【冬の車中泊を完全ガイド】注意点から防寒グッズまで徹底解説
冬の車中泊は、澄んだ空気や美しい雪景色など、冬ならではの楽しみがあります。一方で寒さや積雪、路面凍結といったリスクもあるため、スポット選びや準備、対策が重要です。この記事では、冬の車中泊を安全かつ快適に過ごすために、冬に適した車中泊スポットの選び方や安全対策を徹底解説。冬の車中泊に向けて、準備を万端にして出かけましょう。
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目次
記事提供元/カエライフ
雪や寒さが大敵! 冬の車中泊で注意すべきポイント
冬の車中泊では、ほかの季節にはない注意点がいくつかあります。対策が不十分だと体調不良や大きな事故につながる恐れもあるので、準備はしっかりしておきましょう。まずは、冬に車中泊をする際の注意点から解説します。
凍結路や雪道に注意
凍結路や雪道は事故の危険性が高まるので注意が必要
冬の車中泊では、凍結路や雪道を運転するシーンも想定されるため、装備や運転方法に気を配り、事故を防ぐための対策をしましょう。
雪が降らない地域でも、冷え込みが厳しい日の朝晩は道路が凍結している場合があります。特に、風通しのよい橋や陸橋、トンネルの出入り口付近などは気温が低く、凍結しやすいため注意が必要です。
また平地では晴れていても、標高が高い場所では雪が降っていたり、路面に雪が残っていたりすることも考えられます。そのため、冬ならではの対策が必要です。
冬装備の基本として、タイヤはスタッドレスタイヤへ交換しておきましょう。雪の降らない地域であっても、凍結路面でのグリップ力が大幅に向上します。また、急な積雪や規制区間に備えてチェーンも携行しておくと安心です。
寒さでタイヤの空気圧は下がりやすいため、出発前のチェックも欠かせません。タイヤ以外にも、車体に積もった雪を除去するスノーブラシや、フロントガラスの霜を溶かす解氷スプレーなどを車内に備えておくと、朝の出発時に慌てずに済みます。
運転では、急発進や急ブレーキを避けるのはもちろん、エンジンブレーキを意識して使ってスリップを防ぐことが大切です。また、車間距離は通常の2倍以上を心がけ、余裕を持った運転を実践しましょう。
寒さへの対策は必須
寒さで体調を崩してしまうことも多いので注意
エアコンを入れていない車内は屋外と同じぐらいまで冷え込むため、冬の車中泊では必ず寒さ対策をしてください。
JAFの実験によると、外気温が約-10℃、車内温度が約25℃の条件でエンジンとエアコンを停止させた結果、約3時間後には車内温度が氷点下まで下がりました。
エアコン停止後に測定した車内温度の変化を表したしたグラフ(出典:くるくら)
このような車内環境では低体温症のリスクが高く、寒さ対策をせずに長時間過ごすと、震えや判断力の低下、意識障害などの症状が現れる危険性があります。重症化すると命に関わる場合もあるため、決して軽視してはいけません。
安全に車中泊を行うためには、クルマの断熱や身体の保温など、入念な寒さ対策が欠かせません。車両の断熱対策では、窓にシェードや銀マットを設置し、床にも断熱マットを敷くことで、外気の冷たさを遮断できます。
服装面では、薄手の衣類を重ね着して体温調節が容易になる「レイヤリング」が効果的。特に首、手首、足首の「3首」を重点的に保温することで、血流を良好に保ち、全身の冷えを防げます。
さらに、冬用の寝袋や電気毛布、湯たんぽなどの防寒アイテムを組み合わせることで、より効果的な保温が可能です。
エアコンやエンジンのかけっぱなしはNG
冬に限らず車中泊中はエンジンを切るのがマナー
寒いからといって、車中泊中にエアコンやエンジンをかけっぱなしにするのはNGです(ガソリン車・ハイブリッド車の場合)。
停車中にエアコンを長時間稼働させると、バッテリーが上がってしまう原因になります。環境に配慮する意味でも、エアコンの使用は必要最低限にとどめるのがベストです。
また、エンジンのかけっぱなしも環境への悪影響が懸念されるほか、燃料消費量も1時間あたり約1Lと無視できない量になります。周囲への騒音や思わぬ事故にもつながる可能性があるため、必ずエンジンを切りましょう。
深夜のアイドリングを禁止する条例がある地域も多く、近隣住民への配慮もマナーです。
また、積雪がある場所でエンジンをかけっぱなしにするのは非常に危険です。エンジンをかけている間に雪が積もってマフラーがふさがってしまうと、排気ガスが車内に流れ込み、一酸化炭素中毒となる恐れがあります。
このようなリスクに備えて、一酸化炭素を検知して警報を発するCO警報器を車内に設置しておくと安心です。
冬の車中泊では服装を工夫したり、電気毛布や湯たんぽ、安全性の高いポータブルヒーターなどの防寒グッズを活用して、車載のエアコン以外で寒さ対策を行いましょう。
緊急時のトラブルでも対応できるように
冬の車中泊では、悪天候による立ち往生や車両トラブルなど、予期しない事態に備えた準備が重要です。
まず、食料や飲料水は最低24時間分を備蓄しておきましょう。雪や凍結で身動きが取れなくなった場合でも、十分な量があれば安心して復旧や救援を待つことができます。
また、安全のためには電源確保も欠かせません。モバイルバッテリーや手回しラジオ、ライトを準備しておけば、バッテリー上がりや停電時でも通信手段を維持し、最新の気象情報や道路状況を把握できます。
車両のスタックに備えて、ショベル、牽引ロープ、サンドラダーなどの脱出用具も携行しておきましょう。雪にはまってしまった際の自力脱出に役立ちます。また、長時間の立ち往生に備えて、車載簡易トイレや携帯トイレも用意しておくと、非常時でも安心です。 JAFや加入している保険会社のロードサービスの連絡先を事前に確認し、トラブル発生時にすぐに連絡できるようにしておきましょう。さらに、車両の位置情報を家族や友人と共有できる位置情報共有アプリなどを活用すれば、万が一の際にも迅速な救援を受けることが可能です。
天気情報は細かくチェック
冬の車中泊では、天候の急変が大きなリスクとなるため、出発前、移動中ともに最新の天気情報をこまめにチェックすることが重要です。スマホやタブレットの天気予報アプリや、車載テレビ、ラジオなどを積極的に活用し、降雪予報、暴風雪警報、気温の急低下などに注意を払いましょう。
天気情報とあわせて、道路状況ライブカメラや交通情報も確認する習慣をつけることが大切です。実際の路面状況や通行規制の有無を把握することで、より安全なルートを選択できます。
また、標高差による天候の違いにも要注意です。平地では晴れていても、山間部では吹雪いているといったケースは珍しくありません。目的地の標高や地形を事前に確認し、現地の気象条件を想定した準備を整えておきましょう。
万が一の天気急変に備えて、避難できる場所を事前にリストアップしておくことも重要です。道の駅やサービスエリア・パーキングエリアなど、24時間利用可能で安全に過ごせる施設の位置を把握し、緊急時には迷わず避難できるよう準備しておきましょう。
冬の車中泊の安全対策と快適テクニック
クルマの装備や服装などを工夫すると快適に車中泊を楽しめる
先述の「冬の車中泊で注意すべきポイント」を踏まえた上で、冬の車中泊を安全かつ快適にするためのポイントを解説します。
以下の3つの観点に焦点を当て、具体的な対策やおすすめの防寒グッズをご紹介していくので、参考にしてみてください。
- クルマの装備を冬仕様にする
- しっかり防寒できる服装にする
- 車中泊グッズを活用する
【クルマの装備】冬の車中泊の最優先事項!
クルマの装備は、主に「タイヤの準備」と「クルマの断熱」に分けられますが、いずれも冬に安全かつ快適な車中泊を楽しむためには、最優先すべきポイントです。
ここで紹介する内容を参考に、クルマの装備を冬仕様にして車中泊に臨みましょう!
雪道や凍結路に備えたタイヤ装備に
冬の車中泊では車内での寒さ対策に目が行きがちですが、まずはタイヤを冬装備にすることが先決です。
安全に車中泊スポットへ辿り着くためにも、凍結路や雪道に備えて、スタッドレスタイヤやチェーンを準備しましょう。
スタッドレスタイヤは凍結路や雪道のために開発されたものであるため、冬の走行では装備しておくのがベストです。その際には摩耗具合の確認も忘れてはいけません。プラットフォーム(摩耗限界表示)を定期的にチェックし、摩耗が進んでいる場合は早めに交換しておきましょう。また、スタッドレスタイヤの製造年も同時に確認しておきましょう。あまり古いと性能が落ちている可能性があります。
寒さでタイヤの空気圧は低下するため、寒冷地仕様の適正な空気圧に調整しておくのも大切です。
また、チェーンを装着する場合は、プラスチックやゴムで作られた耐久性の高いものを選んだほうが安心です。事前に装着練習をしておくと、いざという時にスムーズに対応できます。
「オートソック」や「スプレーチェーン」はあくまでも緊急用の装備で、耐久性や持続性が高くない点に注意しましょう。
足回り以外にも、冬用ワイパーへの交換やウォッシャー液の不凍仕様への変更など、冬装備を整えることが大切です。
4WD(四輪駆動機構)車両であっても過信は禁物。事故やトラブルリスクを軽減できるよう、緊張感をもって運転に臨みましょう。
また、タイヤを冬装備にしたからといって過信せず「凍結や雪のせいでスリップしてしまうかもしれない」と考えて、以下のように安全運転を心がけましょう。
- 運転を始める際にアクセルやブレーキの感覚を確かめる
- 普段よりも速度を抑え、車間距離を広めに取る
- 早めに減速して、ブレーキはゆっくりと踏む
- 急発進や急ハンドルを控える
安全のためには常に路面や天候の状況に気を配り、悪路・悪天候の際には運転を控える判断も大切です。
シェードや銀マットで窓を断熱
車種専用のシェードを装着した様子
外からの冷気は主にガラス窓を通して伝わるため、シェードを使って窓を断熱しましょう。
車種専用のシェードは、ジャストサイズで隙間なく装着できるのでおすすめです。さらに断熱効果を高めるために、窓とシェードの間に空気層を作ると保温性が向上します。
できるだけコストを抑えたい場合は、厚手の銀マットや100円均一ショップのアルミ保温シートでシェードを自作するのも1つの手です。
100均の「アルミ保温シート」を加工せず装着した様子
銀マットやアルミシートは加工せずにそのまま装着することもできるため、かけられる手間や予算に合わせてベストな方法を選んでください。
▼シェードの自作方法についてはこちらの記事をチェック
車用サンシェードってどれだけ効果あるの? 選び方や100均グッズでの自作方法も解説
またHonda車では、純正アクセサリーとして「プライバシーシェード」が販売されています。
N-VAN用の「プライバシーシェード」
フリード(旧型)用の「プライバシーシェード」
吸盤や面ファスナーで固定するため安定感があるほか、装着方法が簡単なのもうれしいポイントです。詳しい装着方法は動画でも解説しているので、ぜひご覧ください。
▲N-VAN用「プライバシーシェード」の装着方法
▲フリード(旧型・2019年モデル)用「プライバシーシェード」の装着方法
断熱対策は窓だけでなく、リアハッチやサンルーフも忘れずに行いましょう。
これらの部分も熱が逃げやすいポイントです。専用の断熱材がない場合でも、手持ちの毛布やタオルを窓にかけるだけでも一定の断熱効果が期待できます。
また、シェードには断熱効果に加えて遮光効果もあるため、車内が外から見えにくくなり、プライバシー保護にも役立ちます。周りの目を気にすることなく、安心して車中泊を楽しめるでしょう。
ステップからの冷気もシャットアウト
写真の赤丸がステップ部分。隙間をしっかり埋めよう
冬の車中泊では、ステップから侵入するわずかな冷気も侮れません。窓をしっかり断熱しても、ステップから外気が侵入することで車内温度が下がったり、就寝中に体が冷えてしまったりする場合があります。
ステップからの冷気を遮断する方法は簡単で、衣類やタオルなどを入れたビニール袋をステップに詰めるだけでOK。ビニール袋に衣類を詰める際は、空気をしっかり抜かずに適度に膨らませておくと、空気層が断熱効果を高めてくれます。
ステップ以外にも、スライドドアの下部やバックドアの隙間など、細かな冷気侵入ポイントをあわせてふさいでおきましょう。これらの部分は見落としがちですが、確実に対策することで車内の保温性が大幅に向上します。
より防寒効果を高めたい場合は、ウレタンマットやスポンジを適切なサイズにカットして詰める方法もおすすめです。
ステップを埋めるための専用品はありませんが、手持ちのアイテムで簡単に対策できるため、車内の暖かさを保つために積極的に活用しましょう。
【服装】ちょっとした工夫でしっかり防寒できる!
冬の車中泊では、防寒対策として保温を意識した服装選びも重要です。また、身体のポイントに絞って重点的に温めることで、より高い保温効果が期待できます。寒さが厳しい場合、電熱ウェアも活用しましょう。
「レイヤリング」を意識した服装に
レイヤリングを意識した服装にするだけで、車中泊の快適度はグッと高まります。
レイヤリングとは登山などで用いられている服装の考え方で、「ベースレイヤー」「ミドルレイヤー」「アウターレイヤー」の3層に分けて重ね着するのが特徴です。レイヤリングを取り入れることで、ウェアの機能を最大限に発揮するとともに、環境に応じて服装を細かく調整できるというメリットもあります。
- ベースレイヤー:汗を素早く吸収して肌の表面をドライに保つ役割がある
- ミドルレイヤー:通気性を保ちながら、保温性を確保する役割がある
- アウターレイヤー:雨・風・雪などから体を守る役割がある
冬場でも、体を動かした際や就寝中には汗をかくことがあるので、ベースレイヤーには吸湿・速乾性のある素材を選ぶのが重要です。綿素材は乾きにくく冷えの原因となるため避けましょう。
ミドルレイヤーには、保温性がありながら透湿性や速乾性も損なわない、薄手のフリースやインナーダウンを選びましょう。状況に応じて着脱しやすい前開きタイプを選ぶと、体温調整がより便利になります。
例えば、モンベルの「スペリオダウン ラウンドネックジャケット」などがミドルレイヤーとしておすすめです。
サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL、M-R(M ゆったり幅)、L-R(L ゆったり幅)
カラー:ブラック、ダークグリーン、ダークグレー、ネイビー、ワインレッド
重量:165g(平均)
素材:表地/20デニール・バリスティック®ナイロン・リップストップ、裏地/10デニール・バリスティック エアライト®ナイロン・リップストップ、中綿/800フィルパワー・EXダウン
ポケット:2個(腰2)
サイズ:XS、S、M、L、XL、M-R(M ゆったり幅)、L-R(L ゆったり幅)
カラー:ブルーグリーン、ブラック、アイボリー、カーキ
重量:145g(平均)
素材:表地/20デニール・バリスティック®ナイロン・リップストップ、裏地/10デニール・バリスティック
エアライト®ナイロン・リップストップ、中綿/800フィルパワー・EXダウン
ポケット:2個(腰2)
アウターレイヤーには雨・風・雪などから体を守る役割がありますが、車中泊の場合は車内で過ごす時間がほとんどなので、基本的には普通のアウターを着れば問題ありません。
ただし、豪雪地帯や天候が悪い日に車中泊をする場合、防風・防水性に加えて透湿性のあるアウターを用意しておくと、ムレを防ぎつつ快適に過ごせ、トイレや買いものなどで外に出る際も快適です。
就寝時は、アウターを脱いでベースレイヤーとミドルレイヤーの組み合わせで寝袋に入ると、体温調整がしやすく快適に眠ることができます。
首・手首・足首の「3首」を保温する
首・手首・足首の「3首」は、太い血管が通っているうえに皮膚が薄いため、寒さの影響を受けやすい部分です。3首の冷えは全身の冷えにもつながるので、ネックウォーマーや靴下などを使ってしっかりと保温しましょう。
特に首は、温めると体感温度が3℃前後上がると言われています。ネックウォーマーには厚手フリース素材やウール素材のものが、保温性が高いのでおすすめ。
手首にはリストウォーマーやアームウォーマーが効果的で、足首の保温にはレッグウォーマーも有効です。また靴下を1枚プラスすると約0.5℃、ひざかけを使うと約2.5℃も体感温度が変わるため、寒さを感じたら小物をうまく取り入れてくださいね。
就寝時には、ゆったりめの靴下を選んで締めつけを防ぎ、血行を妨げないよう注意しましょう。冷えを感じたらすぐに対策を取ることが、低体温症予防にもつながります。
冷え性などで足元の冷えが気になる方には、モンベルの「ダウンフットウォーマー」がおすすめです。
モンベルの「ダウンフットウォーマー」で足元がポカポカに(画像提供:モンベル)
「ダウンフットウォーマー」は保温性に優れたダウンを使用しており、車内で過ごすときや就寝時の防寒対策にぴったり。足首まで包み込む設計に加え、履き口のストレッチ素材が冷気の侵入を防止してくれるので、足元を温かく保てますよ。
サイズ:S(22~24cm)、M(24~26cm)、L(26~28cm)、XL(28~30cm)
カラー:ブラック、ブルー、レッド
重量:142g(平均)
素材:表地/10デニール・バリスティック®エアライトナイロン、裏地/クリマプラス®メッシュ+650フィルパワー・ダウン
電熱ベストも活用しよう
モバイルバッテリー付きの「インナーヒートベストセット」は冬の車中泊に最適(画像提供:アイリスオーヤマ株式会社)
電熱ベストは、内蔵されたヒーターが熱を発して温かくなる防寒ウェアです。車中泊中に車内で過ごす際やちょっとした外出をする際はもちろんのこと、自宅や屋外での作業、アウトドアシーンでも活躍します。
例えば、アイリスオーヤマの「インナーヒートベストセット」は、車中泊におすすめの電熱ベストです。背中に搭載されたヒーターは、電源ONから1分後には11℃も温度が上がるので、素早く体を温めてくれます。
さらに、軽量な点やバッテリーを外せば水洗いできる点、モバイルバッテリーが付属している点もうれしいポイントです。
サイズ:S、M、L、XL
カラー:ブラック、オフホワイト
重量:S/約308g、M/約310g、L/約312g、XL/約314g、バッテリー/約175g
素材:本体・中綿/ポリエステル100%
電熱ベストを選ぶ際は、長時間使用を考慮して10,000mAh以上のバッテリー容量があるモデルがおすすめです。また、3〜4段階の温度調整機能があると、環境に応じて細かく調整できて便利。USB Type-C対応のモデルなら充電も速く、電源切れに備えて予備バッテリーを持っておくとより安心です。
ただし、就寝時には安全面を考慮して、バッテリーを外して使用するか、低温設定での使用を推奨します。長時間の密着による低温火傷や、電気機器のトラブルを防ぐため、睡眠中の使用には十分注意しましょう。
【車中泊グッズ】ポイントを押さえて冬用アイテムをそろえよう!
ここからは、冬の車中泊に役立つおすすめグッズを紹介します。必需品とも言えるマット、寝袋、ポータブル電源については選び方も解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
「R値」に注目してマットを選ぼう
シートゥサミット「キャンプマットS.I.」
冬の車中泊で使うマットは、断熱性を表す「R値」に着目して選びましょう。R値が高いほど断熱性が高く、底冷えを防ぐ効果があります。
人によって寒さの感じ方は異なるので「気温が何℃以下ならR値は〇〇」という基準は定められていません。ただ、基本的にR値が6以上であれば、朝晩が氷点下になる季節でも使用できます。
また、マットを2枚重ねるとR値は加算されるので、薄手マットと断熱シートを併用すると保温性を高められるうえに、気温や体調に合わせて温かさを調整できるのでおすすめです。
なお、マットの厚み=断熱性の高さではありません。厚さはクッション性(寝心地)や収納性に関わるものなので、まずはR値で断熱性をチェックし、厚さは好みで選べばOKです。
R値6以上でおすすめのマットはいくつかありますが、コスパ重視の方にはR値6以上のマットの中では比較的低価格である、サーマレストの「ベースキャンプ」がぴったりです。
サイズ:R/51×183cm、L/64×196cm、XL/76×196cm
重量:R/1,140g、L/1,530g、XL/1,820g
厚さ:5cm
R値:6
素材:75Dポリエステル
同じくサーマレストから販売されている「ネオエアーXサーモNXT MAX」は、R値7.3の優れた断熱性で、寒がりな方や冷寒地で車中泊をする方に向いています。
サイズ:RW/64×183cm、L/64×196cm
重量:RW/652g、L/680g
厚さ:7.6cm
R値:7.3
素材:30DHTナイロン、70Dナイロン
寝心地のよさを重視したい方には、厚さ10cmで低反発が心地いい、シートゥサミットの「コンフォートデラックスS.I.マット」が最適。
サイズ:レギュラーワイド/183×64cm、ラージワイド/201×76cm、ダブル/201×132cm、キャンパーバン/201×115cm
重量:レギュラーワイド/1,995g、ラージワイド/2,645g、ダブル/4,445g、キャンパーバン/3,650g
厚さ:10cm
R値:6.5
素材:表地/35Dストレッチニット、裏地/75Dファブリック
「初めてのマット選びで迷ってしまう」「重視すべきポイントがわからない」という方は、断熱性・寝心地・耐久性などで高い性能を誇りながら、手を伸ばしやすい価格である、モンベルの「キャンプパッド 100」を選ぶといいでしょう。
サイズ:200x70cm
重量:2,220g
厚さ:10cm
R値:8.1
素材:表面/50デニール・ポリエステル・トリコット、側面・底面/75デニール・ポリエステル・タフタ
性能のほか、サイズや素材の触り心地などもマットを選ぶ際のポイントになるため、上記を参考にしつつ、自分好みのマットを選んでくださいね。
寝具はアウトドアメーカーの厳冬期用寝袋が◎
冬の車中泊の寝具として、自宅で使用している布団を活用する方も少なくありません。しかし、持ち運びやすさや収納性も考えると、アウトドアメーカーから販売されている厳冬期用寝袋がおすすめです。特に、頭まですっぽりと包み込むマミー型の寝袋は冬向きで、保温性が非常に高いのが特徴です。
メーカーによって多少表現は異なりますが、ほとんどの寝袋には快適に眠れる温度の目安である「快適使用温度」と、使用可能な温度の限界値である「使用可能温度」が決められています。
真冬の朝晩は平地でも氷点下まで冷え込むケースがあるため、快適使用温度が-7℃前後、または使用可能温度が-14℃前後の寝袋を選ぶといいでしょう。さらに保温性を向上させたい場合は、寝袋の下にインナーシュラフを入れたり、シュラフカバーを併用したりすると効果的です。
また寝袋の中身の素材には、羽毛を使用した「ダウン」と、ポリエステル繊維などを綿状に加工した「化繊」の2種類があります。
ダウンは軽量かつコンパクトに収納できるのがメリットですが、濡れると保温力が落ちるため、結露対策や防水カバーもセットで使うと安心です。一方、化繊寝袋は濡れても保温性が落ちにくいメリットがあり、湿気の多い地域では特に有効です。
厳冬期用の寝袋は安いものでも2万円程度、高いものだと10万円近くになりますが、ダウンのほうが高価な傾向にあるので、化繊の寝袋を選ぶと比較的コストを抑えられますよ。
厳冬期用寝袋の中でも手を伸ばしやすい価格なのが、2万円以下で購入できる、コールマンの「タスマンキャンピングマミー/L-15」。中綿の素材は化繊ですが、使用可能温度は-15℃と、寒さにしっかり対応できるスペックです。
価格だけでなく、軽さや収納性も重視したい方にはモンベルの「シームレス アルパイン バロウバッグ #0」をおすすめします。
適応身長:183cmまで
重量:2,020g
快適使用温度/使用可能温度:-7℃/-14℃
素材:生地/30デニール・スーパーマルチ・ポリエステル・タフタ、中綿/エクセロフト®(モンベル独自の化繊綿)
モンベルでは中綿がダウンの寝袋も多数展開しており、中でも「シームレス ダウンハガー800 #0」は価格と性能のバランスが優れていることから、冬に車中泊やキャンプ、登山を楽しむ方々から人気を集めています。
適応身長:183cmまで
重量:995g
快適使用温度/使用可能温度:-6℃/-13℃
素材:生地/10デニール・バリスティック エアライト®ナイロン・タフタ、中綿/800FP EXダウン
より温かい寝袋を求める方や、体格に合わせたサイズを選びたい方には、使用可能温度が低く、サイズ展開も豊富なナンガの「オーロラテックス ライト750DX」がぴったりです。
適応身長:ショート/165cmまで、レギュラー/166~178cm、ロング/179~185cm
重量:1,280g
快適使用温度/使用可能温度:-8℃/-16℃
素材:表地/15dn オーロラテックス®、裏地:15dn
リップストップナイロン、中綿/スパニッシュダックダウン
アナログな防寒グッズも侮れない
湯たんぽやカイロなど、アナログな防寒グッズも寒さ対策に効果的なので、積極的に活用しましょう。
湯たんぽはお湯を沸かす手間がありますが、就寝前に寝袋に入れておけば、寝袋に入った瞬間から温かさに包まれます。金属製よりもプラスチック製やシリコン製の湯たんぽのほうが軽くて扱いやすく、車中泊には向いています。
カイロは貼るタイプ・貼らないタイプどちらでもOKですが、低温火傷の恐れがあるため就寝時の使用は控えましょう。貼るタイプを使用する場合は、背中、腰、お腹に貼ると全身の暖かさがアップするのでおすすめです。
また車中泊の前に外出したり、車中泊キャンプをしたりする方には「靴用カイロ」が効果的。靴用カイロに加えて、つま先用カイロも用意しておくと、さらに足元の冷えを徹底的に防げます。
屋外で過ごしている間に足が冷え切ってしまうと、車内に入ってからもなかなか体温が戻らず、寒さを感じてしまいます。靴用カイロを使えば外出中も足を温かく保てるので、屋外にいる間はもちろん、車内に戻ってからの寒さ対策にもなります。
雪対策グッズも忘れずに
モンベルの「コンパクトスノーショベル」は車中泊やキャンプなどのアウトドアシーンで便利(画像提供:モンベル)
積雪が予想される地域で車中泊をする場合は、雪対策も入念に行いましょう。豪雪地帯では一晩で20〜30cm積雪することも珍しくないので、就寝前に雪かきをしておくと安心です。
モンベルの「コンパクトスノーショベル」のように、アウトドアメーカーのショベルは軽量かつコンパクトに収納できるモデルがそろっているので、ぜひチェックしてみてください。
サイズ:ブレード面/270×210mm、シャフト部の使用長/540mm・660mmの2段階、シャフト部の収納長/380mm
重量:590g
素材:シャフト・ブレード部/アルミニウム合金、グリップ部/ポリカーボネート
また、クルマに積もった雪を落とすスノーブラシやスクレーパー、雪道で脱輪した際の脱出に役立つスノーヘルパーもあると安心です。
スノーブラシは柄が伸縮するタイプが便利で、車高の高いクルマにも対応できます。雪下ろしをするときは、車体に傷がつかない柔らかいブラシ素材を選びましょう。
また、ドアや窓ガラスの凍結解除に使える解氷スプレーもあわせて用意しておくと安心です。
スノーヘルパーの代用として、サンドラダーや牽引ロープなども準備しておくと、さまざまな雪道トラブルに対応できます。
積雪が多い場合は、排気口(マフラー)付近の除雪も必須です。雪で排気口がふさがれると一酸化炭素中毒のリスクがあるため、エンジンをかける前には必ず確認し、除雪を行うようにしましょう。
ヒーターがあれば車内がポカポカ
冬の車中泊で快適な室温を保つためには、ヒーターの活用が効果的です。車中泊では電気式ヒーターの使用が基本。ガス式ヒーターは、一酸化炭素中毒や火災などの危険性があるため、使用を控えましょう。
ポータブル電源と組み合わせて使うことが前提となりますが、消費電力には注意が必要です。セラミックヒーターなら300W程度のモデルを選ぶとバッテリーへの負担を抑えられます。
より省電力で運用したい場合は、低消費電力のカーボンヒーターやパネルヒーターも選択肢として検討してみてください。これらのヒーターは穏やかな暖房効果がありながら、電力消費を抑えることができます。
ヒーターの効果を最大限に発揮させるためには、窓や床、ステップなどの断熱対策を徹底することが重要です。しっかりと断熱を行えば、低出力のヒーターでも車内は十分に温まり、快適な環境を維持できます。
ただし、安全面を考慮して、就寝中のヒーターの使用は避けましょう。起床前の短時間を使って車内を暖める程度にとどめれば安全かつ快適に車中泊を楽しめます。
▼車中泊用の暖房を紹介している記事はこちら
車中泊用の暖房は何がおすすめ? 種類や注目製品を厳選してご紹介
電気毛布で睡眠時も温かい
電気毛布は消費電力が30〜60W程度と低く、ポータブル電源でも運用しやすい優秀な防寒アイテムです。電気ヒーターと比べて電力消費を抑えられるため、長時間の使用が可能で、冬の車中泊には欠かせない存在と言えるでしょう。
タイマー付きモデルを選べば、就寝後の消し忘れ防止に役立ちます。就寝時は安全性を考慮して「弱」設定で使用し、低温火傷を防ぎましょう。さらに、インナーシュラフと併用することで保温力がアップし、より快適な睡眠環境を作ることができます。
最近では、USB給電タイプの電気毛布も販売されており、モバイルバッテリーでも使えるので、ポータブル電源が準備できない車中泊にも便利。コンパクトなので荷物スペースを圧迫しないのも魅力です。
電気毛布を使う際には、コードの断線やショート防止のため、コードの取り回しには十分注意しましょう。適切に使用すれば、電気毛布は安全で効率的な暖房手段として、冬の車中泊の強い味方になります。
結露対策グッズがあると便利
冬の車中泊では窓が結露しやすいので、結露対策グッズがあると便利です。結露をタオルで拭き取るだけでもOKですが、結露取りワイパーを使えば簡単に結露を取り除けます。
結露取りワイパーに加えて、吸水クロスやマイクロファイバータオルもあると、より効率的に水分を吸収できて便利です。
ダイソーやセリアといった100円均一ショップでは、コンパクトなものや、取った結露をペットボトルに溜められるものなど、機能的な結露取りワイパーが販売されています。自宅でも使えるアイテムなので、車中泊と兼用で1つ持っておくのがおすすめです。
また、結露を取り除く対策とあわせて、換気を適度に行うことで結露自体を減らすことも可能。車内の湿度をコントロールすることで、結露の発生を根本的に抑制できるため、結露対策グッズと組み合わせて実践すると、より快適な車中泊環境を維持できるでしょう。
【電源確保】冬の車中泊に欠かせない電源確保術
冬の車中泊では、電気ヒーターや電気毛布など、電化製品の使用が快適さを左右します。そのため、車内での電源確保は重要項目。ポータブル電源の使用が基本ですが、難しい場合は電源のある車中泊サイトを利用したり、工夫して省エネで暖を取ったりしてみましょう。
ポータブル電源の選び方と容量計算方法
冬の車中泊で使うポータブル電源は、想定できる電力消費量を補える容量のモデルを選びましょう。まず、必要な容量を正確に計算してみてください。
計算式は以下の公式で簡単に求められます。
例えば、電気毛布(50W)を8時間使用する場合、
となります。
家電を複数使う場合は、合計W数で計算しましょう。例えば、電気毛布(50W)と照明(10W)を8時間使用する場合、
が必要容量となります。
ただし、バッテリーの実際使用可能容量は、寒さやロスの影響でスペックの7〜8割程度と考えておきましょう。そのため、400Wh必要な場合は、500〜600Whクラスのポータブル電源を選ぶと安心です。
具体的な目安として、電気毛布を1晩使用するには約400Wh、セラミックヒーターを2時間使用するには
が必要になります。
ポータブル電源を選ぶ際は、バッテリーの容量表示(Wh)に注目しましょう。「mAh」表示だけでは実際の使用可能時間がわかりづらいので要注意です。また、出力ポート数と種類もチェックしましょう。AC出力、USB、DC出力など複数あると便利です。
さらに、純正弦波インバーター搭載モデルを選べば家電使用時も安定し、寒冷地対応(低温動作保証)モデルなら冬の車中泊でも安心して使用できます。
電源付き車中泊スポットの活用法
冬の車中泊では、RVパークやオートキャンプ場の電源サイトを活用するのもおすすめです。これらの施設では100Vのコンセントが利用できる場合があり、ポータブル電源の充電はもちろん、セラミックヒーターなどの高出力家電も安心して使用できます。
電源付きサイトを利用すれば、バッテリー容量を気にすることなく暖房器具を長時間使用でき、真冬でも快適な車中泊環境を維持することが可能です。特に、連泊する場合や、ポータブル電源だけでは電力が不足しがちな状況では、非常に心強い味方となります。
ただし、電源付きサイトを利用する際は、事前予約の必要性や電源使用料の有無など、利用条件を事前にチェックしておきましょう。施設によっては追加料金が発生したり、利用時間に制限がある場合もあるため、計画段階でしっかりと確認しておくことが大切です。
外部電源入力キットがあれば車内を閉め切っても電気が使える
N-VAN純正アクセサリーの「外部電源入力キット」。電源引き込み口
車内のAC電源
車中泊をより快適にする方法として、クルマにAC電源取り込み口を設置する外部電源入力キットの活用があります。外部電源コードリールとインバーターを組み合わせたキットなどが市販されており、これを設置することで電力の心配を軽減できます。
設置自体は自分でDIYすることも可能ですが、電気系統の工事は安全性を最優先に考え、専門業者での施工がおすすめ。適切な施工により、安全かつ確実に外部電源を車内に取り込むことができます。
外部電源入力キットを設置すれば、家庭用100V電源を車内に引き込めるため、長期滞在時や高出力家電の使用時に非常に便利です。ポータブル電源の容量を気にすることなく、電気毛布などの省エネアイテムだけでなくセラミックヒーターなども思う存分使用でき、真冬の車中泊でも自宅と変わらない快適さを実現できます。
省電力で効率的に暖を取る方法
冬の車中泊で電力消費を抑えながら効率的に暖を取るには、電気毛布やカーボンヒーターなど低消費電力の家電を活用することが重要です。これらの機器は30〜60W程度の消費電力で済むため、ポータブル電源でも長時間使用でき、バッテリーへの負担も軽減できます。
暖房効率を最大化するためには、窓、床、ステップなどの断熱対策を徹底することが欠かせません。しっかりとした断熱により、外からの冷気を防ぎつつ車内の熱の逃げも防げるので、少ない電力でも十分な暖かさを維持できるようになります。
さらに省電力で運用したい場合は、湯たんぽと電気毛布を併用する方法がおすすめです。就寝時に湯たんぽで寝始めの温かさを確保し、電気毛布を低設定で補助的に使うことで、電源消費を節約しながら快適に就寝できます。
ポータブル電源を選ぶ際は、「寒冷地モード」搭載モデルを選ぶと、低温下でも安定した運用が可能になります。冬の厳しい環境でも電力供給が途切れることなく、安心して暖房器具を使用できるでしょう。
地域(気温)別・冬の車中泊対策ガイド
南北に列島が連なっている日本では、同じ季節でも地域やエリアで気象状況が異なります。東北や北海道はもちろんのこと、山間部や海沿いでも寒さが厳しくなる場合があるので、各地の気象に適した対策を心得ておきましょう。
北海道・東北の対策(最低気温-20℃以下|厳冬環境での車中泊)
北海道や東北地方の極寒環境での車中泊は、経験豊富な方以外にはあまりおすすめできません。しかし、準備や対策を徹底すれば無事に乗り切れます。
まず断熱を最優先で行い、窓断熱、床マット、ステップ冷気遮断は必須項目です。これらの対策なしでは、どれだけ暖房器具を使っても車内温度を維持することは困難になります。
寝具は-10℃以下に対応した寝袋と、高R値のマットをダブルで装備しましょう。加えて、電気毛布やヒーター、カイロ、湯たんぽなど、防寒グッズをフル動員させて厳重な寒さ対策を行います。防寒着はダウンジャケットとインナーダウンを併用し、首、手首、足首の3首を完全にガードしましょう。
バッテリーの性能低下対策も重要で、ポータブル電源は車内で保温し、寒冷地仕様のモデルが基本。低温下ではバッテリー性能が大幅に低下するため、余裕を持った容量のモデルがおすすめです。
マフラー周りの雪かきはこまめに行い、排気口の確保を徹底して一酸化炭素中毒を防ぎましょう。万が一に備えて必ずCO警報器を設置し、こまめな換気を心がけてください。密閉された車内では酸素不足や一酸化炭素蓄積のリスクが高まります。夜間、フロントガラスへのワイパーの凍り付きを防ぐために、ワイパーを立てておくと安心です。
本州山間部の対策(最低気温-5〜-10℃|標高による気温差と雪対策)
本州山間部での車中泊では、夜間放射冷却による急激な冷え込みに注意が必要です。標高が高い地域では、平地との気温差が想像以上に大きくなるため、事前の気温予測だけでは判断が困難な場合があります。
昼間は比較的暖かくても、夜間には氷点下まで急激に冷え込むこともあるため、寒暖差の激しい環境に対応できるレイヤリングでこまめに体温調整を行いましょう。着脱しやすい服装を心がけることで、快適性を保つことができます。
山間部特有のリスクとして、雪崩や地吹雪への警戒も欠かせません。気象情報を細かくチェックし、悪天候が予想される場合は無理をせず計画を変更する判断も重要です。
断熱対策は必要ですが、北海道ほど極端な冷え込みにはならないため、R値6程度のマットと厳冬期用寝袋があれば十分に対応できます。
タイヤ装備はスタッドレスタイヤが必須で、念のためチェーンも必ず携行してください。山間部は急勾配やカーブが多いため、安全運転を徹底し、路面状況に応じた慎重な運転を心がけましょう。
日本海側の対策(最低気温0〜-5℃|湿った雪と強風への備え)
日本海側の冬の車中泊では、湿った重い雪への対策が必要です。重い雪はワイパーに大きな負荷をかけるため、就寝前にワイパーを立てる習慣をつけ、雪の重みでワイパーが損傷するのを防ぎましょう。ただし、強風の場合は風で立てたワイパーが折れる危険性もあるため、天候を見て判断するのがおすすめです。
日本海側では強風対策も欠かせません。周りの荷物はしっかりと固定し、ルーフボックスがある場合は開閉時に突風で持っていかれないよう注意しましょう。
湿気の多い環境で一夜を過ごした後は、車体やガラス面の凍結が発生しやすくなります。朝の凍結対策として、解氷スプレーとスノーブラシを常備しておくと安心です。
寝具や保温装備については、本州山間部と同程度のレベルで問題ありません。ただし、湿気が多い環境のため結露がひどくなりがちです。そのため、こまめな換気を心がけるとともに、除湿も意識して快適な車内環境を作りましょう。
太平洋側の対策(最低気温5℃〜0℃|比較的温暖な地域での冬の車中泊)
太平洋側の冬の車中泊では、日中は温暖でも夜間に急激に冷え込むパターンが多いため、油断は禁物です。
寝具のスペックを落としすぎないよう注意し、R値5以上のマットと快適温度-5℃程度の寝袋を用意しましょう。「暖かい地域だから」と軽装備で臨むと、思わぬ寒さに苦しむことになります。
防寒着は、昼夜の寒暖差に対応できるレイヤリングを基本とし、電熱ベストなどを活用して温度調整しやすい服装を心がけましょう。これにより、日中の活動時から夜間の就寝時まで快適に過ごすことができます。
道路の夜間凍結には注意が必要で、特に橋や高架下では路面が凍結しやすくなります。比較的温暖な地域でもスタッドレスタイヤを装着し、安全運転を心がけてください。
温度差により結露が発生しやすいため、換気や結露取りグッズの準備も忘れてはなりません。ワイパーやタオルを用意しておきましょう。
また、突発的な降雪や路面凍結に備え、緊急脱出グッズとしてショベルやスノーヘルパーも積んでおくと安心です。普段雪の少ない地域では、わずかな積雪でも交通が麻痺することがあるため、準備を万全にしておきましょう。
真冬の車中泊で注意するポイント
真冬の厳しい環境での車中泊は、基本的にはしないほうが安全です。しかし、やむを得ず実施する場合は、その地域の気候や天候を考慮した対策が重要になります。
結露と氷結対策を徹底するため、断熱、換気、除湿の3つを同時に行いましょう。車内でも水が凍るレベルの寒さになるため、ペットボトル飲料は保温ケースに入れるなどの工夫が必要になります。
バッテリーは低温下で急激に性能が低下するため、必ず寒冷地対応モデルを選び、保温カバーで管理しましょう。CO警報器を設置し、換気しながら暖房器具を使用して一酸化炭素中毒を防いでください。
ステップや窓、天井などの冷気侵入ポイントを総断熱し、体温管理は首、手首、足首の「3首」を徹底ガード。レイヤリングや電熱ウェアをうまく組み合わせて寒さ対策をしましょう。
積雪がある地域では、就寝前にマフラー周りの雪かきが必須です。また、こまめな除雪を習慣にすることで排気ガスの逆流を防げます。
寒冷地では、積雪や凍結での施設閉鎖リスクにより、トイレ問題も深刻化します。簡易トイレや携帯トイレを用意しておくと安心です。
さらに、厳しい寒さでクルマのエンジンがかかりにくくなることもあるため、ジャンプスターターやブースターケーブルも準備しておきましょう。
これらの対策を総合的に実施することで、真冬の車中泊リスクを最小限に抑えることができます。
冬の車中泊スポットの選び方
冬の車中泊は積雪や路面凍結、極寒リスクが高いため、安全なスポット選びが何よりも重要です。
スポット選びのポイントとして、まず標高が低い場所を選ぶことがリスク軽減につながります。標高が上がるほど気温が下がるため、できるだけ平地に近い場所を選びましょう。
また、除雪が行き届いている場所であることも重要で、道の駅、RVパーク、オートキャンプ場などの管理された施設だと安心です。
さらに、24時間利用可能なトイレがあるかも必須確認事項。冬季は多くの施設でトイレが閉鎖される場合があるため、事前調査を怠らないようにしましょう。可能であれば、温泉施設が併設または隣接している場所を選ぶと、体を温められて快適度が大幅にアップします。
電源が使えるスポットであれば、電気毛布やヒーターなどの防寒家電が使えるため、より安全で快適な車中泊が可能になります。
さらに、天候急変やトラブル発生時に避難できる場所が近くにあるかも確認しておきましょう。コンビニエンスストアやガソリンスタンド、病院などの施設が近隣にあると、緊急時の対応がスムーズになり、安心感が格段に向上します。
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【全国版】車中泊できる道の駅おすすめランキング|ルールや注意点も徹底解説
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【全国版】温泉のある道の駅人気ランキング27選|車中泊で立ち寄ろう!
冬場は十分な備えが肝心! 安全・快適に車中泊を楽しもう
冬の車中泊では、きれいな景色や澄んだ空気を味わえるのが魅力ですが、一方でクルマや身体への寒さ対策が重要です。シェードや防寒グッズを活用したり、服装を工夫したりして、しっかり対策した上で車中泊に臨みましょう。
また凍結路や雪など、冬ならではの注意点もあります。移動中も含め安全に車中泊をするために、スタッドレスタイヤや雪対策グッズを欠かさずに準備してください。
ただし、十分に対策をしても限界はあるため、悪天候の日は車中泊を中止するなど、柔軟な対応も大切です。今回の記事を参考に、安全かつ快適に冬の車中泊を楽しんでくださいね。
※この記事は、カエライフに2025年7月29日に掲載されたものです。施設によって営業時間の変更や休業の可能性があります。おでかけの際には公式HPでご確認ください。また、事前にお住まいの地域やお出かけ先の情報を確認し、ご計画をお願いいたします。
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