式会社

 ETCXが使える施設や店舗等には、「ETCX」のロゴマークが掲示してある。ただし残念ながら現在利用できるのは、伊豆中央道の江間料金所と修善寺道路の修善寺料金所、大仁料金所。そして7月22日から8月31日の期間限定でオープンする新名神高速道路・鈴鹿PA(上)のドライブスルー店舗「ピットストップSUZUKA」の4か所のみ。

 ETCより低コストで導入できることから、道路料金の支払いにETCではなくETCXを使うケースが増えそうで、店舗等よりも、そちらから普及が進んでいくのかもしれない。

 これまでに実施してきたETCX試用運用一覧

出典=ETCソリューションズ株式会社

 一方で、駐車場、カーフェリー、ドライブスルーでの試行運用は行われており、今後幅広い普及を目指してもいる。たしかに、スマートフォンなどによるキャッシュレス決済は一般的になってきたが、Suica等のような近接決済はともかく、本格的な無線決済ができるシステムはまだ少ない。特に乗車したままでの利用には便利なため、ETCXが新たな決済方法として普及する可能性もありそうだ。

ETCX会員登録サイトURL:http://etcx.jp/

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