2022年08月23日 15:00 掲載

クルマ キャンピングカートレンド最前線 Vol.1:普段使いも車中泊もすべてを賄うアウトドア仕様~アソモビ2022 レポート~

8月6~7日に幕張メッセで開催された、クルマとアソビを融合させたイベント「アソモビ2022」では、全国から多様なキャンピングカーが集結。そこで、キャンピングカーのトレンドをカテゴリーに分けて追ってみることにする。第1回目は、日常のクルマとしても使えて、快適な車中泊もできる「何も諦めないバン・ライフ」!

文=くるくら編集部

キャンピングカー人気が止まらない!

 一般社団法人日本RV協会(JRVA)が調査・集計しているデータによると、2021年の国内キャンピングカー販売売上が、過去最高を記録。キャンピングカーの累計保有台数は136,000台となり、コロナ禍にありながら、安定して売れ続けている。

資料=日本RV協会「キャンピングカー白書2022年版」より引用

 キャンピングカーブームを牽引しているもの、それは裾野の拡大である。以前はキャンピングカーと言えば、海外製のフルコンやキャブコンに、キャンピングトレーラーのような豪快なスタイルを指していたが、近年ではそれらに加え、バン、ミニバン、ワゴン車に、軽自動車をベースに改造したスタイルが台頭し、間口が一気に広がった。

 そしてここ数年では、車内=プライベート空間で他者との接触を避けられる場所、という認識も加わり、動画チャンネル人気と、それと並走しているキャンプブームと相まって、大変な盛り上がりをみせている。

 日本人にとってキャンピングカーは、車両のグレードを競うより、個人や家族で、どんなスタイルでも受け入れてくれる懐の深さに魅力を感じているようだ。それは今回のイベントでも強く感じたことで、"どんな車もキャンピングカーにしてしまおう"という次なる流れが確実に到来している。

 そこで今回は、フルコン・キャブコン・トラキャン・軽キャンパーなどのカテゴリー別ではなく、何ができるのか、というスタイル別でクルマを紹介していく。

 まずは、キャンピングカーというよりは「快適な車中泊もできるアウトドアな車」から見てみよう。

街乗り商用車×アウトドア!

 「トヨタ プロボックス」をアウトドア顔へ進化させる大阪発のカスタムブランド「PROBO STYLE」より、「PROBOX 160TYPE」が出展。元が商用バンのプロボックスは、リッター10kmを超える燃費と、街乗りや細い道でも走りやすいサイズが魅力だ。白やシルバーのザ・商用車カラーを" IGUSA"グリーンのマットクリアで塗装(47万3000)し、ライトカバー(6万6000)とタイヤを履き替えてリフトアップ(25万3000)すれば、ミニマルSUVへと変貌を遂げる。

 さらに防傷、防錆、防汚に優れ、ザラザラとした無骨な質感で大人気の「ラプター塗装」を施したグリル(8万2500)とグリルガード(13万2000)に、レトロな「TOYOTA」のエンブレム(1万6500)を装着すれば、一気にアウトドア寄りな外観となる。

 PROBOX 160TYPEのカスタムは3タイプのカスタムセットだと割引が適用されてお得なので、好みのスタイルから選ぼう。

(A)LIGHT SET:リフトアップ+カラー変更+ライトの3点セットで73万9200
(B)STANDARD SET(A)+グリル+エンブレムの5点セットで83万500
(C)FULL SET:(B)+グリルガード+ルーフキャリアの7点セットで99万5500

 もともと積載量があるプロボックスの外部ストレージとして、ルーフキャリアとヒッチカーゴ (11万1100)を追加することで、さらに積載量をアップできる。リアラダー(8万8000)も装着すれば四駆車のような雰囲気を醸してくれる。

PROBO STYLEはプロボックス以外にもトヨタのタウンエースなどのカスタムも手掛けている。この絶妙な渋みのマットブルーは"UMI"というPROBO STYLEのオリジナルカラー。

ラプター塗装は木や金属に樹脂、コンクリートなどにも塗装が可能で、塗膜は丈夫で厚く、石をゴリゴリ押し当てても、わずかに傷が付く程度。無骨さもアップし、アウトドア仕様に適した塗装だ。コンプレッサー用の他にもスプレー缶タイプも登場している。

次ページでは
純正アクセサリーで揃えたアウトドアカーを紹介

ライターお勧めの関連記事はこちら