クルマ、何に乗ってるの? 僕たちの愛車紹介 #30|トヨタ 5代目クラウン(スーパーサルーンエクストラ)
みんなの愛車を紹介するコーナーに、渋くてカッコいいトヨタ 5代目クラウン(スーパーサルーンエクストラ)が登場。オーナーのびーとんさんは、なんとこれがはじめてのマイカー! 新米モータージャーナリストの瀬イオナがインタビュー!
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CAR #30|Toyota Crown Super Saloon Extra
■愛車:
トヨタ クラウン スーパーサルーンエクストラ(1978年式)
■オーナー: びーとん(27歳)
■このクルマはいつ購入しましたか?
2023年に購入しました。
■このクルマを選んだ理由は何ですか?
若いうちにマニュアルに乗りたくて、ご縁があったのがこのクルマでした。
■このクルマのお気に入りポイントは何ですか?
フロントのデザイン、純正カラーのボディカラー、素直に走るところ
■これまでの車歴を教えてください。
これが初めての愛車です。
■普段クルマを使ってどんな遊びをしますか?
旧車仲間とドライブしたり、インスタ映えする写真を取りに行ったりします。
■次に欲しいクルマは?
一目惚れしたデイムラーダブルシックスです!

トヨタ クラウン スーパーサルーンエクストラ(1978年式)|Toyota Crown Super Saloon Extra
はじめて買ったクルマは、5代目クラウン
トヨタの初代クラウンは1955年に登場。1974年にデビューした5代目は、先代の丸みを帯びたスタイリングから一転。歴代モデルの重厚でクラシカルな印象はそのままに、直線的でシャープさを強調したデザインが特徴です。
豪華装備を備えた上級仕様のセダンから、2ドアハードトップ、さらにはタクシー仕様まで、さまざまなニーズに対応。排ガス規制や安全性にも配慮した設計が施されました。高級セダンとしての格を保ちながら、時代の要請に応え進化を遂げたモデルです。

よーく見ると、テールランプのフレームにはクラウンのエンブレムの刻印が! 当時のデザイナーの細部にわたるまでの拘りがうかがえますね。
昔のものに触れるのが好き
──なぜこの5代目クラウンを購入したのか教えて下さい。
もともと学生時代にデイムラーダブルシックスに一目惚れしたのがきっかけです。60〜70年代に誕生したクルマの魅力に一気に引き込まれました。5代目クラウンについては、この型のこの色のMTという条件で状態の良い個体を探していたところ、友人からSNSで売却情報があると教えてもらい個人売買で手に入れました。
──いきなり渋い! クラウンのほかに検討していたクルマはありますか?
日産のG30セドリックと三菱デボネアです。どれも相当悩みました。
──お気に入りポイントはありますか?
飛行機のコックピットのようなインパネ周りや、ベンツマスクと呼ばれる特徴的なグリルに惚れましたね。マッスルカーのようなサイドラインも気に入っています。純正のボディカラーであるグリーンも素敵です。納車時はかなりノーマルの状態で、サンシェードも新車ビニールがかかったままでした。ホイールのセンターキャップも紫にこだわっていて、4つ揃えられたのは嬉しかったです。

いまも多くの旧車ファンに愛されている、通称「ベンツマスク」と呼ばれる特徴的なフロントデザイン。

木目を多用した豪華なインテリア。当時の最高級車の佇まいには、いまでも圧倒されちゃいますね。クルマの鍵にぶら下がっているのは、びーとんさんお気に入りのNEXCO中日本のオリジナルキャラクター、みちまるくん。かわいい!
──そのホイールキャップ、最初はこの色じゃなかったんですか?
納車時は全輪銀色のものが付いていました。ですが後ろのEXエンブレムが紫なので、センターキャップも全て紫で揃えたいと思い集め始め、それぞれ別の方からお譲りいただきました。
──そんな思い入れのあるクラウンですが、ちょっと気になるところはありますか?
強いて言えば駐車場探しです。ミラーが折り畳めないと入庫はできません!とフェンダーミラーが原因で断られることがあったりします。それに、生産していないパーツが壊れたときの部品確保も大変です。

ホイールのセンターキャップがおしゃれ過ぎる! たしかにこれは色を揃えたくなる。びーとんさんが着ているシャツは、このクラウンのホイールをモチーフにデザインしたオリジナルなんだって。

5代目クラウンにも搭載されていた、トヨタが誇る直列6気筒のM型エンジン。いい音するなあ。
──40年以上前のクルマだから、その存在したいが貴重ですもんね。クラウンの次に欲しい車はありますか?
やっぱり、一目惚れしたデイムラーダブルシックスです。いつか手に入れてドライブしたいですね。それに最近はバイクにも興味が出てきて、戦前に作られたイギリスのバイクも欲しいと思っています。先日も見に行ってきました。
──戦前ですか! 歴史ある古いものが好きなんですね?
もちろんクルマも好きですが、旧車だけが好きというわけではありません。もともと博物館や展覧会など、昔のものに触れるのが好きで、クルマもそのひとつです。昔の人が考えたものを、令和の私が見て触れて感じることに、魅力や面白さを感じます。これからも、激動の昭和時代を生き抜いたかっこいい愛車を大切に乗り続けたいです。
──これからも素敵なカーライフをお過ごしください!

40年以上も前のクルマなのに、ほぼ毎日、日常の足として使ってるんだって。しかもマニュアル車。カッコよすぎて惚れちゃいそうです。

後ろからのシルエットもカッコいいなぁ。まるで日本車じゃないみたい。びーとんさんが一目惚れしたもの納得の美しい日本の名車でした。