2019年11月29日 15:50 掲載

ライフスタイル 「TS050 HYBRID」vs「ヤリスWRC」も! 実車モデルが増えてきた最近のミニ四駆事情

自走可能なクルマの小型プラモデル「ミニ四駆」は1980年代初頭にデビューし、すでに40年近い歴史を持つ。これまでオリジナルデザインのクルマが主流だったが、近年は実車をモデルにした製品が登場し、注目されている。

神林 良輔

画像1。TOYOTA GAZOO Racingの「TS050 HYBRID」2019年仕様のミニ四駆。

画像1。TOYOTA GAZOO Racingのプロトタイプ・レーシングカー「TS050 HYBRID」のミニ四駆。2019年仕様の新商品として、12月14日に発売の予定だ。第59回全日本模型ホビーショーにて撮影。

 タミヤの人気ホビー・ミニ四駆(画像1)は、単三電池2本で自走する1/32スケールのクルマのプラモデル。本体価格は1000~2000円台で、子どもでも買い求めやすいことから、1980年代初頭の発売よりこれまで幾度かのブームが訪れ、今でも人気を誇る。

 別売のコース用パーツを組み合わせて自由にサーキットを組み立てることができ、複数台によるレースが可能だ。さらに、マシンのさまざまなパーツを交換することで性能をアップさせられ、チューニングも楽しめる。そんな要素を備えていることも魅力となり、実は大人もハマる奥の深いホビーだ。

近年は実車をモデルにした製品が増えつつある

 ミニ四駆は、少年マンガとそのアニメで人気を博したことなどもあり、基本的には子どもたち目線を意識したオリジナルデザインのクルマが多い(画像2)。しかし近年は、レーシングカーや市販車など、実車をモデルとした製品もリリースされるようになってきた。

画像2。ミニ四駆の商品の多くは、オリジナルデザインの現実には存在しないデザインが一般的だ。

画像2。ミニ四駆の商品の多くは、オリジナルデザインの現実には存在しないクルマが多数を占める。第59回全日本模型ホビーショーにて撮影。

 9月に開催された全日本模型ホビーショーでは、TOYOTA GAZOO Racingの「TS050 HYBRID」や「ヤリスWRC」、トヨタ「GRスープラ」(画像3)など、実際のレーシングカーやラリーカー、そして市販スポーツカーなどをモデルとしたミニ四駆が展示されていた。

画像3。17年ぶりに復活した「GRスープラ」のミニ四駆も開発中。発売日は未定。

画像3。現在鋭意開発中のトヨタ「GRスープラ」のミニ四駆(発売日未定)。第59回全日本模型ホビーショーにて撮影。

 TOYOTA GAZOO Racingは、レーシングカーやラリーカーが子どもたちの人気を得てこそ、日本においてモータースポーツが真の人気を得ていくと考えているのだろう。これらのミニ四駆だけでなく、この11月から12月にかけてはレーシングカー「TS050 HYBRID」のラジコン(画像4)やスケールモデルなどの新商品が複数ラインナップされている。

画像4。タミヤの1/10スケールラジコン「1/10RC XB TOYOTA GAZOO Racing TSTS050 HYBRID(F103GTシャーシ)」。

画像4。タミヤの1/10スケールラジコン「1/10RC XB TOYOTA GAZOO Racing TS050 HYBRID(F103GTシャーシ)」。カラーリングは2018年仕様。11月2日に発売された。第59回全日本模型ホビーショーにて撮影。

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ミニ四駆ならではの勝負も!

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