2021年08月04日 06:00 掲載
クルマ
デザイナーのガンディーニが語る
カウンタックに宿る“motion主義”とは
2021年はランボルギーニ・カウンタックの誕生50周年というメモリアルイヤーである。それを記念しランボルギーニがカウンタックに関する動画を次々と発表している。その中にある、スタイリングをデザインしたマルチェロ・ガンディーニが当時を振り返るインタビュー動画を、モータージャーナリストの西川 淳氏が解説。
カウンタック誕生から50年後のインタビュー
デザインナーであるマルチェロ・ガンディーニがインタビューに答える動画が発表 写真=ランボルギーニ
もう20年も前のことになるだろうか。筆者はトリノから北へクルマを飛ばして憧れのマルチェロ・ガンディーニ宅へ取材に伺ったことがある(その時にマルチェロがFAXで送ってくれた直筆の地図は今でも大事な宝物だ)。淡いピンクの瀟洒なお宅でデザインスタジオも兼ねてあった。庭からそのまま草原が広がっていて、白馬が放たれていた。もうそれだけで日本から来た取材陣にとっては"おとぎ話"のような光景だった。
マルチェロ・ガンディーニ。不世出のプロダクト・デザイナー。動くものならなんでもデザインする。その時彼はそう言って、嬉しそうに舞台のデザインを見せてくれた。舞台そのものが動くのだという。そう、彼の頭の中には常に"motion"がある。
彼は何台もの名車をデザインしているが最も有名なところではランボルギーニのミウラとクンタッチ(カウンタック)、ランチアストラトスあたりだろうか。2021年の今年はカウンタックがデビューしてちょうど50周年に当たる。記念してランボルギーニ本社がマルチェロのインタビューを公開した。1938年生まれだから、現在、御年83歳。流石に歳を取られた。その内容を聞くと、やはりマルチェロは今でも"motion"主義であることが分かる。
歴代カウンタックのドアを上に開いたところ 写真=ランボルギーニ
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