新型「GLC」はグリルが光るぞ! メルセデス・ベンツ史上最大99.3cm幅の「MBUXハイパースクリーン」にも大注目!【新車ニュース】
9月8日、メルセデス・ベンツは新型電動SUV「GLC with EQテクノロジー」を発表した。市場への導入は2026年を予定している。
この記事をシェア
新型GLCはフロントグリルがデザイン一新で照明付きに
従来の「EQC」の後継を担う新型「GLC with EQテクノロジー(以下新型GLC)」は、メルセデス・ベンツの信頼性とエレガンスに、最先端の電動駆動システムとインテリジェントで直感的なソフトウェアを融合。多様なニーズとライフスタイルに無理なく適応できるよう設計され、象徴的で多用途、直感的でスムーズなGLCの伝統を電気自動車でも継承している。
ボディサイズは全長4845×全幅1913×全高1644mm。ホイールベースは内燃エンジンを積むGLCより84mm長い2972mm。これにより、前席レッグルームが13mm、後席レッグルームが47mm、広くなった。
荷室容量は570Lで、後席シートバックをたたむと最大1740に拡がる。さらにフロントフード下には128Lのスペースが確保された。

メルセデス・ベンツGLC 400 4マチック ウィズEQテクノロジー|Mercedes-Benz GLC 400 4MATIC with EQ Technology
新型GLCはメルセデス・ベンツのミッドサイズSUVの伝統的なプロポーションを、モダンで魅力的なスタイルで体現。彫刻的なショルダーラインと力強いホイールアーチを備えたダイナミックなシルエットは、力強い存在感を際立たせている。
デザインの注目は、一新されたブランドを象徴するクロームグリル。メルセデス・ベンツのエッセンスを継承し、無駄を削ぎ落としたデザイン、すっきりとしたライン、そしてテクノロジーによって、威信とステータスを表現。新型GLCは、幅広のクロームフレーム、スモークガラス調のメッシュ構造、そして一体型の輪郭照明が用いられた新しいグリルを採用した最初のモデルとなった。
オプションでイルミネーションバージョンも用意されており、合計942個のポリカーボネイト製バックライトドットを備えている。このオプションのハイテクピクセルグラフィックはアニメーション化も可能で、GLCに躍動感を与える。さらに、中央のスリーポインテッドスターと、グリルの周囲の輪郭も発光する。
リヤは革新的な2分割式ライトが特徴的。魅力的な星のモチーフは、昼夜を問わず目を引く。オプションで、イルミネーショングリルと連動して、車両のロック解除時や充電時に点灯するライトも用意されている。ブラックリップを備えた2ピースルーフスポイラーは、SUVの車高を視覚的に高める効果がある。
99.3cm幅の「MBUXハイパースクリーン」はメルセデス・ベンツ史上最大

メルセデス・ベンツGLC 400 4マチック ウィズEQテクノロジー|Mercedes-Benz GLC 400 4MATIC with EQ Technology
インテリアでは、メルセデス・ベンツのデザイン哲学である「センシュアル・ピュリティ(官能的純粋)」が新たなレベルに引き上げられている。浮遊感のある全く新しいシームレスなMBUXハイパースクリーンは、39.1インチ(99.3cm)を誇り、デジタルエレガンスを備えた印象的で没入感のある空間体験を生み出す。
このスクリーンはAI(人工知能)駆動による「MB.OS(メルセデス・ベンツ オペレーティングシステム」によって制御される。インフォテイメントシステムや快適装備、充電などを統合制御し、乗員の好みを学習し、変化する状況に適応。より安全で直感的な体験のためにリアルタイムで意思決定を行う。このAI主導のスーパーブレインは、乗員と自然にインタラクトし、シームレスでインテリジェントなドライブを実現する。MB.OSは人間の脳に匹敵する複雑な処理能力に加え、毎秒254兆回の演算処理が可能な極めてパワフルなチップを搭載している。
MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス)は第4世代版で、MicrosoftとGoogleのAIを統合した世界初の車載インフォテインメントシステムだ。
新しい MBUXには、再設計されたウェルカムアニメーションと強化されたゼロレイヤー(状況に合わせて地図画面に機能を流動的・予測的に表示する)を備えた新しいユーザーインターフェイス、幅広いアプリ、さまざまなアバターと生成AIを備えたMBUX仮想アシスタント、Googleマップによるナビゲーション、MBUXサラウンドナビゲーションなどが含まれる。

メルセデス・ベンツGLC 400 4マチック ウィズEQテクノロジー|Mercedes-Benz GLC 400 4MATIC with EQ Technology
標準装備のパノラミックルーフは、インテリアに開放感とエレガンスをもたらしている。オプションの「スカイコントロールパノラミックルーフ」には、夜空の162個の星を照らすスイッチングガラスとアンビエントライティングが備わる。
内装には高品質素材が用いられ、動物由来成分を含まないオプションも含め、ファーストクラスの触り心地とエレガンスを保証。オプションのビーガンパッケージでは、ビーガン素材の使用における新たな基準を設定。ソフトタッチ素材スイートは、ビーガン協会によって認証されている。これにより、メルセデス・ベンツは、独立認証を受けたビーガンインテリアを提供する世界初の自動車メーカーとなった。
94kWhバッテリー搭載で航続距離は最大713km

メルセデス・ベンツGLC 400 4マチック ウィズEQテクノロジー|Mercedes-Benz GLC 400 4MATIC with EQ Technology
最初に市場導入される予定の「GLC 400 4MATIC」は、システム最高出力360kW(489ps)を発揮する2モーターの四輪駆動モデル。使用可能容量94kWhのリチウムイオンバッテリーにより、一充電航続距離は最大713km(暫定値)をマークする。
800Vシステムの採用は10分で最大303km分の充電を可能にする。DC急速充電は最大330Wに対応しており、10%から80%までの充電に22分しかかからない。家庭用電源への供給など、双方向充電にも対応している。
新型GLCには、エネルギー回生ブレーキでも従来の摩擦ブレーキでも、安定した確実なブレーキペダルフィールを提供する新しいワンボックスブレーキシステムが搭載されている。ブレーキングプロセスごとに、システムは最大の回生量と摩擦ブレーキの最小使用率を計算。日常の運転において、ブレーキング時に99%以上のケースで発電する。回生性能は最大300kWに達し、航続距離の延長に大きく貢献する。回生レベルは、「D-(最大回生レベル)」「D(標準回生)」「D+(回生なし)」「D Auto(インテリジェント回生)」の4段階から選べる。
フットワーク面でのトピックは、Sクラス由来の優れた乗り心地を実現するエアマチックサスペンションと、最大4.5度操舵するリヤアクスルステアリングを含む「アジリティ&コンフォートパッケージ」の採用だ。リヤアクスルステアリングは最小回転半径を6.05mから5.6mに縮小し、取り回し性が向上する。
先進運転支援システム「MB.DRIVE」は、最大10台の外部カメラ、5台のレーダーセンサー、12台の超音波センサーで構成され、最高クラスの運転支援を提供する。これらはすべてMB.OSで動作する高性能制御ユニットに接続されており、GLCの頭脳として機能。常に集中力を保ち、常に警戒を怠らず、超高速なMB.DRIVEは、人工知能を使用してセンサーからの膨大な量の生データを処理し、交通状況を把握する。MBUXサラウンドナビゲーションを使用すると、ドライバーは車が周囲から何を検知しているかを常に把握できるため、システムへの信頼が高まる。
SPECIFICATIONS
メルセデス・ベンツGLC 400 4マチック ウィズEQテクノロジー|Mercedes-Benz GLC 400 4MATIC with EQ Technology
ボディサイズ:全長4845×全幅1913×全高1644mm
ホイールベース:2972mm
最小回転半径:6.05(リヤアクスルステアリング装備車は5.6)m
乗車定員:5人
荷室容量:前128L/後570〜1740L
システム最高出力:360kW(489ps)
駆動方式:4WD
バッテリー容量:94kWh
一充電走行距離:571〜713km(暫定値)
0-100km/h加速:4.3秒
最高速度:210km/h
動画=メルセデス・ベンツ公式YouTubeチャンネルより