2020年03月23日 10:15 掲載
ライフスタイル 埼玉県東部地区で進む新たな道路ネットワークの整備計画【AD】
埼玉県内の渋滞解消を目的とする「埼玉県渋滞ボトルネック検討ワーキンググループ」の活動
「埼玉県渋滞ボトルネック検討ワーキンググループ」(以下、WG)は埼玉県内の渋滞を解消すべく、国土交通省関東地方整備局大宮国道事務所長を座長とする、2018年10月に立ち上げられた作業部会のことだ。メンバーは大宮および北首都の両国道事務所、埼玉県、関東地方整備局道路部、警視庁、埼玉県警、NEXCO東日本、首都高速など、県内の道路交通に関わる行政機関や高速道路運営会社から15人以上の役職者が名を連ねている。
それ以前は、国道17号やE17関越自動車道など、県央地域の渋滞解消を目的としていた。しかし2015年度版道路交通センサスが公表されると、埼玉県内の市区町村別発生・集中交通量は、1位のさいたま市を筆頭に上位がC4圏央道以南に集中していることが判明。そこで2018年10月から、C4首都圏中央連絡自動車道(C4圏央道)以南も検討エリアとするWGが発足したのである。
画像1。C4圏央道以南地域の昼間12時間平均旅行速度。時速20km未満の赤と、時速20~30kmのオレンジの区間が多い。
C4圏央道以南地域の抱える課題を3つの機能軸で解決
WGでの2回の議論の結果、C4圏央道以南地域では、3つの課題が明らかになった。それは、「広範囲で速度低下や渋滞損失が発生」(画像1)、「一般道にトリップ長30km以上の交通が多く混入」、「周辺開発への支援」(画像3)という3点である。
この3点の課題を解決するために検討されたのが、画像2の「3つの機能軸」である。この機能軸における規格の高い道路ネットワークの計画の具体化に向け、検討が進められることとなった。
画像2。WGの考える3つの機能軸。これに沿った高規格道路を建設することで、C4圏央道以南地域の交通課題を解決していく計画だ。
このうち、機能軸1の外環道~国道16号間の東部地区(越谷市、吉川市、松伏町、春日部市など)は、大規模物流施設などの開発計画が複数進む地域だ(画像3)。その発展を支えるため、効果的な対策・整備手法の検討が先行して進められることとなった。そこでWGから独立する形で設立されたのが、国土交通省関東地方整備局北首都国道事務所長を座長とする「埼玉県東部地区道路検討会」である。同検討会は、WGの中でも東部地区に特に関わりのある大宮および北首都の両国道事務所、埼玉県、NEXCO東日本の役職者で構成される組織だ。
画像3。開発の進む東部地区。その発展を支えるには、新たな幹線道路や高速道路が必要だ。
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埼玉県東部地区道路検討会の活動に迫る
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