年末年始の渋滞予測2019~2020。東名高速で約3倍の所要時間【NEXCO中日本】
NEXCO中日本は、同社管内の高速道路における年末年始(2019~2020年)の渋滞予測を発表した。渋滞のピークは上下線ともに1月2、3日。東名高速で最大35km。中央道と名神高速で最大20kmの渋滞が発生する見込みだ。
NEXCO中日本管内の渋滞ピークは1月2、3日
NEXCO中日本によると、同社管内の高速道路で渋滞が多くなるのは、上下線ともに1月2、3日となる見込み。この2日間の下り線では、10km以上の渋滞が15回発生。上り線では、10km以上の渋滞が19回発生すると予測されている。
【NEXCO中日本・年末年始の渋滞回数(ピーク日)】
下り線
・1月2日 10km以上の渋滞が8回発生
・1月3日 10km以上の渋滞が7回発生
上り線
・1月2日 10km以上の渋滞が10回発生(うち1回は30km以上)
・1月3日 10km以上の渋滞が9回発生(うち1回は30km以上)
NEXCO中日本は、これらの日を避け比較的渋滞が少ない1月4、5日に利用日を変更するよう呼びかけている。道路ごとの渋滞状況を見てみよう。
東名高速では最大延長35kmの渋滞
東名高速において、ピーク時の渋滞長が20km以上となる渋滞区間を以下にまとめた。
【東名高速の20km以上の渋滞(下り)】
・12月28日(土)6~17時 横浜町田IC ⇒ 秦野中井IC
渋滞長30km 所要時間約75分(通常より約50分増)
・12月29日(日)6~17時 横浜町田IC ⇒ 秦野中井IC
渋滞長30km 所要時間約75分(通常より約50分増)
・12月30日(月)6~17時 横浜青葉IC ⇒ 秦野中井IC
渋滞長30km 所要時間約75分(通常より約50分増)
・1月2日(木)7~18時 東京IC ⇒ 海老名JCT
渋滞長20km 所要時間約50分(通常より約35分増)
【東名高速の20km以上の渋滞(上り)】
・12月29日(日)14~21時 秦野中井IC ⇒ 横浜町田IC
渋滞長25km 所要時間約60分(通常より約45分増)
・12月30日(月)14~21時 秦野中井IC ⇒ 横浜町田IC
渋滞長25km 所要時間約60分(通常より約45分増)
・1月1日(水)12~23時 大井松田IC ⇒ 横浜町田IC
渋滞長30km 所要時間約75分(通常より約50分増)
・1月1日(水)13~20時 裾野IC ⇒ 大井松田IC
渋滞長20km 所要時間約50分 (通常より約35分増)
・1月2日(木)8~翌1時 大井松田IC ⇒ 横浜町田IC
渋滞長30km 所要時間約75分(通常より約50分増)
・1月2日(木)10~24時 裾野IC ⇒ 大井松田IC
渋滞長20km 所要時間約50分 (通常より約35分増)
・1月3日(金)8~翌1時 御殿場IC ⇒ 横浜町田IC
渋滞長35km 所要時間約85分(通常より約60分増)
・1月3日(金)10~24時 裾野IC ⇒ 大井松田IC
渋滞長20km 所要時間約50分 (通常より約35分増)
・1月4日(土)12~23時 御殿場IC ⇒ 横浜町田IC
渋滞長35km 所要時間約85分(通常より約60分増)
東名高速で最も長い渋滞は、1月3日と4日に御殿場IC ⇒ 横浜町田ICで発生。この区間を通過するのに通常の約3.2倍の時間を要する。
名神高速で最大延長20kmの渋滞
名神高速において、ピーク時の渋滞長が15km以上となる主な渋滞区間は以下の通り。
【名神高速の主な渋滞(上り)】
・12月27日(金)15~20時 大垣IC ⇒ 一宮IC
渋滞長15km 所要時間約40分(通常より約30分増)
・1月2日(木)14~24時 養老JCT ⇒ 一宮IC
渋滞長20km 所要時間約50分(通常より約35分増)
・1月3日(金)11~23時 養老JCT ⇒ 一宮IC
渋滞長20km 所要時間約50分(通常より約35分増)
・1月4日(土)13~20時 養老JCT ⇒ 一宮IC
渋滞長20km 所要時間約50分(通常より約35分増)
名神高速で最も長い渋滞は、1月2~4日に養老JCT ⇒ 一宮ICで発生。この区間を通過するのに通常の約3.3倍の時間を要する。
中央道では所要時間約5倍の渋滞が発生
中央道において、ピーク時の渋滞長が15km以上となる主な渋滞区間は以下の通り。
【中央道の主な渋滞(上り)】
・12月27日(金)6~13時 国立府中IC ⇒ 高井戸IC
渋滞長15km 所要時間約40分(通常より約30分増)
・1月1日(水)14~21時 大月IC ⇒ 八王子JCT
渋滞長15km 所要時間約60分(通常より約45分増)
・1月2日(木)9~17時 国立府中IC ⇒ 高井戸IC
渋滞長15km 所要時間約40分(通常より約25分増)
・1月2日(木)10~22時 大月IC ⇒ 八王子JCT
渋滞長20km 所要時間約80分(通常より約65分増)
・1月3日(金)10~22時 大月IC ⇒ 八王子JCT
渋滞長20km 所要時間約80分(通常より約65分増)
・1月4日(土)12~20時 大月IC ⇒ 八王子JCT
渋滞長15km 所要時間約60分(通常より約45分増)
中央道で最も長い渋滞は、1月2日と4日に大月IC ⇒ 八王子JCTで発生。この区間を通過するのに通常の約5.3倍の時間を要する。
NEXCO中日本管内における年末年始の渋滞の主な要因は、サグ部などでの速度低下、IC・SA・PAなどの合流部における交通集中によるもので、通過するのに通常の2~5倍ほどの所要時間が見込まれる。そのため、NEXCO中日本は、利用日、時間帯の変更を呼びかけている。
なかでも特に長い渋滞が発生するのは、12月28~30日の東名高速(下)・秦野中井IC付近(横浜町田IC ⇒ 秦野中井IC)と1月3、4日の東名高速(上)・大和トンネル付近(御殿場IC ⇒ 横浜町田IC)で、どちらも最大延長30km以上の激しい渋滞となる見込みだ。この渋滞を回避するにはどうすればいいのだろう。
東名高速(下)・秦野中井IC付近の渋滞回避方法
NEXCO中日本によると、最も長い渋滞が発生する12月28日の東名高速(下)・秦野中井IC付近(横浜町田IC ⇒ 秦野中井IC)を走行する場合、渋滞のピークは8~15時で、渋滞がない場合に比べ約3倍(約75分)の所要時間が見込まれる。横浜町田ICを6時以前または17時以降に通過する場合の所要時間は約25分程度なので、これらの時間帯に利用するといいだろう。
この区間の秦野中井IC付近は、下り坂から上り坂に変わるサグ部および長い上り坂が続く区間のため無意識のうちに速度が低下し、渋滞の原因となるので速度に注意して運転してほしい。当該区間付近のLED表示板で速度低下のポイントを示している。
東名高速(上)・大和トンネル付近の渋滞回避方法
NEXCO中日本によると、最も長い渋滞が発生する1月3日の東名高速(上)・大和トンネル付近(御殿場IC ⇒ 横浜町田IC)を走行する場合、渋滞のピークは13~20時で、渋滞がない場合に比べ約4倍(約75分)の所要時間が見込まれる。御殿場ICを8時以前または翌1時以降に通過する場合の所要時間は約25分程度なので、これらの時間帯に利用するといいだろう。
大和トンネル手前も、下り坂から上り坂に変わるサグ部のため無意識のうちに速度が低下しやすい区間。LED表示板や横断幕で注意を促しているので、速度に注意して運転してほしい。
このようにNEXCO中日本管内の特に長い渋滞は、上下線ともに1月2、3日に集中している。この期間に当該区間の高速道路を利用予定のドライバーは、渋滞予測をチェックし、ピーク時間を避けて出発することがどの区間の渋滞においても一番の回避方法だ。