2021年09月02日 19:40 掲載

クルマ メーカー別に【動画で見る】
タイヤパンク応急修理キットの使い方。
使った後のタイヤは要交換?

国民生活センターが行った調査によると、車の「タイヤパンク応急修理キットの使い方を知らない」と答えたドライバーは約37%だったそうだ。あなたは使い方を知っている? 万が一に備え、それぞれの使い方を動画で紹介しよう。

くるくら編集部 小林 祐史

「タイヤパンク応急修理キットの使い方を知らない」が約37

タイヤパンク応急修理キットの使い方を知っていますか?

タイヤパンク応急修理キットの使い方を知っていますか? 写真=小林祐史

 タイヤパンク応急修理キットとは、自動車メーカーがスペアタイヤの代わりに搭載している修理剤とコンプレッサーなどからなる修理道具のことだ。またメーカーによっては、タイヤパンク修理キット、パンク応急修理キットなどと名称が異なる場合もある。

 そのタイヤパンク応急修理キットに関して、国民生活センターが20191月に「自動車のタイヤパンク発生時の対応方法に注意」という調査を発表している。同調査では、自分で車を所有している2060 歳代の男女5000名に対し、タイヤのパンクに関するさまざまなアンケートを行った。

 それによると約74%の3707人がパンク経験ありと回答。つまり4人に3人がパンクを経験していることになる。その5000人で、タイヤパンク応急修理キットを積んでいるのは1096 人。しかし、1096人の約37%にあたる406 人が「タイヤパンク応急修理キットの使い方を知らない」と答えている。また全体の5000人中で、タイヤパンク応急修理キットを使ったことがあると答えた人は約9%の461 人だった。

 近年、新車購入ではスペアタイヤがオプションになり、タイヤパンク応急修理キットが標準装備という車種が増えているにも関わらず、使い方を理解している人が少ないことが浮き彫りとなった。

タイヤパンク応急修理キットが対処できるケース

 タイヤパンク応急修理キットの仕組みは、パンクしたタイヤの内部に修理剤を注入して原因の穴をふさぎ、コンプレッサーで抜けた分の空気を充填するようになっている。ただし名前に「応急」とあるように修理できるケースが限られ、修理後の走行に関する注意点もある。

<タイヤパンク応急修理キットで修理できない条件>

・パンクの穴やキズがおおよそ4mm以上ある
・サイドウォール(タイヤ側面)などのトレッド(接地面)以外に穴やキズがあるパンク
・パンクして空気圧が不十分な状態で走行したことにより、タイヤが損傷している(サイドウォールがたわみ、シワやヒビが生じている。サイドウォールが接地しているなど)
・タイヤがホイールから外れている
・ホイールが破損している
1本のタイヤに2か所以上の穴やキズがある
2本以上のタイヤがパンクしている(1本の修理剤で修理できるのはタイヤ1本まで)
・修理剤の有効期限が過ぎている(有効期限は26年とメーカーによって違う)

<タイヤパンク応急修理キットで修理後の走行条件>

・時速80km以下で走行(法定速度以内)
・通常の運転よりハンドル、アクセル、ブレーキ操作は慎重に行う
・修理後は、すみやかに整備工場やタイヤ販売店でパンク修理やタイヤ交換を行う


次ページは、タイヤメーカーによる
タイヤパンク応急修理キットの使い方の動画

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