全国にある“植物特化型”道の駅って何!? 緑と花に囲まれたグリーン好き必見スポット6選!【道の駅マニアの推し駅ガイド】vol.5
全国の道の駅の中には「本当にここが道の駅!?」と感じるような植物に特化したユニークな施設が存在します。そこで、これまでに全国800以上の道の駅を訪れ、「道の駅に日本一詳しい芸人」として知られる「拝啓、道の駅から」のスーザンさんがセレクトした、緑と花に囲まれた特別な道の駅を6つ紹介します。
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目次
道の駅マニアがオススメする植物特化型道の駅6選!
日本全国には1200以上の道の駅があります。しかし、中には「期待していた雰囲気とはちょっと違う…」という施設に出会ったことがある方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、緑や花に癒やされたい方にぴったりの“植物特化型”道の駅を6駅紹介します。
1.道の駅 庭園の郷 保内(新潟県三条市)

道の駅 庭園の郷 保内の植物売り場への入り口です。ここから見えるほとんどの植物は売り物です。
新潟県三条市にある保内(ほない)地区は300年以上の歴史を持つ造園業の盛んな地域。道の駅「庭園の郷 保内」には、庭づくりに欠かせないハサミやスコップなどの園芸用品が並びます。
ここを訪れて驚かされるのは、直売所の奥に広がる約3万平方メートルのモデル庭園。20近い造園業者が手掛けた庭が並び、歩くだけで自分好みの庭のイメージを膨らませることができます。
園芸植物の販売も盛んで、中にはなんと800万円の五葉松が並ぶことも! 全国の道の駅でも屈指の高額商品に出会える、特別な存在です。

道の駅 庭園の郷 保内で発見、これが800万円するという「五用松」です! 何やらオーラのようなものを感じました。
2.道の駅 花夢里にいつ(新潟県新潟市)

道の駅 花夢里にいつにて。アザレアが有名なだけあってたくさん並んでいました。
新潟市秋葉区・新津地区は、日本におけるチューリップ球根商業生産の発祥地。花卉(かき)生産が盛んなこの地にある道の駅「花夢里にいつ」には、約2000種類・4万鉢もの花や植物が所狭しと並びます。
店内に入ると見渡す限りの花! 花! 花! 日本一の生産量を誇るアザレアをはじめ、観葉植物や果樹苗木、盆栽までバラエティ豊か。施設内には「日本チューリップ発祥の地記念碑」もあり、地域の花の歴史と文化を実感できます。色鮮やかな花々に囲まれる時間は、まさに癒やしのひとときです。

カラフルな花たちに見とれてしまいます。
3.道の駅 みのりの郷東金(千葉県東金市)

道の駅 みのりの郷東金にて。色づいた盆栽は美しく、眺めているうちに欲しくなってきます。
江戸時代から“植木のまち”として知られる千葉県東金市。その伝統を受け継ぐ道の駅「みのりの郷東金」では、直売所を抜けた先に盆栽や多肉植物、果樹苗木、さらには大きなヤシの木まで幅広い植物がズラリ。
緑花木市場には専門のスタッフも常駐しており、庭づくりの相談も可能。私自身もブルーベリーの苗木を購入し、自宅で収穫して食べる楽しみを体験できました。植物の魅力を“買って育てる”体験まで広げてくれるのがこの道の駅の特徴です。

道の駅 みのりの郷東金で、川崎市の非公認マスコットキャラ「チョリ山チョリ男」を発見! ちなみに背後の植物はすべて売り物です。
4.道の駅 おおつの里(千葉県南房総市)

道の駅 おおつの里の「花倶楽部」は、想像以上に立派な植物園なので、初訪問時はビックリすると思いますよ!
房総半島南部といえば夏の海水浴のイメージですが、実は冬の花が有名なスポットでもあります。房総市にある道の駅「おおつの里」は、まるで一大植物園。施設のほとんどが花や多肉植物の栽培・販売エリアになっています。
特筆すべきは、ここ房総半島南部で誕生した黄色のストレチアや金魚草などの花を、自分で摘み取れる点。季節ごとにフラワーアレンジメントのイベントも開催され、花好きにはたまらない体験ができます。
さらに営業は11月~翌年5月のGW頃までの期間限定で、まさに“幻の道の駅”として知られています。

金魚草は花を押すと金魚が口を開けたような見た目になります。
5.道の駅 みなまた(熊本県水俣市)

道の駅 みなまたのバラ園です。たくさんのバラが咲き誇っており、圧巻の光景です。
熊本県南部に位置し、県内最大級の公園「エコパーク水俣」の中にある道の駅「みなまた」。ここでは約850種・5000株ものバラが咲き誇り、春と秋に訪れる人々を魅了します。
見頃を迎える5月と10月~11月には、敷地内がバラの香りに包まれ、まるで別世界。フォトスポットや工夫された展示が充実したバラ園を、無料で楽しむことができます。もはや道の駅の枠を超えたバラの魅力を楽しむ美しい施設です。

道の駅 みなまた名物のバラです。
6.道の駅 やんばるパイナップルの丘 安波(沖縄県国頭村)

道の駅 やんばるパイナップルの丘 安波には、ジャングルの中にキャンプ施設があるんです!
沖縄本島北部、やんばるの森の中に誕生した新しい道の駅「やんばるパイナップルの丘 安波(あは)」。ここの見どころは道の駅の展望台から見える、やんばるの大自然です。亜熱帯ならではの植物が生い茂り、どこまでも続くジャングルは一見の価値があります。
施設内にはコワーキングスペースもあり、まるで森の中に閉じこもったかのように静かなため、集中して作業ができます。さらにキャンプビレッジが整備され、ヤンバルクイナをはじめとした野鳥や生き物の姿を眺め、その声に耳を傾けながら、大自然に浸れます。都市の喧騒を忘れ、心身ともにリセットできるスケール感の大きな道の駅です。

森の中にあるコワーキングスペースです。ここで作業すると集中できそうです。
緑や花に癒やされたい方にとって、どの駅も特別な体験を届けてくれるはずです。今度の休日、旅の目的地に「植物特化型道の駅」を加えてみてはいかがでしょうか?
YouTubeチャンネル【拝啓、道の駅から】より、道の駅「花夢里にいつ」の紹介動画。