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クルマ最終更新日:2022.06.27 公開日:2022.06.27

ブレーキホールド機能の正しい使い方と注意点!国交省が動画で啓発。

ブレーキペダルを離しても停車状態を維持する「ブレーキホールド」。渋滞時や信号待ち時に便利な機能だが、誤った使い方をすると事故に繋がるおそれがある。国交省が公開した啓発動画から、ブレーキホールドの使い方や注意点を確認しておこう。

くるくら編集部

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ブレーキホールドの正しい使い方とは

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動画「正しく使おうブレーキホールド ~正しい使用方法や注意点について~」の一場面。 画像=国土交通省

 国土交通省は、ブレーキホールド機能の正しい使い方や注意点を啓発するため公式YouTubeアカウントにおいて「正しく使おうブレーキホールド ~正しい使用方法や注意点について~」という動画を公開した。

 近年、搭載車が続々と増えている「ブレーキホールド」機能。メーカーによって「ブレーキホールド」、「オートブレーキホールド」、「オートホールド」などと呼び方は異なるが、基本的な機能は同じ。クルマの停止中にブレーキペダルを離しても、停車状態を維持してくれるというもの。

 通常のオートマ車の場合、ギアがドライブに入っている時にブレーキを離すとクリープ現象によりクルマが動いてしまう。しかし、ブレーキホールド機能が作動していれば、ブレーキが効いたままになり動かない。ブレーキホールドの主な使用方法は下記の通り。

【ブレーキホールドの正しい使用方法概要】
1.ブレーキホールドのスイッチを入れる。
2.センターディスプレイ内に「作動準備」を示す表示が点灯する。
3.車両を停止させると表示が「作動準備」から「作動中」に変わる。
4.「作動中」の表示を確認した上でブレーキペダルから足を離す。

 ブレーキホールドのON/OFFスイッチには、ボタン式とペダル式がある。ボタン式の場合は、センターコンソール付近にある「AUTO HOLD」、「HOLD」、「BRAKE HOLD」などと表記されたスイッチを押すことで作動する。一方、ペダル式の場合、停止後にブレーキペダルを奥まで踏み込むと作動する。どちらの場合も発進時に、アクセルペダルを踏むことで解除される。

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ブレーキホールド作動中の表示例。 画像=国土交通省

ブレーキホールドの注意点

上動画では、ブレーキホールド機能の正しい使い方と注意点が解説されている。 動画=国土交通省公式YouTubeチャンネル

 このブレーキホールドは、正しく使用すれば、渋滞時や信号待ちの時間にドライバーの負担を軽減する便利な機能。しかし国交省によると、間違った使い方をすれば一転、事故に繋がるおそれもあるという。国交省は動画内で、下記のような点について注意を促している。

【ブレーキホールドの注意点】
・ブレーキペダルを踏んですぐに離したり、踏み込みが弱かったりすると作動しない場合がある。センターディスプレイ内の作動中表示が点灯したのを確認してから足を離す。
※ブレーキホールの作動中表示はメーカーによって違うので、自車の取扱説明書を要確認

・多くの場合、ギアを「P(パーキング)」に入れるとブレーキホールドは解除されるが、車種によっては「R(リバース)」に入れても解除され、クルマが急に後退するおそれがある。

・車種によっては、ドアを開けたり、シートベルトを外したりすると、ブレーキホールドが解除されて、電動パーキングブレーキが作動する場合がある。その際、アクセルを軽く踏んでも発進しないため、ブレーキホールドが誤作動していると勘違いし、不用意にアクセルを強く踏むとクルマが急発進するおそれがある。

・急な坂道では、ブレーキホールドが作動しない可能性がある。また、ブレーキホールドが作動していても、勾配が急な坂道では、意図せずにクルマが動き出すおそれがある。坂道では、ブレーキホールドに頼らずに、ブレーキペダルをしっかり踏み込んでおく必要がある。

・アクセルペダルに誤って足が触れるとブレーキホールドが解除される可能性がある。

 このようにブレーキホールドが作動中に、誤った操作をしたり、機能を過信したりすると交通事故に繋がる可能性がある。また、ブレーキホールドの作動条件は、メーカーや車種によって異なるので、取扱説明書をよく読み、自車のブレーキホールド機能を正しく理解してから使用してほしい。

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