はじめよう、クルマのある暮らし。

Lifestyle

公開日:2025.11.13

静岡県の「朝ラーメン」聖地では朝3時から行列!? 道の駅で食べられる「一期一会拉麺」って何? 人気の理由を現地取材【道の駅マニアの推し駅ガイド】vol.10

香味野菜を半日間煮込んでスープを取った「宮崎和牛汐拉麺」は、黒トリュフが香る和牛しぐれ丼が添えられています。この丼ぶりにスープをかけてお茶漬け風にして食べると最高です。

朝晩の空気が冷え込み、温かいラーメンが恋しい季節になりました。今回は、静岡県御前崎(おまえざき)市にある道の駅「風のマルシェ御前崎」で食べられる「朝ラーメン」を紹介。これまで800駅以上の道の駅を訪れた、道の駅に日本一詳しい芸人「拝啓、道の駅から」のスーザンさんが、その魅力をお届けします。

香味野菜を半日間煮込んでスープを取った「宮崎和牛汐拉麺」は、黒トリュフが香る和牛しぐれ丼が添えられています。この丼ぶりにスープをかけてお茶漬け風にして食べると最高です。

文と写真=拝啓、道の駅から

この記事をシェア

朝3時から行列!? 「たわら屋」の「朝ラーメン」とは

静岡県御前崎市にある「浜岡砂丘」からほど近く、海から爽やかな風が運ばれてくる、道の駅「風のマルシェ御前崎」。その一角に「御前崎レストラン たわら屋」があります。

藤枝市を中心に、焼津市、島田市などでは「朝ラーメン(または朝ラー)」と呼ばれる、朝からラーメンを食べる文化がありますが、このたわら屋でも朝ラーメンが楽しめます。

この地域の朝ラーメンでは、温かいラーメンと冷たいラーメンがセットで提供されるのですが、たわら屋の朝ラーメンは、その常識を覆す独創的な一杯を提供することで話題です。その人気ぶりは凄まじく、なんと、朝3時の時点で行列ができるのだとか……。

日本テレビ『1億3000万人のSHOWチャンネル』や、テレビ朝日『帰れマンデー見っけ隊!!』などのテレビ番組をはじめ、多くのメディアでも紹介され、全国からファンが訪れます。

なぜ、たわら屋ではそんなにも行列ができるのでしょうか? 実際に訪れ、その理由を体験してきました!

朝4時頃、まだ外が暗い時間からすでに店の明かりが灯り、多くの人が列を作っていました。

朝4時頃、まだ外が暗い時間からすでに店の明かりが灯り、多くの人が列を作っていました。

日替わりメニュー「一期一会拉麺」が最大の魅力

たわら屋は朝7時~10時が朝ラーメン、11時~14時がフードコートとしてラーメン以外のメニューも扱う二部制です。朝ラーメンはモーニングタイムのみの提供なので、目的のメニューを狙う場合は4時から配布される整理券を受け取る必要があります。ちなみに整理券を受け取った後は、6時50分までお店から離れても問題ありません。

メニューの一例として「かごしま黒豚背油ブラック」「宮崎和牛汐拉麺」「淡麗煮干しラーメン」といった手の込んだ豪華なラーメンが、1300円前後の価格で楽しめます。

筆者たちはちょうど4時から並び、“22番”を受け取りました。

筆者たちはちょうど4時から並び、“22番”を受け取りました。

なかでも、その日にしか食べられない日替わりメニューの「一期一会拉麺」が人気。約30年の和食料理経験を持つ店主が、毎日新しい創作ラーメンを考案し、その数は1500種を超えているとか!

この一期一会拉麺では、伊勢海老、黒毛和牛、トリュフなどの高級食材が使われることも。中には「ラーメンに合うのかな?」と思うような食材もありますが、それが店主の技によって絶妙なバランスの一杯に仕上げられています。

写真の右半分が朝ラーメンのメニュー表です。朝限定で味わえる個性的なメニュー名が並んでいます。

写真の右半分が朝ラーメンのメニュー表です。朝限定で味わえる個性的なメニュー名が並んでいます。

筆者が訪れた日は、マツタケがのったラーメン「松茸土瓶蒸し仕立て(1350円)」が提供されていました。いざ実食してみると、スープに溶け出したマツタケの香りと旨味に、思わず唸ってしまうほど美味しかったです。

また、このラーメンに添えられていた小ライスに、残ったスープを入れてお茶漬け風にすると、最後までマツタケの香りを楽しむことができ、幸福感で満たされっぱなしでした。もちろん、一期一会拉麺以外のメニューも何種類か食べてみましたが、どれも最高に美味しかったです。

この日の限定ラーメンは、日本料理の一番出汁の取り方でスープをひき、マツタケを加えた「2025 日本料理 松茸土瓶蒸し仕立て(税込1350円)」が提供されていました。

この日の限定ラーメンは、日本料理の一番出汁の取り方でスープをひき、マツタケを加えた「2025 日本料理 松茸土瓶蒸し仕立て(税込1350円)」が提供されていました。

「黒豚清湯 京合わせ味噌」は、味噌の香ばしさと旨味が口いっぱいに広がる、シンプルながら奥深い一杯です。

「黒豚清湯 京合わせ味噌」は、味噌の香ばしさと旨味が口いっぱいに広がる、シンプルながら奥深い一杯です。

せっかく来たなら「和え玉」も見逃せない!

そして、麺を食べ終えた後のお楽しみが、替え玉ならぬ「和え玉」です。和え玉とは替え玉の麺に味付けやトッピングを加えることで、最初に食べたラーメンとは違う味わいを楽しめるサイドメニューのこと。こちらもたわら屋名物のひとつです。

レギュラーメニューは「煮干し和え玉(税込390円)」ですが、タイミングが良ければ、「北海生雲丹ソースプレミアム」「イタリア生ハム黒トリュフソース」「蟹味噌トリュフバター」など、他店ではまず見られない3食限定の「プレミアム和え玉」が食べられるかもしれません。

他ではなかなかお目にかかれない個性派の和え玉「北海生雲丹ソースプレミアム」には、贅沢にも生ウニが使用されています。

他ではなかなかお目にかかれない個性派の和え玉「北海生雲丹ソースプレミアム」には、贅沢にも生ウニが使用されています。

たわら屋の昼営業ではメニューが変わり、ラーメン以外にも黒毛和牛ローストビーフ丼や、極厚ローストポークカツ御膳などの肉料理、マグロ丼やカツオ丼などの海鮮メニューも楽しめます。他にも蕎麦・うどんや、揚げたい焼き、揚げ団子なども加わり、道の駅のフードコートらしいバラエティ豊かなメニューが提供されます。

たわら屋の昼メニューはラーメン以外も充実しており、特に肉料理が豊富でした。

たわら屋の昼メニューはラーメン以外も充実しており、特に肉料理が豊富でした。

「極上黒毛和牛ローストビーフ丼(税込1680円)」は、肉に強いこだわりを持つ店主が手がける、この店自慢の看板メニューです。

「極上黒毛和牛ローストビーフ丼(税込1680円)」は、肉に強いこだわりを持つ店主が手がける、この店自慢の看板メニューです。

ラーメンの後は、地元の特産品が集う直売所でお土産探し!

道の駅の施設内には野菜の直売所があり、御前崎港で水揚げされた海産物をはじめ、地元産の新鮮な野菜や果物、加工品などが並びます。特に干物や佃煮などの海産加工品はお土産として人気が高いそうです。また、御前崎名物のメロンやお茶といった静岡らしい特産品も充実。自分へのご褒美や旅のお土産選びにもぴったりです。

御前崎を訪れる際には、思い切って深夜からたわら屋に並び、朝ラーメン文化を体験してみてはいかがでしょうか?

道の駅 風のマルシェ御前崎の看板です。

道の駅 風のマルシェ御前崎の看板です。

INFORMATION
道の駅 風のマルシェ御前崎
所在地:〒437-1613 静岡県御前崎市合戸海岸4384-1
営業時間:売店 8:00~17:00/たわら屋(朝ラーメン)7:00~10:00/たわら屋(昼)11:00~14:00
駐車場:普通車97台、大型車14台、身障者・妊婦用2台

YouTubeチャンネル【拝啓、道の駅から】より、道の駅「 風のマルシェ御前崎」の紹介動画

記事の画像ギャラリーを見る

この記事をシェア

  

Campaign

応募はこちら!(11月30日まで)
応募はこちら!(11月30日まで)