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クルマ最終更新日:2020.01.06 公開日:2020.01.06

東京オートサロン2020・出展車両ガイド:トヨタ・ホンダ・日産編

1月10日(金)~12日(日)まで開催されるカスタムカーの祭典・第38回東京オートサロン2020。海外からの注目も高く、ここ5年は連続で来場者数が30万人を超えるなど、カスタムカーショーとして世界屈指の規模となっている。ここでは国産メーカーのうち、トヨタ、ホンダ、日産の展示予定の車両とイベント情報をまとめてみた。

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 1983年に「東京エキサイティングカーショー」としてスタートした「東京オートサロン」(1987年の第5回にて名称を変更)。第38回となる2020年もホール1~11、イベントホール、国際会議場、屋外イベント会場など、幕張メッセをフル活用。東京オートサロン史上最大規模での開催が予定されている。

 ここでは、トヨタ系(TOYOTA GAZOO Racing、モデリスタ、TRD)、ホンダ系(ホンダ、Honda Racing、MUGEN、モデューロX、ホンダアクセス)、日産系(日産、NISMO、オーテック)を取り上げる。

TOYOTA GAZOO Racing&モデリスタ&TRDは「GRヤリス」など、計15台を出展予定

画像1。東京オートサロン2020のTOYOTA GAZOO Racingブースのイメージ。

画像1。東京オートサロンのTOYOTA GAZOO Racingブースのイメージ。

 トヨタ系の中核はTOYOTA GAZOO Racing(画像1)で、ホール8(東ホール)にブースを構える。そしてすぐ隣接する形で、トヨタのカスタマイズ部門であるモデリスタと、モータースポーツ/ハイパフォーマンス部門であるTRDによる共同ブースがある。

 TOYOTA GAZOO Racingは、モータースポーツの競技車両、市販カスタマイズカー、コンセプトカーなど10台を展示する予定だ。目玉は、世界初公開となる「GRヤリス」(画像2)。「GR」とはTOYOTA GAZOO Racingがグローバル展開しているスポーツカーブランドのこと。「GRヤリス」は「GRスープラ」に続く第2弾で、2月10日にフルモデルチェンジが予定されているコンパクトカー・4代目「ヤリス」をベースに、TOYOTA GAZOO RacingがWRCへの参戦で得たノウハウを投入したスポーツカーだという。

画像2。東京オートサロン2020にて発表される「GRヤリス」のプロトタイプ。

画像2。「GRヤリス」のプロトタイプ。

 以下は、TOYOTA GAZOO Racingブースの展示予定車両の一覧だ。

【ロードカー】
 ●GRヤリス(世界初公開:画像2)
 ●GRパーツ装着ヤリス
 ●GRパーツ装着GRスープラ
【レーシングカー】
 ●2019年仕様TS050 HYBRID(2019年ル・マン24時間レース優勝8号車)
 ●GRスープラ(2020年スーパーGT GT500クラス参戦予定車両)
 ●GR スープラ GT4(画像3)
 ●ヤリスカップカー・コンセプト(コンセプトカー)
【ラリーカー】
 ●ヤリスWRC(2020年WRC参戦仕様)
 ●チームランドクルーザー・トヨタオートボディ326号車(ダカールラリー2020参戦車)
【コンセプトカー】
 ●86 BLACK LIMITED Concept(ベース車両:86)

画像3。トヨタが東京オートサロン2020に出展するレーシングカー「GR スープラ GT4」。

画像3。レーシングカー「GR スープラ GT4」。欧州で2020年3月から発売を開始し、日本では同年10月頃を予定。予価17万5000ユーロ(1ユーロ122円換算で2135万円)。

 モデリスタとTRDはコラボレーションを実施し、目玉は「プリウスPHV」ベースの「AMBIVALENT “RD” PRIUS PHV CONCEPT」。公開されたイメージによれば、東京モーターショー2019でレクサスが出展した「LF-30 Electricfield」(画像4)に似た、SF映画に登場しそうなデザインとなっている。イメージイラストは、モデリスタとTRDが共同で開設した東京オートサロン2020特設サイトで見ることが可能だ。

画像4。レクサスが2030年を想定して開発したコンセプトEV「LF-30 Electricfield」。

画像4。レクサスが2030年を想定して開発したコンセプトEV「LF-30 Electricfield」。

 また個別にはモデリスタが2台、TRDが2台を出展する予定だ。

【モデリスタ出展車両】
●ALPHARD MODELLISTA(ベース車両:アルファード)
●VELLFIRE MODELLISTA(ベース車両:ヴェルファイア)

【TRD出展車両】
●RAV4 TRD “Field Monster”(ベース車両:RAV4)
●TRD HILUX(ベース車両:ハイラックス)

 イベント情報は、まず1月10日11時45分からは、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamの2020年新体制と、GRヘリテージパーツプロジェクトの発表が予定されている。そのほか、「GRヤリスはこうして生まれた!誕生秘話」、「寿一と一緒に学ぶ!GRヤリスワークショップ」、「e-Motorsports スペシャルレース」など、ステージイベントも3日間目白押しとなっている。

 またモデリスタとTRDの共同ブースでは、1月10日10時から「AMBIVALENT “RD” PRIUS PHV CONCEPT」のプレスカンファレンスが行われ、アンヴェールを実施。それを担当するのが女優・タレントの釈由美子さんで、彼女のトークショーも予定されている(報道陣優先のため、一般来場者は観覧が制限される可能性あり)。

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続いてホンダ系

ホンダ&MUGEN&ホンダアクセスは「NSX」2020年式など、計20台を出展予定

画像5。東京オートサロン2020のホンダブースのイメージ。

画像5。東京オートサロン2020のホンダブースのイメージ。「NSX」2020年式などが展示される予定。

 ホンダブースのコンセプトは、2019年から引き継いでの「クルマ好きが集う場」(バイクも市販2台、レース用3台が展示される)。ホンダ本体のブースにはホンダの新車やHonda Racingのレーシングカー、ホンダアクセスのコンプリートカー・ブランド「モデューロX」の車両などが展示される。そしてホンダ本体とシームレスにMUGENブースが併設され、MUGENのレーシングカーやカスタマイズカーなどが展示される。場所はホール4から5にかけてまたがる形(中ホール)だ。そしてホンダアクセスはモデューロのブランド名で、例年通り別枠でホール9(北ホール)に出展の予定。展示車両については後ほど紹介。

 本体ブースの目玉は、2代目「NSX」2020年式(画像6)。エキサイティングカラー・シリーズ第2弾となる専用色インディイエロー・パールIIをまとった「NSX」は日本初公開となる。

画像6。新色インディイエロー・パールIIの2代目「NSX」2020年式。東京オートサロン2020で日本初公開。

画像6。新色インディイエロー・パールIIの2代目「NSX」2020年式。

 このほか、1月発売予定の「シビック セダン/ハッチバック」のマイナーチェンジモデルや、11月に発売を開始したモデューロXの新車「ヴェゼル ツーリング モデューロX」など、発売予定を含めた市販車を合計4台展示。MUGENのパーツ・アクセサリー装着車やモデューロXなどのコンセプトカーなどは、6台をラインナップする予定だ。そして、F1マシンなどのレーシングカーも6台が展示される。

【市販車】
 ●NSX(4月発売マイナーチェンジモデル)
 ●シビック セダン/ハッチバック(1月発売予定マイナーチェンジモデル:画像7)
 ●S660(1月発売予定マイナーチェンジモデル)

画像7。ホンダが東京オートサロン2020に出展する「シビック セダン」(奥)と「シビック ハッチバック」のマイナーチェンジモデル。

画像7。「シビック セダン」(奥)と「シビック ハッチバック」のマイナーチェンジモデル。

【モデューロX(市販車)】
 ●ヴェゼル ツーリング モデューロX(2019年11月発売開始)

【カスタマイズモデル】
 ●N-ONE Café Racer Concept(ベース車両:N-ONE)
 ●CR-V BLACK EDITION Custom Concept with THE CHECK SHOP(ベース車両:CR-V)

【MUGEN】
 ●MUGEN S660 Concept(ベース車両:S660)
 ●MUGEN FIT Prototype(ベース車両:フィット)

【モデューロXコンセプトカー】
 ●FREED Modulo X Concept(ベース車両:フリード)
 ●FIT Modulo X Concept(ベース車両:フィット、画像8)

画像8。ホンダが東京オートサロン2020に出展する「FIT Modulo X Concept」。

画像8。「FIT Modulo X Concept」。2月にフルモデルチェンジしての発売が予定されている4代目「フィット」がベースだ。

【レーシングカー】
 ●スクーデリア・トロロッソ・ホンダ「STR13」(2019年F1出場カラーモデル)
 ●アストンマーティン・レッドブル・ホンダ「RB14」(2019年F1出場カラーモデル)
 ●NSX-GT(2020年スーパーGT GT500クラス参戦予定車両:画像9)
 ●MOTUL MUGEN NSX-GT 16号車(2019年スーパーGT GT500クラス参戦車両)
 ●SF19 TEAM MUGEN 16号車(2019年スーパーフォーミュラ参戦車両)
 ●シビック TCR 86号車(2019年ワールド・ツーリングカー・カップ)

画像9。ホンダが東京オートサロン2020に出展する「NSX-GT」(2020年スーパーGT GT500クラス参戦車両)。

画像9。ホンダが、2020年のスーパーGT GT500クラスに参戦させる予定の「NSX-GT」。「クラス1」レギュレーションに則って開発された。

 ホンダの関連会社として、パーツ・アクセサリー類を手がけてきたホンダアクセスは、本体ブースでモデューロXの車両を展示する一方、独自にブースを構え、毎年ひと味違ったホンダ車ベースのコンセプトカーを展示している。今回のテーマは「乗り物で人と人がつながる」。”世代をつなぐ”、”生活をつなぐ”、”心をつなぐ”乗り物をコンセプトモデルとして形にしたという。今回は4台を出展予定だ。

【ホンダアクセス出展予定車両】
 ●S2000 20th Anniversary Prototype(ベース車両:S2000)
 ●CIVIC CYBER NIGHT JAPAN CRUISER 2020(ベース車両:EK9型シビック タイプR:画像10)
 ●KACHATTO-WAGON(カチャットワゴン、ベース車両:ステップ ワゴン)
 ●AIBOU(アイボウ、ベース車両なし)

画像10。ホンダアクセスが東京オートサロン2020で出展する「CIVIC CYBER NIGHT JAPAN CRUISER 2020」。

画像10。「CIVIC CYBER NIGHT JAPAN CRUISER 2020」。現行10代目の1車種である「シビック タイプR」がベースだ。

 イベント情報は、まず1月10日14時30分から開始となる「2020 SUPER FORMULA / SUPER GT キックオフミーティング」(ホンダ本体のブース開催)で、2020年のモータースポーツ参戦体制が発表される予定だ。そのほか、複数のトークショーが3日間にわたってステージイベントとして行われる。内容は、モデューロXの車両開発担当者や、レーシングドライバーなどを招いてのトークショーとなっている。

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最後は日産系

日産&NISMO&AUTECHは「Nissan GT-R50 by Italdesign」など、計14台を出展予定

画像11。日産が東京オートサロン2020に出展する1億円超えのスーパーカー「Nissan GT-R50 by Italdesign」市販モデル。

画像11。1億円超えのスーパーカー「Nissan GT-R50 by Italdesign」市販モデル。

 これまで同様に、日産本体と、モータースポーツ/ハイパフォーマンス部門のNISMO、そしてカスタマイズを手がけるオーテックジャパンが一体となってブースを出展する。ブースはホール2から3(西ホール)にかけてまたがる形だ。

 目玉は、1億円オーバーのスーパーカー「Nissan GT-R50 by Italdesign」市販モデル(画像11)だろう。そのほか、9月にビッグマイナーチェンジが実施された13代目「スカイライン」がベースの「SKYLINE 400R SPRINT CONCEPT」など、コンセプトカーも要チェックだ。

【市販車】
 ●Nissan GT-R50 by Italdesign(50台限定:画像11)
 ●GT-R 50th Anniversary(3月までの期間限定車)
 ●フェアレディZ 50th Anniversary(3月までの期間限定車)
 ●NV350 キャラバン プレミアムGX Urban CHROME(画像12)
 ●エルグランド ハイウェイスター Jet Black Urban CHROME(2020年初め発売予定)

画像12。日産が東京オートサロン2020で出展する「NV350 キャラバン プレミアムGX Urban CHROME」。

画像12。「NV350 キャラバン プレミアムGX Urban CHROME」。

【コンセプトカー】
 ●SKYLINE 400R SPRINT CONCEPT(ベース車両:スカイライン400R、画像13)
 ●SKYLINE DELUXE ADVANCED CONCEPT(ベース車両:スカイライン)

画像13。日産が東京オートサロン2020で出展する「SKYLINE 400R SPRINT CONCEPT」。

画像13。「SKYLINE 400R SPRINT CONCEPT」。13代目に追加設定された最強グレード「400R」をよりレーシーに仕立て上げた1台。

 NISMOは、「GT-R NISMO」2020年式や「リーフ NISMO」など、その名を冠した日産車ベースのハイパフォーマンスモデルを出展。また、2019年のスーパーGTのGT500クラスに参戦した「MOTUL AUTECH GT-R」や、同年の全日本EV-GPシリーズに参戦した「リーフ e+」などのレーシングカーも展示の予定だ。

【NISMO市販車】
 ●GT-R NISMO
 ●リーフ NISMO
 ●ノート e-POWER NISMO S Black Limited(画像14)

【レーシングカー】
 ●MOTUL AUTECH GT-R(2019年スーパーGT GT500クラス参戦車)
 ●リーフ e+(2019年全日本EV-GPシリーズ参戦車)

画像14。日産が東京オートサロン2020で出展する「ノート e-POWER NISMO S Black Limited」。

画像14。「ノート e-POWER NISMO S Black Limited」。

 「AUTECH」とは、オーテックジャパンが立ち上げたスポーティーかつ高級感漂うスタイリングを特徴とするブランドだ。今年も、同社創業の地である湘南・茅ヶ崎の「海」と「空」のイメージから想起したというブルーをまとったコンセプトカーを2台出展する。

【AUTECHコンセプトカー】
 ●セレナ e-POWER AUTECH Multi Bed Concept(画像15)
 ●エルグランド AUTECH CONCEPT

画像15。日産が東京オートサロン2020で出展する「セレナ e-POWER AUTECH Multi Bed CONCEPT」。

画像15。「セレナ e-POWER AUTECH Multi Bed CONCEPT」。

 日産はモータースポーツの参戦体勢の発表などは特に予定していないが、KONDO RACINGを率いる人気タレントの近藤真彦監督や、NISMOチームのレーシングドライバーらによるトークショーなど、こちらもまた3日間にわたって複数のステージイベントが開催される予定となっている。

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