2020年12月10日 12:40 掲載

ライフスタイル E8北陸道・上市スマートIC、12月13日に開通。富山県の国道8号の混雑緩和に期待

全国50か所以上で、スマートICの建設が着々と進められている。今冬から2021年春にかけて、間もなく完成予定のスマートICは複数あるが、12月13日(日)11時に開通する、NEXCO中日本管内のE8北陸道・上市スマートIC(富山県)もそのひとつだ。周辺工業団地からE8北陸道へのアクセス性向上や、国道8号の混雑緩和などが期待されている。

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神林 良輔

画像1。E8北陸道の上市スマートIC。画像奥に見えるのは、富山湾。画像提供:富山県中新川郡上市町

 12月13日(日)11時に開通が予定されている上市スマートICは、富山県中新川郡上市町(なかにいかわぐんかみいちまち)に建設されたE8北陸道の本線直結型スマートICだ(画像1)。上市町は、富山市の東側、滑川市の南側に位置する富山県北部中央に位置する町だ(画像2・3)。

 上市スマートICは、北側の滑川ICまでは約3.9km、南側の立山ICまでは約4.2kmと、従来のICのほぼ中間に位置し、上下線(石川方面、新潟方面)それぞれに出入口があるフル形式となっている。対応車種はETCを装備した全車種で、24時間運用、計画交通量は1日約1500台。

 上市スマートICは2016年6月6日に国土交通大臣より設置が許可され、同月24日より2020年12月31日までの日程で建設工事がスタートした。特に工期が延期されるような突発的な事態もなく、当初の予定通りの開通となる。

12月13日に開通するE8北陸道の上市スマートIC周辺の地図および富山県の広域図。

画像2。上市スマートICの位置図。国道8号とE8北陸道が並走する区間にあり、両道路の距離は約2kmと近い。富山県中新川郡上市町の公開資料「上市スマートICの期待される効果・位置図・完成イメージ」より。

富山県の広域拡大図。12月13日開通のE8北陸道の上市スマートICのあるのが赤枠のエリア。

画像3。富山県の全体の広域拡大図。赤枠が、画像2の上市スマートIC周辺エリア。富山県中新川郡上市町の公開資料「上市スマートICの期待される効果・位置図・完成イメージ」より。

開通が地元産業の活性化につながると期待

12月13日にE8北陸道で開通する上市スマートIC。

上市スマートICを別角度から。画像上側が立山IC側(南側)。上下線のアクセスランプが共に接している一般道が、県道148号上市水橋線。東(画像右側)へ行くと、国道8号がある。画像提供:富山県中新川郡上市町

 上市スマートICは、国道8号とE8北陸道が並走する区間に建設されており、富山県道148号上市水橋線が両道路を結ぶ。その距離も約2kmと近く、E8北陸道へのアクセスが向上することから、国道8号の混雑緩和が見込まれている。

 また、上市スマートICが開通する上市町の周辺にあるのが、富山企業団地、上条工業団地、久金工業団地、若杉・正印工業団地など、複数の工業団地だ(画像2)。これらの工業団地には、パソコンの部品関連で世界シェアが70~90%という企業が複数ある。E8北陸道へのアクセス性がよくなることで、経済効果も大きそうだ。

 なお、これらの工業団地のうち、たとえば上市スマートICから約3.3kmに位置する久金工業団地からE8北陸道にアクセスする場合、これまでの立山ICと滑川ICを利用する場合と比較して6分から13分の短縮となる。アクセス性の向上は新たな企業誘致につながり、結果として雇用も増大するなど、同地域の産業活動の活性化につながることが期待されている。

 また滑川IC~立山IC間の地域において、新たにE8北陸道に10分以内にアクセスできる居住者が約1万人増え、約6万人となる。そのため、地域の通勤圏や行動圏の拡大も予想されている。さらに、災害時の支援ルートの確保や、救急医療施設へのアクセス性の向上なども実現。このように、富山県北部に変化をもたらすスマートICが、いよいよ12月13日に開通だ。

アクセスランプ周辺を造成中のE8北陸道・上市スマートIC。

左上が北側の滑川IC方面。この角度から見ると、三叉の矛のようなイメージ。画像提供:富山県中新川郡上市町

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