ドライブ途中に立ち寄りたい! 高速道路から行ける道の駅6選【道の駅マニアの推し駅ガイド】vol.12
高速道路を使ったロングドライブに欠かせないのが、ホッと一息つける休憩時間。どうせ立ち寄るなら、その土地ならではの食材を使ったグルメやお土産を楽しみたいものです。そこで今回は、道の駅に日本一詳しい芸人「拝啓、道の駅から」のスーザンさんが、“高速道路から立ち寄れる道の駅”を6か所厳選して紹介します。
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目次
高速道路から立ち寄れる道の駅の魅力
全国には1200か所以上の道の駅がありますが、その中でも高速道路から直接アクセスできる道の駅はとても貴重な存在です。
一般道に降りる必要がなく(もちろん一般道からも利用できます)、ドライブ途中に立ち寄れることが最大の魅力で、気軽に地元の食材を使ったグルメやお土産を楽しめます。
今回は、単なる休憩を越えた価値のある、個性あふれるスポットを6駅ピックアップしました。
1.道の駅 東松島(宮城県東松島市)
道の駅「東松島」は、三陸自動車道 矢本PA(上り線)に隣接する施設。2024年11月にオープンした、宮城県の新しい道の駅として注目されています。
施設最大の特徴は、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」をテーマにしているところ。高台の立地を生かし、2階の展望デッキからは訓練飛行や石巻地域を一望できるのが魅力です。
また、1階の物販エリアでは、この道の駅限定のグッズ販売やVRによるブルーインパルスの搭乗体験も楽しめます。
道の駅 東松島では、ブルーインパルスの意匠を施設のいたるところで見つけることができます。
グルメでは、東松島市の特産品である牡蠣や海苔を使ったメニューが充実。東松島海苔らーめんやカキフライ定食を提供するレストランから、カレーパンやソフトクリームなどの軽食まで揃っています。
写真映えするドリンクやスイーツも揃っているので、青空の下で撮影するといいでしょう。
コンビニ併設や、子どもが遊べる広場もあり、利便性の高い道の駅です。
道の駅 東松島
住所:〒981-0504 宮城県東松島市小松字上二間堀112番地5
https://www.michinoeki-higamatsu.com/
道の駅 東松島で購入した「センダイクラフトコーラ」はノンカフェインで添加物を一切使用していません。クセもなく、万人におすすめできる味です。
2.道の駅 富楽里とみやま(千葉県南房総市)
道の駅「富楽里(ふらり)とみやま」は、富津館山(ふっつたてやま)道路の上下線から利用できる施設。2023年にリニューアルされ、休憩・情報発信・飲食・物販機能を拡充し、フードコートには7つの店舗が集結。南房総地域のゲートウェイとしての機能が大幅に強化されました。
道の駅 富楽里とみやまの高速道路側の外観です。フードコートにはこちらから行くことができます。
施設内には本格ベーカリーや和牛専門店、イタリアンなど、高速道路から気軽に立ち寄っても十分に満足できる飲食店が揃います。おすすめは、南房総の郷土料理「さんが焼き」や、鯨料理が味わえる食事処「海のそば心 青倉商店」です。
ほかにも名物の「つみれ汁」や、房総半島の海の幸を使った惣菜など、どこか懐かしく心温まる味も堪能できます。
都内から高速バスでアクセスできるので、休日のお出かけ先としてもおすすめです。
道の駅 富楽里とみやま
住所:〒299-2214 千葉県南房総市二部2211
https://www.furaritomiyama.jp/
写真左の「青唐さんが担々麺」は、地元民の私も知らなかった大変珍しいメニュー。アジやイワシ、サバなどの青魚に、味噌や青唐辛子といった薬味を叩いて混ぜた「さんが」を清湯麺に載せた一杯で、鮮烈な辛味と刺激がクセになります。
3.道の駅 富士川楽座(静岡県富士市)
道の駅「富士川楽座」は東名高速道路 富士川SA(上り線)に直結する施設。大きな観覧車が目印のSAに隣接しており、外観は4階建ての堂々とした佇まいです。
施設最大の見どころは最上階にあるプラネタリウム。直径14mのドームスクリーンに最大2000万個の星が映し出され、宇宙を身近に感じられます。
高速道路側から見た、道の駅 富士川楽座の外観です。天候に恵まれれば建物後方に富士山を望むことができます。
売店では桜えびや富士宮焼きそば、わさび漬けなど静岡名物が並びます。食事はカフェやうなぎ専門店、鶏そば専門店など、和食メニューを豊富に用意。グルメの質も高水準です。
富士山を望む絶景も楽しめる、静岡ドライブでは外せない一駅としておすすめします。
道の駅 富士川楽座
住所:〒421-3305 静岡県富士市岩淵1488-1
https://www.fujikawarakuza.co.jp/
釜揚げしらすと桜えびの上に、桜えびのかき揚げを載せた「紅白丼」。豊かな香りと食感を楽しめる一品でした。
4.道の駅 ららん藤岡(群馬県藤岡市)
道の駅「ららん藤岡」は、上信越自動車道 藤岡PA(上り線)に併設された施設。中央のふれあい広場には噴水や小川など、水遊びエリアのほか、ミニ遊園地もあり、家族連れにも人気です。
この遊園地にはメリーゴーラウンドに加え、全国でも珍しい、窓のないイタリア製ミニ観覧車があり、道の駅のシンボルとなっています。
道の駅 ららん藤岡は4つの棟で構成されています。奥に映る建物が「花の交流館」です。
敷地内にはラーメン店や寿司屋、カフェに加え、群馬県の焼き菓子メーカー「ガトーフェスタ ハラダ」も出店するなど、多くの飲食店が立ち並びます。
さらに、新鮮な野菜を扱う直売所や、上質な肉を取りそろえる精肉店に、群馬県の土産が揃った観光物産館も備えています。
広大ながら動線がよく、実用性と楽しさを兼ね備えた、リピーターが多い道の駅です。
道の駅 ららん藤岡
住所:〒375-0005 群馬県藤岡市中1131-8
https://www.laranfujioka.com/
道の駅 ららん藤岡内に並ぶ飲食店の数々。「景気屋笑売ウェイブ」は、高崎市にある洋菓子店で「王様のシュークリーム」が有名です。
5.道の駅 南えちぜん山海里(福井県南越前町)
道の駅「南えちぜん山海里(さんかいり)」は、北陸自動車道 南条SA(上り線)に隣接する施設。2021年にオープンした比較的新しい道の駅です。
児童向けの遊具が充実しており、屋外には建物3階まで繋がる「ロングすべり台」や、ライトアップされる恐竜のモニュメントなどが設置され、家族連れにもおすすめです。
道の駅 南えちぜん施設内のフードコートです。
直売所には和菓子の羽二重餅(はぶたえもち)や、郷土料理「へしこ」に、鯖を使った商品など、福井県の名物が一堂に会します。
注目は圧倒的な“グルメ力”。テイクアウト専門店を含め、飲食店はなんと10店舗。北陸の海鮮を使った豪華な海鮮丼や握り寿司、目の前で焼き上げるサーロインステーキなど、レベルの高い料理が並びます。
胃袋がひとつでは足りないほど、料理のジャンルもメニューも豊富な道の駅でした。
道の駅 南えちぜん山海里
住所:〒919-0203 福井県南条郡南越前町牧谷39-2-2
https://kineno-nanjo.com/
鮮魚店「ゆたか水産」直営店が提供している、丼ぶりの上に旬の魚介類を盛った「極み海鮮丼」です。見た目通りの贅沢な一品でした。
6.道の駅 フレッシュあさご(兵庫県朝来市)
道の駅「フレッシュあさご」は、播但(ばんたん)連絡道路 朝来SA(北行き・南行き)内にある施設。全国で初めて高速道路に直結した道の駅として、高い知名度を誇ります。
ガラス張りの開放的な外観が特徴で、朝来市の豊かな自然を一望できるロケーションも魅力です。
道の駅 フレッシュあさごの外観です。
直売所で販売される“日本三大ねぎ”のひとつ「岩津ねぎ」はぜひお試しを。岩津ねぎを使った餃子や佃煮などの商品が豊富に並んでいます。
レストランでは、ねぎ料理に加えて経産但馬牛(たじまぎゅう)のステーキや、旬の素材を使用した麺類・丼類などのメニューも提供。天気の良い日はカフェテラスで山々を眺めながらグルメを堪能しましょう。
但馬地域の玄関口として利便性も高く、景色と味覚の両方を楽しめる道の駅としておすすめします。
道の駅 フレッシュあさご
住所:〒679-3433 兵庫県朝来市岩津96番地
https://fresh-asago.co.jp/
道の駅 フレッシュあさごのフードコートで食べられる「岩津ねぎ入りシカないコロッケ」。甘辛く煮た鹿肉のミンチに、岩津ねぎの風味と北海道産ジャガイモの甘みを加え、食べやすく仕上げたメニューです。
高速道路から降りずに立ち寄れる道の駅は、移動の合間に“その土地らしさ”を気軽に味わえる貴重な存在です。グルメや景色、買い物まで楽しめる道の駅は、単なるドライブの休憩地点ではなく、旅の目的地へと変わります。
次のロングドライブでは、道中で出会う道の駅にも目を向けてみてください。
YouTubeチャンネル【拝啓、道の駅から】より、道の駅「東松島」の紹介動画




