2022年01月06日 18:40 掲載

ライフスタイル 『イタリア発 大矢アキオの
今日もクルマでアンディアーモ!』第23回
イタリアにはお父さん専用の駐車場がある!? 最新のパーキングシステムにハラハラドキドキ

イタリア・シエナ在住の人気コラムニスト、大矢アキオがヨーロッパのクルマ事情についてアレコレ語る人気連載。第23回は、便利? それとも不便? 駐車に関する謎のローカルルールについて。

文と写真=大矢アキオ(Akio Lorenzo OYA)

近年はカードやスマートフォンのアプリを通じて料金が払える路上駐車スペースが出てきた。

近年はカードやスマートフォンのアプリを通じて料金が払える路上駐車スペースが出てきた。

食事中も自車を監視

 イタリア・ティレニア海沿いを走る高速道路でのこと。あるサービスエリア(SA)の駐車場で2021年秋、不思議なものを発見した。アスファルト上に「WEBCAM」と記されているのである。付近の立て看板を見て、ようやく意味がわかった。ドライバーが駐車場から離れても、自分のクルマを監視できるサービスだった。

 専用アプリケーション(アプリ)をダウンロード後、必要情報を入力してSA内のフリーWiFiに接続する。すると、駐車場に複数備えられたカメラを通じて、スマートフォン画面で自車を確認できるらしい。食事中も、いたずらや車上狙いを発見できるというわけだ。イタリア国内56カ所でSA内レストランを展開する企業「シェフ・エクスプレス」が導入を進めているものという。

 洗面所の鏡にアプリ用QRコードが貼られていたので、スキャンしてみる。ところが、スマートフォンのアプリ用ダウンロード・サービス(App Store、Google Play)の個人IDがイタリアのものでないと、ダウンロード不可の設定になっている。筆者のIDは日本登録なのでダウンロードできない。これでは、周辺各国から来た外国人も使えないことになる。

 そもそも「自分で監視できる」以上の機能はない。プライバシー保護に関する法律にしたがい、ナンバープレートや人物の顔は表示されないというから、証拠にするのもハードルが高そうだ。食事中に怪しい人物を発見しても、自分で「ゴルァ〜」と出てゆかなければならないわけで、早々にオワコン化しそうな設備である。

イタリアで一部の高速道路SAで導入が開始されている「ウェブカム監視サービス」付き駐車場。

イタリアで一部の高速道路SAで導入が開始されている「ウェブカム監視サービス」付き駐車場。

脇の表示板には、ドライバーがどうすればウェブカムを通じ自車を監視できるかが説明されている。脇の表示板には、ドライバーがどうすればウェブカムを通じ自車を監視できるかが説明されている。