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クルマ最終更新日:2020.07.15 公開日:2020.07.15

新しい図柄入りご当地ナンバーの、人気ベスト3はこれだ!

2020年5月11日から、新たに17地域の地方版図柄入りナンバープレートが交付されているが、国土交通省によると、新ナンバープレートの申込件数No.1は千葉県の「松戸」であるという。申込件数からみた人気ベスト3を紹介しよう。

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地域ならではの名所がデザインされた「松戸」

新17地域の地方版図柄入りナンバープレートの申し込み件数は、「松戸ナンバー」が1688件で最も多いことが分かった。(2020年6月22日時点)

出典:国土交通省

 2018年10月に、全国41地域の図柄入りナンバープレートの交付が開始されて約2年。今年5月には、新たに17地域の図柄入りナンバープレートが交付された。交付前から注目が集まっていた新しい “ご当地ナンバープレート” だが、国土交通省が公表した資料によると、2020622日時点の図柄入りナンバープレートの申し込み件数は、「松戸ナンバー」が1688件で最も多いことが分かった。

 松戸市では、ご当地ナンバーの実現に向けた取り組みとして、20178月に市民意識調査を実施していた。その結果、調査において松戸ナンバーを希望すると回答した市民は79.2%(どちらでも良い及び無回答を除く)にものぼったという。そして政策推進課の担当者によると、図柄に関しては「松戸の特色」が表現されたデザインを希望する声が多かったそうだ。人気投票で決定されたデザインも、「常盤平さくら通りの桜」「本土寺のあじさい」「矢切の渡し」と、いずれも松戸市民に馴染みの深い名所である。幅広い年齢層からの支持を得ていることも、申し込み件数NO.1の由縁といえるだろう。

交付前から話題だった「飛鳥」は、全国知名度も高い

朱雀がダイナミックに描かれている「飛鳥ナンバー」は1674件で、「松戸ナンバー」と僅差だった。(2020年6月22日時点)

出典:国土交通省

 交付開始前から「カッコいい!」と話題になっていた奈良県の「飛鳥ナンバー」は、1674件で「松戸ナンバー」と僅差で次点となるものの健闘している。「飛鳥ナンバー」の対象地区は、奈良県橿原市・高取町・明日香村・田原本町・三宅町の5市町村。図柄に採用されたのは伝説上の神獣 “朱雀” で、南方を守護すると言い伝えられている。「飛鳥」ナンバーの対象地区、明日香村にあるキトラ古墳の壁画に、四神(青龍、白虎、朱雀、玄武)が描かれていることなど、この朱雀は「飛鳥」の象徴ともいえる存在である。

 地域住民による人気投票にあたり、飛鳥ナンバー協議会事務局では朱雀をモチーフにした図柄を3案に絞った。そして、インターネット投票や5市町村の公共施設、地域のイベント会場などに投票箱を設置して投票を募った結果、総投票数9089件が集まった。中でも、朱雀がダイナミックに羽ばたく図柄には、若者を中心に支持が集まり、3433票を獲得して決定に至ったのだという。事務局の担当者は、「飛鳥地域の皆様には、この地域が『朱雀のように飛躍するように』と図柄に込められた願いのとおり、 今後は「飛鳥ナンバー」を通じて地域への愛着を深め、5市町村が連携して地域を盛り上げていく姿をイメージしてもらえたら嬉しいです」と話してくれた。
 「飛鳥」は登録車保有車両10万台における1日あたりの申し込み件数が、60台を超えている。これは、全国の地方版図柄入りナンバープレート中、断トツで多い件数だ。事務局では、交付開始前から行ったPR活動により、「飛鳥ナンバー」導入を広くアピールできたことがこの結果に表れたのではないかと考えているそうだ。

 「飛鳥ナンバー」には、もうひとつ、知名度が上がったユニークなエピソードがある。当初発表されたサンプル「飛鳥59920-46」。これが、アイドルグループ「乃⽊坂46」のメンバーで当時20歳だった齋藤飛鳥さんを連想させるとして、ファンがSNSなどで取り上げて話題になったのだという。まったくの偶然だったというが、人気となった原因の一つになったようである。

県内初の図柄入りナンバープレート「弘前」

青森県内で初の図柄入りナンバープレート交付となった「弘前ナンバー」の申し込み件数は1373件。(2020年6月22日時点)

出典:国土交通省

 3位は、県内初の図柄入りナンバープレートでもある「弘前ナンバー」。その申し込み件数は1373件だ。青森県内ではこれまで「青森」と「八戸」の2ナンバーが存在していたが、今回の図柄入りナンバープレートの交付により、新たに「弘前ナンバー」が追加された。交付の対象地域は弘前市と西目屋村の2市村となっている。
 地域住民による人気投票で決定したナンバープレートを見ると、まず目に飛び込んでくるのは、日本有数の桜の名所である弘前公園の桜。その花びらがお堀にたゆたう様子と、弘前城、「津軽富士」としても名高い岩木山が描かれた風光明媚なデザインだ。デザイン選考時には、図柄を公募し321点の作品が集まった。その中から選考委員会が選んだ最終候補5点から、地域住民の人気投票により決定したのが今回のデザインとなる。投票時には、お堀のきれいな桜色と空の水色のコントラストが爽やかであると、好印象の意見も多かったという。
 事務局でもある弘前市地域交通課に評判について聞くと、「今回の図柄入りナンバープレートに交換した方からは、地元のことを宣伝できてうれしい、交付前から待ち望んでいた、という声を多数いただいています」とのことだった。

 また、県内初の図柄入りナンバープレートであることへの関心は高く、対象地域外の住民からも弘前ナンバーを取り付けたいと問い合わせが寄せられているという。

全国では「熊本」が18332件の申し込み件数で断トツ。「福山」ともに、人気キャラクターがデザインされていることが人気の理由かもしれない。

出典:国土交通省

 ちなみに、201810月から交付されている41地域の地方版図柄入りナンバープレートの申し込み件数は、「熊本ナンバー」が18332件で断トツである。(2020622日時点)地域によっては500件に満たないところもあり、約54倍という驚くべき格差がある現状だ。
 「熊本ナンバー」の図柄には熊本県のキャラクター「くまモン」が描かれている。そして、同じく申し込み件数が1万件超えの「福山ナンバー」は、広島東洋カープとコラボレーションをしている。図柄に描かれているのは、マスコットキャラクター「カープ坊や」だ。「走る広告塔」という趣旨から、地域の風景や自然を複数組み合わせたデザインが多い中、知名度の高いキャラクターを図柄に配したご当地ナンバーの人気の強さがうかがえる。

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