新車に乗ってみよう「ボルボEX30クロスカントリー」──連載|CCGとクルマでどうする?<番外編>
もう少し気軽にクルマのある暮らしを楽しんでみない? Instagramを中心に活動し、クルマ好きの間で人気を集める若手クリエイター集団『CAR CITY GUIDE(カー・シティ・ガイド)』による連載シリーズ。今回は番外編として、最新のボルボ車を試乗することに。
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前書き
“クルマの普段使い”をテーマのひとつとして活動している僕たち『CAR CITY GUIDE(カー・シティ・ガイド)』が、クルマに乗って街を行く“シティガイド”を行うこの連載。今回は番外編。以前お邪魔した青山の「Volvo Studio Tokyo」で、NEWモデル「EX30 クロスカントリー」の試乗をさせてもらうことに。
新車に興味あるのかって?
CAR CITY GUIDE(以下CCG)として活動している中でよく聞かれること、それは「新しいクルマには興味ありますか?」
答えは「めちゃめちゃあります」
僕らが普段紹介したり、取材したり、何より所有しているのは、1990年代~2000年代付近のいわゆる”ネオクラシック車”ばかり。もちろん、この年代のクルマたちにしかない哀愁や魅力に惹かれて紹介しているのだけれど、とはいえクルマは全般的に大好きなことに変わりはない。
CCGオリジナルメンバーの3人は美術大学を出ていることもあって、新しいもののデザインやテクノロジーにはかなり興味がある。買えるなら新車も欲しいし、どんな技術でクルマが作られているのかは常に気になるトピック。
そんな中、KURU KURA編集部の方から頂いた「EX30クロスカントリー」の試乗のお話。これは行くしかない!

EX30クロスカントリーってどんなクルマ?
EX30クロスカントリーは、名前からも分かるとおり、EX30というモデルのクロスカントリーモデル。EX30は、現在ボルボから発表されている車両の中で最もコンパクト電気自動車(BEV)で、前々からずっと気になっていたモデル。
スッキリまとまったエクステリアのデザインはもちろん、インテリアの合理的な設計や環境に配慮した素材選びなど、プロダクト好きからするとかなりグッと掴まれる要素が詰まっている。ボディサイズは全長4235×全幅1850×全高1565mmで、タワーパーキングにも入る日本の交通事情に配慮されている寸法になっているのが嬉しい。
そんなEX30にオフロードの要素を足したのが、このEX30クロスカントリー。また話し出すと長くなりそうなんだけれど、とにかくこのクルマがかっこいいということは真っ先に伝えておきたい。
エクステリアは、遊び心あるアウトドアテイストの外装デザインが加えられていたり、クロカンモデルらしく地上高も20mm上げられている。インテリアもスカンジナビアの森からインスピレーションを受けたカラーリングも用意されているんだとか。ここには書ききれないこだわりが詰まりまくっていることは間違いない。



いざ出発!
ちょっととにかく乗ってみたい。ということで、早速試乗へ出かけることに。
今回試乗車としてご用意いただいたのは、ボディカラーがヴェイパーグレーのモデル。実際に車両を見てみても、街中を走るにはちょうどいい緊張しないサイズ感だ。
実は、僕(タクミ)はEVのクルマをしっかり運転するのはこれが初めて。普段は90年代のオンボロ国産マニュアル車に乗っているし、急激な自動車の進化についていけるか内心ハラハラ。
スタッフの方に基本操作の説明を受けて、いざ出発。
発進は想像通りのEV車らしいスムーズでクイックな加速の仕方。回生ブレーキが備わっていたり、新しい機能を堪能しつつしばらく走行……。うん、これはもう慣れたかも。
いい意味でエンジンが付いたクルマの走りと大きな違いは感じられなくて、思ったより体に馴染む感じがする。
走行モードの設定にはいくつかあって、一番パワフルな「パフォーマンス」モードに設定すると「はえー!」という感じはするものの、あえて踏まない限りはシンプルに快適なクルマ。
ネオクラシック車好きも置いてけぼりにされない運転マナーに安心感を覚えつつ、少し街中でクルマを眺めてみることに。




しばらく走ったあと、駐車スペースにEX30クロスカントリーを停めてみる。この日試乗に出向いたマコトとタクミ、それぞれの気に入ったポイントを話してみることに。
〈マコト〉CROSSCOUNTRYのロゴ
実は「クロスカントリー」というネーミングは、歴代のボルボにも使われてきている。その歴史を引き継いでいる証として、ロゴのフォントは歴代のものをそのまま使っているのだそう。EX30クロスカントリーはボルボの全く新しいモデルでありながら、伝統や歴史を尊重するボルボの演出にグッとくる。
〈タクミ〉大きなガラスルーフ
なんとEX30、EX30クロスカントリーの全車に標準装備されているガラスルーフ。本当にほぼ全面がガラスになっていて、とにかく気持ちいい。前の席でもその心地よさは感じられるけど、リアシートに座ると最高の視界を得られる。シェードなどは無いものの、さすが最新のクルマ。紫外線は99%カット、暑さの原因である赤外線を80%カットするというだけあって、真夏の日差しも暑くない。コンパクトなボディながらも居心地よく楽しめるのはガラスルーフのおかげかな?



僕らの850との共通点?
試乗を終え、青山のボルボカフェにて担当者の方々とお話をする中で思いもよらないお話を聞くことができた。
EX30クロスカントリーの感想なんかを話している中で、僕らCCGがボルボ850を所有しているというトピックに。なんとEX30と850にはひとつの共通点があるらしい。時代も見た目も何もかも違うこの2台にの共通点、それは双方がボルボ車にとっての「ブレイクスルー」であることなのだそう。
ボルボのEV車の先駆けとなったEX30と、FRだった時代からFFに切り替わる先駆けとなった850。新たな駆動方式の始まりであることがこの2つのモデルの共通点。そう言われてみれば確かにそうだ。あまり強くは意識していなかったけど、クルマにとってはかなり重要な転換期のモデルに乗っていることを再認識。試乗してすっかり気に入ってしまった次世代のEVボルボ、さらに欲しくなってきた。


新しいクルマを見たり触れたり乗ったりすることで、今のクルマを好きになれるキッカケが得られたり、やっぱり新車も欲しくなったり……色々な学びがあった試乗会になりました!
